2018/09/21
槍ヶ岳山荘や南岳小屋を利用予定の方で、最短ルートである新穂高温泉から一日で稜線まで登ろうと計画される方も多いかと思います。
その途中にある滝谷などの沢筋の通過ポイントではかねてより増水時の危険性が指摘されていましたが、今月に入り大雨の影響で流路が変わってしまったために、ほんの少しの雨でも激しく増水し、通行不能となることが増えています。
今朝も大雨というほどではありませんが、昨日の午後から降り続く雨で、すでに渡渉が困難な状態です。
雨が降っていなければそれら滝谷などの通過はまったく問題ないのですが、沢渡や平湯温泉あたりでで少しでも雨が降っているなら安全策として槍や南岳へは上高地側からの入山へ変更することをおすすめします。(里で普通の雨降りなら山は大雨、里で強い降りなら山は豪雨です)
雨の降る中、新穂高温泉から3時間かけて登った滝谷で増水のために引き返してはすべての登山計画がパアとなります。そんなことになるくらいであれば、新穂高温泉から入山する様々なメリットを捨ててでも上高地から入山するほうが得策かと思います。
特に明日からの3連休も土曜の午後~日曜は天気が回復しそうということで、計画通りに槍や南岳へ向かわれる方も多いかと思いますが、明日は午前9時頃までは激しい雨降りが予想され、お昼頃までは滝谷などの渡渉が困難な状態が予想されます。(ほぼ確実です)
明日に限った話ではありませんが、雨が降っているときは上高地側からの入山に変更されることをおすすめいたします。
このポイントに関する詳しい情報は槍平小屋のHPおよびブログで詳細に解説されていますので、そちらをご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/yaridairagoya
http://yaridairagoya.sakura.ne.jp/
この場所は過去にも複数回、無理して渡ろうとして流されて死亡するという事故が発生しているために、槍平小屋もそんな惨劇を繰り返さないため、そこで山小屋を運営する者の責任として必死で予防に努めておられます。そういった事情も理解して、降雨時の無理な行動は控えるようお願いいたします。
再度…
明日の朝は間違いなく渡渉不可能です。
だけど、晴れている時、雨が降っていない時はなんの問題もありませんので、そういう時はどうぞ静かな飛騨側登山道の魅力を楽しんでください。