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槍沢から南岳へ

週末は大雨でしたね。宿泊予約もないし、また、とても南岳まで登ってくるような人がいるとも思えず、お休みをいただき、今日(火曜日)、槍沢経由で戻ってきました。
日曜午前の大雨による被害を伝え聞き、ちゃんと戻って来れるか心配でしたが…
上高地から横尾までは車両用の作業道こそ被害があったものの、登山道には影響はありませんでした。

槍沢の大崩れの崩落箇所も槍沢ロッヂのスタッフがきれいに直してくれて、あまりにも難なく通れて驚きました。とはいえ、その裏には彼らの苦労があったわけで、ぜひともfakebook にでも労いの言葉を書いてやってください。
私はシャトレーゼのシュークリームをお土産に置いてきました(笑)

登山道まであふれていた沢の水もすっかり元通り。多少歩足元の悪いところもありますが、歩行には支障のないレベルです。

とはいえ、まだまだ地中には多くの水分が含まれています。特に4日(木)は再び大雨の恐れがあります(かなりの高確率で)。そうなるとまたすぐに崩れたり、川が溢れて通れなくなるので十分にご注意ください(この日に登山予定の方は計画の見直しをすすめます)

さて、梅雨時期の槍沢の花の代表と言えばキヌガサソウ。数は多くありませんが、大柄で存在感をアピールし、大曲りの少し下あたりに数輪咲いていました。

一方、気になる残雪のほうは・・・
大曲りから見上げる槍沢上部の雪はだいぶ解けましたね。
おなじ場所から撮った2週間前の6月18日はこんな感じでした。(↓)

とはいえ、氷河公園入口からあたりから槍沢の上部を見ると、やはりまだまだ残雪は豊富です。

槍沢から槍ヶ岳の往復であれば、6本爪程度のアイゼン+ストックでも通れるくらいにはなってきましたが、氷河公園方面はまだまだ12本爪アイゼンとピッケルは必携です。
海の日連休まであと10日となり、そろそろこちらの方面の雪切り作業なども作業計画に組み込んでいく予定です。