2019/08/26
久しぶりに朝からスッキリと晴れ上がりました
湿度も低く、大気の乾いた気持ちの良い“秋晴れ”です。
但し、気温は低く今朝の最低気温は3℃。昨日などは日差しもなかったので、着く人が皆、寒い寒いと口にしていました。個人的にはこの時期の標高3,000mの山の上は寒いのは当たり前だと思うのですけど…
とはいえ、晴れれば快適なのが秋山です。
今日は休憩時間に大キレット・長谷川ピークまで出かけてみました。
長谷川ピークは大キレットの中間点、南岳小屋から休憩時間に出かけるにはちょうど良い距離です。
危ない、危険だと言われる大キレットですが、南岳~長谷川ピーク間は岩も硬く安定していて楽しい岩稜帯が続きます。
岩稜ルートというと、大キレットのほか、西穂~奥穂間なども名を挙げられますが、そちらは長丁場(7~10時間)ゆえ、気軽にというわけにはいきません。あるいは白馬の不帰キレットや八峰キレットではやや物足りない…
その点、大キレットは3時間と時間も手ごろで、かつそれなりに険しい岩稜がたっぷりと続く実に楽しいルートだと思うのです
南岳の岩壁を下りきると、しばらくは気分の良い岩場の稜線歩きが続きます。
小刻みなアップダウンのあと、大キレット中間の小ピーク・長谷川ピークまでは100mほどの登り返し。ここも安定して快適な岩場が続きます。ここまではさほど難しい場所はありませんが…
長谷川ピークから先は一転して険しい岩場が連続します
特にA沢のコルから先は足場の不安定な斜面が続き、スリップしやすい、落石の多い急斜面です。
大キレットを南岳→北穂、北穂→南岳どっちのルートを取るかという論議がありますが、滑りやすい斜面は下るよりも登る方が楽(安全)という点から考えると南岳→北穂の方が良いのでは?というのが定説のようです。
明日からはまた天気は下り坂、次にいつ晴れてくれるかは分かりませんが、晴れが確実な日に山に出かけられるならぜひ大キレットへどうぞ。