2018/06/03
朝掃除の後、クジで4時間休憩を引き当てたので、ジャンダルムへ行ってきました。
夏、秋は西穂~奥穂の縦走登山者などで賑わうこのジャンダルムも今はとても静かです。
岳沢小屋からのアプローチとなる天狗沢はまだまだ積雪豊富で、例年、この天狗沢は7月末まで上部に雪渓が残るので、アイゼン・ピッケルは必携です。
天狗のコルの直下は大変急な雪渓です。 特に夏は押し固められたカチカチの氷に近い状態の雪渓となるのでなかなか手ごわいですから、雪が消えるまでは通らないほうが賢明です。 そのあたりの状況は7月下旬に随時このブログでお伝えしますので、参考にしてください。 天狗のコルまで出かけられた、昨夜お泊りの柴田さんも慎重に下りておられました。安全第一ですからね♪ |
天狗のコルから先は、ひたすら岩、岩、岩のルートです。
言うまでもなく、西穂~奥穂の縦走路は国内屈指の難路です。くれぐれも岩場が苦手とか、怖いとか言うような人は近寄らないほうが賢明です。岩の平均台みたいな箇所もいくつかでてきます。ルートの目印なども十分とは言えませんので、ルートファインディング技術も必要ですので、初めての人は経験者と同行されることをお勧めいたします。
ただ、そんな岩稜帯が好きな人にはたまらないコースでもあるのです!
8月、9月になると、上高地から穂高岳山荘へ向かう最短ルートとして、天狗沢・ジャンダルムを通る人が一気に増えます。特に土曜の朝イチ・8時には岳沢小屋の前はそんな体力いっぱいの若い世代の登山者たちで活気溢れる時間が私も大好きです。
こちらは昨夜お泊りの澤田ガイドのグループさん、今日はコブ尾根を登ってこのジャンダルムまで。ちょうど時間があったので、山頂で記念写真を撮ってあげました。
こちらはコブ尾根の頭側から見た、海坊主のようなジャンダルム(と槍ヶ岳)
ジャンダルムの頂上では3名が交替で写真を撮りっこされていました。
でもやっぱり、ジャンダルムを眺めるなら、こっちのロバの耳からの屹立感ハンパない姿が大好きですね。
そんなロバの耳からの360度パノラマ動画はこちらからどうぞ。
以上、あと4日で岳沢小屋の任を解かれ、8年余の岳沢勤務に区切りをつける坂本でした。