BLOG岳沢小屋の過去スタッフブログ

こんにちは、平成元年生まれ、そして岳沢２年目の肥沼です。
半年ぶりに出番が回ってきました。
今年も乱文、雑文にお付き合いください。

春なんて来なければいい ・・

どこかそんな面持ちで桜を横目に溜息をついておりましたが、やはり来てしまいました。
シャバに別れを告げ入山した4/19より約2週間が経過。
当初入山時におけるヘリの急上昇により情けなくも高山病をきたしてしまい
酸欠チアノーゼ気味な状態で向かった上部の水源採掘で雪を8立米ほど掘らされた時は、初日にして早速帰りたくなりましたが、晩に主任栗原より処方されたアルコールのおかげで無事快方に向かいました。 
毎度ながら、いきなりの5速発進でして、眠りについた小屋を叩き起こすような、怒涛の復旧作業の連続でしたが、なんとか今年もGW営業に漕ぎ着けました。
しかし連休前半の悪天により期待していたほどの賑わいはなく、梅雨時期のように落ち着いたゆるい雰囲気になってしまいましたが、連休後半には好天の予報が出ており、失われた前半を取り戻すチャンスが出てきました。
 とはいえ、降り続いた雨による先日のコブ沢の巨大雪崩を皮切りに、毎日どこかで雪崩れております。去年のＧＷよりも不穏な空気を感じます。
世間では元号が変わり新しい何かを予期するような雰囲気でしょうが、ここではまさに何処吹く風か、大いなる自然の営みは人間の都合など関係なく振舞います。
ここは特にどこか死の匂いが漂う、恐ろしくも美しい、山の懐です。
命が一切保証されない以上、様々なリスクを承知し、万全を期してお越しください。
この時期にしかない荘厳な穂高が皆様を待ってますよ！