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大天井ヒュッテ

大天井ヒュッテスタッフブログ

7月31日 最高の天気です

こんな日に稜線漫歩したらメチャクチャ楽しいですね。

実は今日、槍沢ロッジまで行く用事が出来まして、西岳までの稜線と水俣乗越~大曲り~槍沢ロッジを往復して来ました。

お客様を送り出して朝食後でしたから、朝6時を回っていましたが空気が乾燥していて、クリアーな景色を楽しみながらの稜線漫歩でした。

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常念岳の向こうには左に八ヶ岳連峰が、右には富士山~南アルプスの連山が伸びて、チングルマも朝日を浴びて輝いていました。ヒュッテ~赤岩岳の途中にて

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赤岩岳付近で咲いていたチシマギキョウと槍ヶ岳。

槍沢ロッジにて所用を終えて帰り道、幾つかの花を見かけました。

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オオバギボウシ(槍沢ロッジすぐ上にて)

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クルマユリ(大曲付近)

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マイズルソウ(大曲~水俣乗越)

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ニッコウキスゲ(大曲~水俣乗越)

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ママコナ(大曲~水俣乗越)

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ミヤママンネングサ(西岳付近)

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チングルマと槍ヶ岳(西岳~赤岩岳の登山道)

 

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ミヤマキンポウゲのお花畑。ヒュッテ~赤岩岳の登山道

 

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ハクサンシャクナゲと槍ヶ岳。ヒュッテ~赤岩岳の登山道

ヒュッテにはお昼には戻りましたが、帰ってからの午後も終日青空の広がっていた今日でした。

そして、今朝の朝焼けウォッチングは

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昨夜、消灯時間までガスに囲まれていたヒュッテでしたから、朝がこんなに良いとは思わなかったみたいでウォッチングに参加希望者はゼロだったのですが、早朝は快晴の空に変わっていました。

すると、急遽登りたいお客様が出て私もあわてて展望台に登りました。少し出遅れ感がありましたが、ご覧のように素晴らしいウォッチングとなりました。

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諦めず登った皆さん良かったですね。

暫くは太平洋高気圧の勢力は元気なようで、こんな朝焼けが続いてくれそうです。

ヒュッテに宿泊されましたら是非参加してみて下さい。いいですよ

7月30日 梓川源流の水

今シーズンは残雪が多いと言うのは前々から何度か報告していましたが、初めて今日待望の水をポンプアップする事が出来ました。

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水揚げ用のエンジンポンプ小屋はやっと雪から出ていました。例年ですと7月初旬の積雪量があってビックリします。もう8月になろうと言うのにまだこんなに残っていました。

 

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そしてやっと雪渓が割れて、水の流れが確認できた梓川へと流れる二の俣谷の源流から、冷たく美味しい水をヒュッテまで揚げる事が出きました。

そんな訳で私が大天井ヒュッテに来て以来(10年目)一番遅い沢からの水揚げとなりました。

ヒュッテでは、宿泊のお客様の飲料水は自由に飲めたり水筒に移す事が出来るようになっていますが、昨日は水タンクの水が底を尽きそうになり、お客様への飲料水は一人1リットルまでと制限させて頂き、ご不便をおかけいたしました。

これで今シーズン水が切れる事は無いと思いますので、梓川源流の美味しい水を飲んでみて下さい。

その、二の俣谷の水源まではヒュッテからおよそ400mの標高差があって、登り降りするだけでも大変なんですが、途中にはお花畑があってその疲れを癒してくれます。

そんな場所で見かけた景色です。

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2,500m付近ではハクサンシャクナゲが満開となっていました。

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2600mのお花畑にはオタカラコウの花が咲き出して、沢山の蝶がその蜜を吸いに集まっていました。ヤマトスジクロチョウ(白)とモンクロキイロナミシャクと言う蛾です。

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クジャクチョウも何羽も舞っていました。

今回実は水揚げ作業に着手してから4日目だったものですから、毎日この場所を往復していました。水が出たのを確認してヒュッテに戻ってみると止まってしまっていて、その都度水圧に耐えきれなくなったパイプが破損したり古い繋ぎ目が抜けたりと、アクシデント続きだったのですが、やっとめでたく揚がってくれました。やれやれです。

 

そしてここ数日は沢山のお客様が来て頂き、ヒュッテの弁当は手作り幕の内弁当ですので、スタッフも午前3時前からこんな作業をしているんです。

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今日は少し余裕の出来た日となったのですが、いろいろとやる事もあってブログの更新も遅くなってしまいました。

