2018/06/21
こんばんは、槍沢ロッヂ新人スタッフの有島です。
私の趣味は登山よりも筋トレで、好きなのは山より筋肉でして、、
ただ、かっこいい筋肉は「モテる」といった良いことだけではなく、山では命を奪う凶器になりかねないのです。
筋肉は常に酸素を必要としていて、筋肉量が多い人ほど必要な酸素は多く、酸素の薄い高山では筋肉ムキムキな人は強そうでも実は高山病になりやすいのです。
私はこれを聞いて分かった気がします。なぜ仕事ができず先輩に怒られてばっかりなのか、、。自分がいけないのではなく、酸素が足りないんだ。きっとそうだ!!
そこで、「ピピッ」と自分の体内(正確には血液中)にどのくらい酸素があるかを測るパルスオキシメーターという機械で酸素量を測ってみると、
サチュレーションSpO2(←医療ドラマでよく聞きますよね!!)は95%と表示。96%以上が正常値、94%以下は呼吸不全の疑い。
ん、待って95%は??
酸素は足りてるの?足りてないの?
とても微妙な結果になってしまいました、、
だからいつもの仕事も微妙なのかも、、
と、まぁこのように血液中の酸素量を測るパルスオキシメーターというものが槍沢ロッヂにはあります。
が、これを使ったからといって登山が楽になるわけでも高山病が治るわけでもないのですが、、
7月に入ると富士山が山開き。北アルプスにも多くの登山客の方が押し寄せます。
筋力があるから自分は大丈夫と思っていても先ほど申し上げたように筋肉がある人ほど高山病になるリスクは高まります。
自分は大丈夫と過信せず高山病対策の知識をもちこの夏は安全登山で!!
ということで簡単な高山病対策を紹介します。
水分をしっかりとる!!
脱水状態は血液の循環を悪くするため十分に体に酸素を送ることができません。喉が渇く前にこまめに飲むことをお勧めします。
ペースはゆっくり!!
筋肉バカに多いのですが、体力に自信があり早いペースで登ってしまいそれが一気に高度を上げることにつながり高山病になりやすいのです。
冒頭でも申し上げたように筋肉の多い人は高山病になりやすいのですから、筋肉があるからと早いペースで登った時点で高山病になる可能性2倍です。
(まぁ筋肉バカはいくら言ってもわからないのですが、、)
小屋に着いてすぐに横たわったり寝たりしない!!寝るのは消灯まで我慢!!
横たわり姿勢や寝たりすると呼吸が浅くなってしまい酸素不足が改善されないのです。同様に登っている時も深い呼吸を心がけましょう。
と、これはほんの一部で調べてみるとまだまだあります。
高山病対策を知り、この夏は安全で楽しい登山にしましょう!!
それではまた次回!!