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8月10日 「日本百高山」って

今日の北アルプス、雲は多いものの陽射しの暑い夏山パターンとなっています。

気温は13℃~19℃。猛暑の続く皆さんの所とは明らかに涼しいですよ。

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10時頃の槍ヶ岳です。

さて表題の「日本百高山」についてですが、

ここ数年ヒュッテ近隣の赤岩岳や西岳、東天井岳に横通し岳、更に赤沢山等を登りに来る登山者が増えています。

それは、日本百高山登頂を目指す皆さんです。

日本百高山とは、富士山(3776m)をトップとして第二位北岳、第三位奥穂高岳、第四位間ノ岳、第五位槍ヶ岳・・・・・・etc・・・第百位爺が岳(国土地理院発行の山岳標高一覧に基づきます)。

までの百座の山の事を指し、それを目標に登山をされる皆さんが居るのです。

通常の登山ルートを登ったり縦走していると、知らぬ間に30座や50座はあっという間に登っている事に気づき、次第に登っていない山の方が少ない事で百高山を一つの目標として登山をされる皆さんが増えているんですね。

じゃあ後幾つ登れば百山登れるだろう、という消去法で登り出した頃より、この近隣の百高山が残されていた事に気づくんです。

というのも、この59位東天井岳、72位赤岩岳、73位横通し岳、79位西岳、99位赤沢山等の山は、一般登山道を歩いていたのでは巻き道となって通過点にもならない山や、元々登山道も道標も付いていないマイナーな山の為、最後まで残ってしまうのですが、2日間もかければ残り全山完登となりうる山域なんです。

但し、赤岩岳と赤沢山に関しては、ルートファイディングの難しさや危険なガレ場があったりと、かなり手こずるルートとなっています。

そういう点でも最終の目標となっているようです。

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という事で、この大天井ヒュッテに宿泊すると何処の山を目指すにも便利な立地にあり、ここの支配人はどの山のルートにも詳しいらしいですよ。

色々な山の登り方がありますが、皆さんもそれぞれの目標見つけて登山楽しんで下さい。応援しています。

余談

いつも登っている「牛首展望台」の標高は2766m。

何と百高山の中の75位に位置する高さなんです。しかも燕岳(2763m)、西岳(2758m)、蝶ヶ岳(2677m)等の著名な山よりも高いんです。

更に展望台の形状はといいますと、独立した一個の山の形です。

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槍ヶ岳の手前の山が牛首展望台です。どう見ても山ですよね。

(写真は7月13日撮影のものです)

こんな立派な山ですから名前が付いていて当たり前と思うのですが・・

名前があったら間違いなく百高山の仲間入りしているはずなんですけどね。

牛首展望台、山の名前が無いのが可哀そうな山です。

こんな高さですからいい景色が見られる訳です。