2018/10/19
ついにここ岳沢小屋にも雪が降る季節がやってまいりました。例年より10日ほど遅い初雪となりました。
このあとすぐ止んでしまいそうですが、待望の雪となっています。
というのもここ最近岳沢小屋では、水源となる雪渓が全て溶けてしまい、慢性的な水不足となっているのです。
そのため上部に雪が降ってくれると貴重な飲み水が確保できるのでたいへんありがたい恵みの雪となるのです。
小屋上部では引き続き雪となっています。うっすらと積雪している模様が肉眼で確認できます。
最後に最近問い合わせの多いのが、雪は降りますか? 軽アイゼンで登れますか?といったお電話での
問い合わせが多いのですが、
雪は降ります。岳沢界隈でも雪が降る季節となってきましたので、北アルプスでは
晴れている日でも少しでも寒気が入ったり、冬型の気圧配置になればすぐに雪となります。
積雪となるかどうかはその後の状況にもよりますので、なんともいえません。
そして装備に関してですが、軽アイゼンでは登れません。というか12本爪のアイゼンとピッケルがあっても登れない時もあります。
この穂高という岩山に雪が薄く、氷化し、張り付いた時の登りにくさは登ったことのある方ならわかると思うのですが、
無理な時も多々あります。下りなんてもうそれはそれは恐ろしいものです。
すでに山は万人を受け入れる状況とはなっていませんので、冬山経験のある、ご自分で状況判断できる方のみ、登ってください。
岳沢小屋まで来て、雪化粧した穂高を見たい!という方は冬山装備はいりませんが、
朝晩0℃を下回る日も出てまいりましたので、防寒対策を万全にしておでかけください。