2018/06/24
お待たせいたしました、タイトルどおり、本日、重太郎新道から前穂高岳へと偵察に行ってまいりました。
ここ最近、内装工事だったり、救急法の講習会を開いていただいたり(柴田先生、寺田さん、横堀さんありがとうございました)
ヘリの荷上げがあったり、天気のタイミングもあまりあわず、行きたいなと思いつつ、なかなか行けていませんでした。
今日時間ができたのでさっそく行ってまいりました。
まずは美しい新緑の中を登っていきます。ジグザグ付近の残雪は消えました、カモシカの立場までは
雪の上を歩く事なく通行可能です。
その先、岳沢パノラマの直下で最初の残雪がでてきます。ですが、10mほどの距離です、
転んでも滑落はしないでしょう。
その先、紀美子平の手前付近にも残雪があります。ですが、一歩一歩着実に歩みを進めれば
問題なく通過できるでしょう。
滑れば200mは止まりませんが。。。
そしてこの先に残雪は前穂高岳山頂まではありません。
ですので、前穂高岳までの重太郎新道の残雪状況としては、
2か所残雪があるものの、アイゼンピッケルは使用しなくても十分注意して通過すれば通行可能です。
とはいっても雪渓の上などを全く歩いたことのないような経験の浅い方は完全に溶けるまで待ちましょう、
重太郎新道は北アルプスの中でも屈指の急登ですしね。
しかしその辛い急登を登り切った先、
前穂の山頂に立てば、残雪豊富な涸沢カールの雄大な眺めが迎えてくれます!
奥穂高岳を境に、北と南で季節がまったくちがいますね!
夏と冬、この時期は山が様々な表情を見せてくれるので大好きです。
奥又白池が青みがかった水をたたえてきれいでした。
近くまで行ってみたら綺麗なんでしょうね、年によって色の具合も違うし、形も変わるので面白いです。
いろいろな季節を見せてくれる今の穂高、梅雨の晴れ間に休みが取れたらぜひおでかけください。
そして紀美子平から先、奥穂高岳へと通じる吊尾根の残雪状況は、こちら。
まだまだ危険なトラバースが残っています。
もちろん滑れば何百メートルも止まりません。滑落停止などできない斜度です。
なので、紀美子平から先はまだ
アイゼンピッケル必携の雪山上級者向けのルートとなります。
不用意に立ち入らないでください。
ということになりますのでよろしくお願いいたします。
そもそも奥穂に登ると言う事は、下りは残雪のまだまだ残る涸沢カールを下るわけで、
軽装で行かれる方はあまりいないとは思いますが、
何の情報も仕入れず、ルートの研究もせずにくる危険な登山者もいるのでブログできちんと書いておきます。
ちなみに重太郎新道を登って、奥穂高岳まで行き、下りも同じ道、重太郎新道を使って下りてくるというルートは
おすすめしません。なぜかは歩けば分かります。
疲れて滑落事故につながることもありますので、素直に涸沢に下りましょう。