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6月27日、宿泊予約について

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これまで太平洋側に停滞していた梅雨前線が日本海側へと活動の主体と移し、その影響で風雨の荒れた天気となっている槍穂高連峰です。この状態は強弱の波はあってもしばらく続きそうですね。おかげで小屋内の片付けが進みそうです。

冒頭の画像はイメージですが、今の槍沢の残雪の状況はちょうどこれくらいではないかという参考資料です(撮影は氷河公園から)

さて、先日の夏山相談で4番目に話題にあがったのが「山小屋の予約」についてでした。

これは個人的見解ですが、「山小屋だから予約はなくても泊まれる」。この概念でどうなんだろうなあ…?と私は疑問に感じています。山小屋とはいえ、宿泊施設。ましてや他には頼る施設も存在もない山中で一夜を過ごすのであれば、確認のために予約というか、連絡くらいはしておくのが当たり前ではないかと思っています。

ただ、実際には山小屋の予約に関してはそれぞれケースバイケースでご利用の方々には非常に分かりにくい部分があるというのは理解しております。

①予約が必須の山小屋

②予約はなくても泊まれるが、できれば予約してほしいという山小屋

③少人数なら予約はいらないという山小屋

大きく分けるとこの三つでしょうか。

他の山小屋の例をあげると長く、ややこしくなるのでここでは割愛しますが、南岳小屋は②の「できれば予約してほしい山小屋」です。

もちろん、標高3000mの山の上の一軒宿ですから、予約がない人を泊めないということはありません。ただ、就寝スペースの都合においては「予約のある人」と「予約がない人」とでは差をつけることもあります。

「今日の予約は40人かあ、じゃあ、1人1枚の布団で部屋割りをできるね!」と業務を進めるなかで、予約のない人がどんどんと訪れたら、それは残ったスペースに詰め込んでいくしかありません。予約客は布団一枚に一人、予約のない人は布団一枚に二人。なんてシチュエーションはおおいにあり得ます。

また、ご予約をいただくタイミングですが、2か月も3か月も前から予約をいただく必要はありません。週間予報や直近の天気予報を見て、登山計画の実施が決定した時点で連絡いただければ十分です。極端な話し、出発の前日や、当日の朝でも構いません。

ずいぶん前から予約をしていたけど、どうも天気予報が悪いから今回は登山中止にするのでキャンセルをお願いします。こんな電話はお互いに時間の無駄ですからね。

なお、南岳小屋の宿泊予約は大人数の団体様(ツアー登山など)を除き、現地でお伺いしております。

番号は090-4524-9448、対応時間は朝6時~夜7時となっています。どうぞよろしくお願いいたします。

なお、槍ヶ岳山荘グループの5軒の山小屋でもそれぞれの規模によって予約の対応が異なっています。

①の予約必須の小屋は岳沢小屋(ここは定員制の山小屋です)

②は南岳小屋と大天井ヒュッテ

③、槍ヶ岳山荘と槍沢ロッヂは4名様からご予約をお伺いしており、1~3名の少人数であれば予約はなくてもOKなっています。

ご利用のお客様にはややこしくてご迷惑をおかけいたしますが、それぞれの規模の違う小屋が実情に応じて対応を分けさせていただいております。ご了承ください。