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7月16日、大賑わいの連休そしてレスキュー

タイトルの通りの連休となりました。お天気も安定し、下界も暑いでしょうが山も暑い!

皆さん汗だくで到着され、飲物が飛ぶように売れていきました。

生ビール、ジュース、アイスクリームをおいしそうに食べている姿であふれる小屋界隈となりました。

このような光景が各山小屋であったわけですね、今年の海の日連休は登山者の方々にとっては

朝日、夕日、夜空と、好天の続く忘れられない連休となったでしょうね。山に行けた方、良かったですね。

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今日のランチ営業が終わったところでようやく一息つけました。

皆さんの楽しくやっているところの写真を撮りに行こうと外に出られたころにはもうけっこう落ち着いてましたw

もうちょっとにぎわっているところを撮りたかったのですが。。

 

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そんな中、昨日はニュースでご存知の方々も多いかと思いますが、重太郎新道下部で滑落事故発生。

滑落された方は頭部裂傷、胸部打撲、各所切り傷で出血していました。通行人の方の手を借りて止血し、(本人感謝されていましたよ、親切な方)自力で小屋まで下りてきました。その後も自力で上高地までおりますと本人はおっしゃっていたので大丈夫かなと思っていたのですが、少し休んでいる間に胸部がかなり痛くなりはじめ、止血箇所の血の止まりがどうにも悪いなと思ったので、聞いてみると、普段からの持病で血液の流れを良くする薬を服用しているとのこと。それを聞いてこちらも救助要請した方が良いのではと勧め、本人に警察に連絡してもらい、レスキューとなった次第であります。幸い北アルプス南部地区の夏山常駐隊が付近にいたため、小屋まで急行してもらい、処置をしてもらい、天候も問題なかったので、すぐさまヘリで収容となりました。

またまた重太郎新道の下部、最後のはしごを下ったところでの事故となってしまいました。

ここは本当に転倒事故が多く、去年も新しく注意喚起を促す看板を

常駐隊の方々に設置してもらったところだったのですが。。

もちろんこの登山者の方も下りでの利用でした。この部分、道自体は急勾配なのですが、それほど危険な場所ではなく、注意して下れば転ぶようなところではありません。やはり最後の最後で体力、筋力が限界にきている状態だというのが大方の事故の要員ではないかと思います。

今一度注意喚起させていただきます。

重太郎新道を使用する際は登りでの利用がお勧めです。

また、体力、筋力に自信のある方以外は涸沢から一日でザイテングラート~奥穂高岳~吊尾根~岳沢小屋までの計画はやめましょう。かなりきついルートです。穂高岳山荘で一泊しましょう。