BLOG南岳小屋の過去スタッフブログ

昨日の朝から大雨＋暴風が続く南岳小屋です。
今朝などは激しい雨降りのために新穂高～槍平間は通行不能、上高地もバス道路が雨量規制のために通行止め（午前11時に解除）となるなど、誰一人として通ることのない状態が丸二日間も続いています。
とはいえ、九州の大雨被害の報道を見ると、せめて無事であることを感謝したいと思います。

さて、そんな誰にも見られることがないということは、トイレの糞尿の汲み取り作業のチャンスなのであります！！
しかもこの大雨で糞尿もしっかりと希釈されることでしょう(爆)

なんていう昭和ちっくな方法は令和の時代にマッチしませんね。ちゃんとヘリで下ろすための容器に移すのであります。ちなみに15年前の2004年までは南岳小屋も地下浸透方式でした（放流式ではありません）

ところでこの糞尿のヘリ空輸＆処理費用には数十万円の費用がかかります。今回の糞尿は主にテント場利用者と通過登山者のものですが、実際、テント場利用料金のほとんどはこの処理代に消えていく計算になります。
「たいへんだねえ…」なんて思ってくれる人がいるならば、いましばらくこの容器は小屋前に置かれているのでチップ程度に100円でも乗せておいてください(笑)

さて、そんな暇さに乗じて午後は、今年の8月の南岳小屋の気温（最高気温）をグラフ化してみました。
これを見ると、8月上旬の好天が続いた頃は20℃前後の気温で推移しています。（それでも、最高気温は22℃です）。
一方、台風10号の影響で天気がぐずつき始めた14日以降は気温が10℃そこそこの日が多く、晴れた日でも15～17℃と、気温がワンランク下がってきたことが伺えます。

そして、こちらは昨年9月の気温変化です。
最高でも気温は11℃止まり、紅葉シーズンとなる9月下旬には4℃程度の日が多くなり、10月1日（グラフでは31日）には最高気温が0℃の冬日となっています。
これからの季節は山の上では下界の真冬並みの気温、特に寒い日には氷が張ったり、雪が降ることもある季節へと突入していきます。
ちなみに最低気温で言うと、昨年は9月20日の朝に初めて0℃を記録しています。
お出かけを計画の方はどうぞ参考にしてみてください。

一方、スタッフたちは8月中旬以降の暇な時間には部屋や食堂の表示を手作りして楽しんでいるようです。このまま悪天が続けば、小屋の中が案内表示だらけになるかもしれません。