明日からの天気は太平洋高気圧が勢力を増してくれそうで暫くは良い天気が続いてくれそうですね、其々の稜線の山小屋では水不足が心配な状態となってきています。

ヒュッテは大丈夫となりましたが、他の稜線の小屋に行きましたらご協力をよろしくお願いいたします。

7月29日 ライチョウがヒュッテにやってきました。

昨夜は夕立のお湿りで、お客様は一様に心配顔となっていましたが、夜半から星空となって早朝の牛首展望台には、今シーズン最多の20名のウォッチング参加された皆さんが集結しました。

残念ながら日の出の場所には雲が多く、日射しが槍ヶ岳に射す力が弱く淡い朝焼けとなって、槍ヶ岳の穂先も雲で見えたり見えなかったりと今一だったのですが、参加者の皆さんは一応に喜んでくれホッとしました。

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槍ヶ岳の穂先は、雲がかかったり取れたりしていました。

 

今日の天気は、雲こそ多いものの無風で日射しも時折あってまあまあの天気となっていました。

すると、午後2時頃ヒュッテの玄関先のじゃかごの所に居るライチョウをお客様が発見、知らせてくれました。

あわててカメラを持って出てみると登山道を西岳方面に歩いていました。

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ひよこは二羽、砂浴びをしたり草を啄ばんだりしながら自由気ままに動き回っています。生後1週間程度の発育その後ろを見守りながら心配そうに母鳥が着いて行っていました。

今シーズンは、今までヒュッテの周りでは見かけなかったものですから、寂しい思いをしていましたが、今年も近くに巣があったんですね、嬉しくなりました。

只、ヒュッテの周りはお花畑ですので、オコジョやテン等肉食動物も居ますからきっとこのひよ子たちももっと兄弟が居たはずで、この2羽だけでも無事に成長してくれればいいのですが。

 

太平洋上に台風が発生してその動向が気になりますが、太平洋高気圧も再び元気を取り戻しそうですから、明日からも暑い日が続きそうですね。

熱中症にご注意ください。

7月28日 好天が続きましたが・・・

夏山最盛期を迎えた北アルプス。

関東で38度越える猛烈な暑さとなっているようですが、ここ大天井ヒュッテでも雲は多いながらも晴れの一日となっていて、今シーズン最高の23度となっていました。

太平洋高気圧の影響が少し弱まってきているようで、湿った空気が入ってきています。数日は雲の多い天気となりそうです。

それでも引き続き暑い日となりそうですね。

今朝は、その湿った空気の影響か

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奥穂高岳~北穂高岳の頂にはレンズ雲が現れていました。

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今朝の朝焼けウォッチングです。

 

ロンドンオリンピックも開幕して、暑い夏と暑い戦いが始まりました。暑さと寝不足の日々が増えて熱中症にならないよう充分お気を付け下さい。

7月27日 メンバー揃いました

今日も快晴の朝を迎えました。

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早朝の展望台はこれで4日連続のウォッチング日和となってくれました。

この天気まだまだ続いてくれそうで、これからも毎日毎日朝焼けは見られそうな天気です。

 

24日、今年のスタッフが全員揃いました。

今までの忙しかった週末には先シーズンのスタッフが手伝いに来てくれていました。くうとセロリ、それにタッキー有り難うございました。

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左から少年~高校まで野球をやっていて、大学では探検部に居て山に目覚めたようです、気は優しくて力持ち、タツこと荷出くんです。

中央には、眼鏡が可愛い今年のマドンナ、モンチこと西田さん。入山3日目ですっかり溶け込んでバリバリ仕事してくれています。

右に控えるのが渋い色男のケイタこと五十嵐君、旅好きのバーテンダーにて、カクテルならおまかせ。何年も山小屋に居るような風貌とオーラを持っていますが、それは見かけだけ。

そして後ろで万歳してるのがこのブログ担当の小池です。

今シーズンこの4人でスクラム組んでお客様をお待ちしておりますので、宜しくお願い致します。

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今朝の朝焼けウォッチングの槍ヶ岳です。

今日も良かったですよ。

7月26日 その2、夕焼け

昨日の夕焼けは見過ごしてしまったのですが、今日の夕焼けもビックリするほど綺麗な夕焼けとなってくれました。

駆け上がったのは鋸刃岩方面です。

とにかく写真を見て頂きます。

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まだ夕日が射していた鋸刃岩と高瀬川の上に広がる雲と立山剣岳。

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コマクサの花も夕日を浴びて光り輝いていました。

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イワツメクサと常念岳方面に出ていた入道雲

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夕日は鷲羽岳の南側、三俣蓮華の小屋付近に沈みました。

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上空の雲が茜色からオレンジ色へと変化していきます。

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槍ヶ岳の上空も朱に染まっていました。

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朝焼けも綺麗ですが、夕焼けもいいですね。

これから暫くは好天の夏山が続いてくれそうです。皆さん期待して山に出かけましょう。

おやすみなさい

7月26日 記録づくめ

昨夜の夕焼けは、久しぶりの綺麗な夕焼けでしたが残念ながら見に行かれず、スタッフのTに託した写真は全く写っていなくて、ガッカリ。

でも今朝はその落胆を取り返すほどの朝焼けとなって、最高のウォッチングが出来ました。そして天気は完ぺきな夏山モードに突入しました。

ウォッチングに参加して頂けたのは5名のお客様だけでしたが、嬉しい朝焼けウォッチングとなりました。

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実は24日にご紹介しました74歳の石丸さんのブログを覚えていて下さいますか?

