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5月16日 槍沢は、どんな所?

今日もよい朝、新しい朝、です。

新しいシーズンが始まり約1か月、新しい時代が始まって約半月。
皆さま、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

やっと、私にもブログ当番が回ってきました。

今朝の気温は 3℃。午後10℃。

晴れの朝は、雨の日・曇の日に比べ冷えますよね。
今朝は、足元も指先も
冷たいなあ、と感じましたが
冷んやりした気持ちのよい空気、早朝の薄いブルーの空に
いい朝だなあ、いい森だなあ、と改めて思いました。

「槍沢は、どんな所?」

さて、小屋の作業は、先日のブログでの紹介のように
外壁塗りに、館内の床にも塗料を塗り始めました
(床に塗る塗料は、透明で光沢の出る、傷を防ぐための塗料です)

作業の様子はすでに紹介済みですので…

今回は「槍沢は、どんな所?」
という事を、考えてみました。

どうしてかというと、最近、電話で夏の槍ヶ岳登山を
計画されている方からのお問い合わせも多くなってきたからです。

電話しなくても、地図を広げて『槍沢ロッヂ』という文字を
ご覧になる方も、増える事でしょう。

そんな訳で、晴天ですから
お布団干し日和、ということで
布団を干しましたが
上の写真のように、槍沢ロッヂの屋根の上からは
周りの尾根が見えていますね。

このように、稜線にある山小屋ではありませんので
(ぜひ地図をご覧下さい
尾根と尾根に挟まれた「沢」沿いに有ります)

槍ケ岳山荘、 南岳小屋、 大天井ヒュッテ、 岳沢小屋
のブログの写真のような

ダイナミックな景観や
(岳沢小屋も、稜線にはありませんが
穂高を真下より高く望める)

下界(アルプスではない街)では見られない
珍しい鳥、ライチョウ、の写真もありません…。

そんな谷間にある槍沢ロッヂの特徴と言えば!

屋根の上に出て布団を干していると、聞こえるのは
沢山の小鳥の鳴き声!

そして、沢の流れる、水の音。

そう、雪解けし、槍沢の沢が雪の下から出てくると
槍沢に「無音」の時はありません。

小鳥たちが静かな時も、沢の音が、しています。
「サアー、アアアアー……」

小鳥は、静かな時もありますが、早朝4時半も過ぎると
「チチチチ、ピピ……」
と、鳴きはじめます。

槍ケ岳に登ったり、下りたりする方たちは
皆さま、この「音」を聞きながら、歩かれる事になります
(音の聞こえない方にも、文章で伝わったらいいなあ)

最後に
槍沢ロッヂは、「通過点」!

「通過点」というと、途中の、間のなんでもないような
そんな風に
言いたいのではありませんよ。

通過点が無ければ、ゴールもまた、ありません。

槍沢ロッヂは
登って下りる人を、見守る小屋です
(そう胸を張って言えるように、協力して勤めます)

小鳥の声をたっぷり聴きたい方!
森林浴・「沢の水音」浴!
をしてみたい方には

ぜひ、槍沢ロッヂを『ゴール』にしていただくことも
いいかもしれません
(槍沢ロッヂを『ゴール』に来て下さるお客様も
たくさんいるのですよ!)

いきなり槍ケ岳登山、に行くには不安…
という方は
まず下見にも、お越し下さい。

なんだか長くなりましたが
それでは、また次回!