2018/06/09
8日、9日 の2日間大天井ヒュッテの偵察と小屋開け作業に、不良中年二人で行って来ました。
常念岳の一ノ沢登山口朝7時半出発、胸突き八丁高巻き道は避けて一ノ沢の雪渓上を登るも、その上部の雪渓は雪少量の為通行不可(この時期、通年は雪渓の通行OK)により最終水場より夏道登山道へと入り、常念乗越へと出ると穂高連峰の全容が目に飛び込んで来ます。
6月6日梅雨入りしたばかりのこの時期、雲一つない快晴の北アルプスとなって迎えてくれました。
この常念乗越から大天井までが、稜線ながらだらだらと長ーい登りの稜線歩きとなります。
中房温泉~燕山荘~大天井コースと比べ、稜線までのコースは常念コースが楽(長いけど)。稜線に出てからは燕山荘からのコースが楽と感じます。
とはいえ、
その途中にて楽しませてくれる景色と高山植物等に支えられ、なんとかヒュッテまで頑張りました。
ヒュッテの積雪量は一昨年の残雪量(少なかった)よりは多少多いものの過去18年間(私が大天井ヒュッテに通った年数)の中で3番目に少ない積雪量でした。
という事で偵察時のトラブルも無く作業労力も少なく(不良中年二人の状況を見ての神様の計らいでしょうか?)思っていた作業は手慣れた中年コンビによって3日間予定していた作業日程を2日間にて完了。(笑)
今朝は二人で牛首展望台に、今シーズン初の「朝焼けウォッシング」へと登ってみましたが・・・
昨夜から降り出した雨の余韻は東の空にも厚い雲を残し、朝日の陽射しが遮られ淡い光の照射でしたが、昨年10月以来の展望台からの槍ヶ岳を堪能する事が出来ました。
その登山道の脇には「キバナシャクナゲ」の可憐な花が咲きだし、夏山を告げています。 |
ヒュッテ周りの作業を方付け、入山日に向けて切通し分岐までの登山道の雪渓の雪切りに出かけました。
切通し分岐までの雪渓の雪切り作業は3か所。 小屋開け7月1日までは持たないものの、19日小屋開け作業の新人スタッフのための雪切りなんですが、 本来の表銀座通行可にての雪切りはもう少ししっかりと切りますので、よろしくです。 |
雪切りの雪渓 |
切通しからの喜作新道 |
その帰り道
鋸刃岩付近にて雷鳥に遭遇。
その後小屋に戻り、戸締りをしてルンルン気分での下山行程にて昨日来た常念までの登山道を歩いていると
稜線近くには早くも高山植物達が花を咲かせていました。(ミヤマキンバイ)
オヤマノエンドウ |
撮るにはこんなん・・ |
と、天気に恵まれた2日間の偵察山行でしたが、しばらくは休暇を頂き19日入山予定となります。
今シーズンも大天井ヒュッテは代り映えのしない私小池が担当ですが、例年にも増して強力なスタッフも揃いました。
スタッフ一同にて皆さんの登山のお手伝いをさせて頂きます。
営業開始は7月1日ですが6月30日(土)から受け入れ態勢万全にしようと考えておりますので、ご一報の上お越し下さい。
今シーズンも宜しくお願い致します。