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重太郎新道は

まだ非常に硬い雪渓が何か所か残っており、アイゼン、ピッケル必須の雪山経験者(斜度30度を超える雪壁をクライムダウンできる方)のみが往復できる状況です。

岳沢パノラマを過ぎた場所にある雪渓はまだ30~40mほど残っており、斜度は前穂ダイレクトルンゼに匹敵するくらいあります。私も下りはアイゼンを装着し、ピッケルを使って降下しました。とにかく雪渓はまだまだ固く、夏場の残雪といった感じではありません。ご注意ください。

頂上からは残雪の涸沢カールの雄大な姿が眺められ、梅雨の晴れ間に登れば素晴らしい大展望となるわけなのですが、、、今日も未熟な登山者の方が重太郎新道の雪渓で滑落し、現在長野県警にて救助活動中です。

吊尾根ももちろん、まだまだ危険なトラバースの連続です。南陵の頭付近ルンゼのあたりもまだまだです。あさってからはまた雨の予報が続きますが、梅雨の晴れ間をねらって安全に登山を楽しんでください。