2018/08/31
こんにちは、槍沢ロッヂです。今日は雨です。
ジリジリッ、とした真夏の太陽がすでに懐かしい。
今朝の気温は15度。雨降りですので、最近では暖かいくらいの気温でしょうか。
さて、上の写真は、今年度2018年5月に撮った槍ヶ岳。まだ、雪が、ありますね。
過去のブログ 2018 5月14日 残雪の槍ヶ岳へ!山の学校、同行レポート。
この時、山の学校に同行させていただき、撮ってきた写真です。
どうして、5月の写真を載せたのかというと
初めて雪の槍ヶ岳に登頂し、この祠(ほこら)の前に立った時。
思わず祠の前に座り、手を合わせて「登ってこられた事、いまここに立ってる事」に感謝したことを、思い出したからです。
実は、今晩「播隆祭(ばんりゅうさい)」前夜祭が槍沢ロッヂにて開催されます。
(明日9月1日に槍ヶ岳山荘にて播隆祭、本日8月31日槍沢ロッヂにて播隆祭前夜祭)
槍ヶ岳を開山された、播隆上人(ばんりゅうしょうにん)。
播隆祭は、その、山で修業をし、槍ヶ岳に初登頂したお坊さんである
播隆上人を偲び、上人にまつわるお話と歌の会なのです。
正直にお話すると、毎年行われる播隆祭。しかし、今年度私は3回目の参加で、やっと
お客様に播隆祭がどのような会なのか上手く説明出来るようになるのかもしれません。
じつは毎年あまり上手く説明出来ず(!?)
「このままでは、いけない、自分に納得出来ない」と
チョットだけ、播隆上人がどんな方か、調べてみたからです。
播隆上人は、今から195年前に遠く槍ヶ岳を眺め、あの山に登る、とお決めになったそうです。
「あの山に登ってみたい」そう思うことは誰にでもあるかもしれませんが、
本当に登った方。
今から190年前(文政11年/1828)、中田又重郎さんという山案内人と共に初登頂される。
そして、自分が登頂出来た槍ヶ岳までの道を、一人でも多くの人びとが登頂できるように開かれた方。
人びとが安全に登れるよう、強い綱や、鎖を槍ヶ岳に付けました。
先日開催された、リピート山中さんが歌っていた「播隆の風」の歌詞にあったような
『今も、いつも、山頂には播隆さんの優しい、槍ヶ岳に登る皆なを守る強い風が吹いている』(私の解釈ですが)
本当に、風が吹いている、そう思います。
自分を信じて修業をされた強い方。
ですが、開山は播隆上人お一人だけの力で成し遂げたことでもないはずです。
「登頂する」「私もよかったから、皆も登ることはよい」播隆上人の強い信念が
多くの人の心を動かしたから(感動したから)
私も槍ヶ岳に登ることが出来ているんですね。
そんなんって、すごい!!!!!改めて、思います。
今夜は、播隆祭!
強いことは、その強さで守ること、優しいこと。そんな風をイメージした、今年の播隆ラベルを描きました。
それでは、また次回!