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7月18日、加齢にご注意

今年は海の日が一週間ほど早く、また快晴の山日和に恵まれて、三連休はたくさんのお客様が小屋を利用して下さりました。

その晴天は連休後も続いています。そこで私たち岳沢小屋の女子二人で毎年恒例の遠足に行かせて頂くことになりました。

今年は前穂でお茶ではなくて、穂高岳山荘においしいドーナツをデリバリしに行くという使命を支配人から頂きました。

昼までに帰るようにいわれていたのですが。。。その話は最後に書かせていただきます。

 

外が明るんでくる頃に出かけ、まずは重太郎新道の紀美子平を目指します。

今年は例年より花が一斉に咲き始めたように感じます。

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白色のコバイケイソウ、シロツメクサ

紫色のイワギキョウ

他にも黄色の花など沢山のお花が岩陰や急な斜面にけなげに密やかに可憐に咲いていて、登るのも下るのも辛い重太郎新道を往来する登山者を癒してくれることでしょう。

吊尾根の涸沢側は雪が残っていて下から吹き上げる風は登りで火照った体に心地よく吹きます。

鎖場を抜け奥穂高岳にたどり着きます。時間がないので景色はほどほどに穂高岳山荘を目指します。

山荘から涸沢側は一部残雪があり、雪を切っているそうなのですが心配な方は軽アイゼンを持参してくださいとのことでした。

使命を果たした私たちは山荘の気持ちのいい木のテラスで朝寝を満喫させて頂きました。

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だって山って気持ちいいんだもん。

帰宅時間は12時。時刻は9時半、そろそろ帰るかと奥穂にまた登り返します。

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行きはヨイヨイ帰りはなんちゃらと言いますが、奥穂への登り返しを始めて少しすると歩くスピードがでないような気がしてきます。

吊尾根に入ってもなかなか足が思うように動きません。でもまだ帰着時間までの猶予はありました。

紀美子平に11時に着けばまだ間に合うよねといいながら歩を進めます。

最低コルを過ぎて紀美子平にあと少しというところで素敵な出会いが待っていました。

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おしりをふりふりしながら歩く雷鳥さん親子。

あまりの可愛らしさに往来する登山者も私たちも足を止めて見守ります。

花もそうですが小さな命を前にすると人間は素になる気がします。

いやー癒されました。

あっ、11時すぎてる!!

紀美子平からはもうダッシュ。

ですが日頃の運動不足か、いつまでも体力が変わらないと思ってる過信か、疲労がピークに達した私たちの膝は爆発寸前。

小屋に着くころには膝が己の未熟を笑ってました。

山に登るには常日頃から体をつくっておく必要があることを思い知らされた楽しい楽しい遠足でした。

 

岳沢近辺はお花畑がいっぱいです。

心の洗濯にぜひお立ち寄りください。