それをあっさり破ってくれたのが今76歳の浜松の井貝進さんなんです(右から2人目)。しかも入山は針ノ木岳からで、その後船窪岳~烏帽子~野口五郎~水晶~鷲羽~三俣蓮華~双六~槍ヶ岳~大天井ヒュッテと大縦走をして来て8日目。

計画は更に常念岳~蝶ヶ岳~徳本峠を越えて霞沢岳までの予定で来ていたのですが、針ノ木雪渓での日焼けが火傷状態となってしまい、この後の計画は断念、中房温泉経由で下山して行きましたが、船窪では雨のためビバークしたとの事、

牛首展望台の360度の大パノラマで見える山は「全て登ったなあ」との事。その行動力や体力、気力、恐れ入りました。

そして東京の尾関諒介君(1番左)ヒュッテ到着が午前11時、その後大天井岳を往復、牛首展望台も往復。元気いっぱいの16歳。単独での16歳の高校生って珍しいですね、中学2年生の時から登り出し、槍ヶ岳は槍沢から、穂高も大キレットも白馬も北アルプスの魅力に取りつかれた頼もしい少年でした。

さらに八王子から来られた関弘美さん71歳(左から2人目)あと数日で72歳と言う今シーズン女性の最高齢者となりました。このブログを毎日楽しみに見ていてくれ、「どうしても一度来たかった」と訪れてくれた関さんです。朝焼けウォッチングの誘いに真っ先に手を揚げてくれました。

そして一緒に槍ポーズを決めてくれたのは、私の家の近くの伊那市から来られた草深文さん(中央)と奈良から来られた谷秀一さん(63歳)でした。

皆さんありがとうございました。

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今朝の朝焼けはレンズに収まりきれない広範囲の朝焼けとなっていました。

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槍ヶ岳が赤く染まる事は無かったのですが、充分堪能できるウォッチングとなりました。

でもこんな朝焼けなのに不参加の殆んどのお客様、本当に勿体なかったんですよ。帰ってからこの写真見て後悔するんじゃないですかね。二度と同じ朝焼けや夕焼けはないんですよ。機会を逃さないようにしましょう。

 

それと、個人的な事ですが昨日は凄いサプライズがありました。

それは、約40年前、中央アルプスへ単独で登山した時、檜尾岳の避難小屋でたった一晩一緒に過ごした人が、わざわざ逢いに来てくれたんです。

その後一度も会った事がなかった訳ですから、お互いに顔も殆んど記憶にない訳で、名乗ってくれなかったら全く解らないお客様で終わってしまうところでした。

この友人との癒一の繋がりはなんと年賀状だけだったんです。その時お互い住所交換して、それから続いていた40年間は、年始の挨拶のみ。「継続は力なり」ってこんな時にも使うのかな?

幸せを感じる一日でした。

これからの夏山、何があるかわくわくする毎日です。

7月25日 夏空ではないけれど、花は夏真っ盛り

今朝の空は、高い山の上にレンズ雲が乗っかって不気味な朝となっていました。

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立山、剣岳の頭をスッポリと隠す雲。

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水晶岳に朝日が射し出す頃、その上空にもレンズ雲が現れ、神秘的な光景となっていました。

レンズ雲や傘雲が出ると天気は下り坂と言われますが、今日は終日雲りではありましたが、穏やかな天気となって歩きやすい北アルプスでした。

 

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ヒュッテから西岳方面へ10分ほどの処にあるお花畑を見に行って来ました。

今年はコバイケイソウの花は殆んど見られず、その替わりシナノキンバイの黄色が絨毯のように広がっています。

 

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ハイ松の下に幾つも花を咲かせていた「ゴゼンタチバナ」

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鮮やかな赤紫色は「ハクサンチドリ」

 

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今シーズンは、残雪が遅くまで残っていたため、高山植物の開花も遅れ気味だったのですが、ここに来て夏の高山植物達が花を咲かせだしました。

これからは、山並の景観と高山植物の花と両方楽しめる表銀座の稜線となります。

明日からはやっと安定した天気になってくれそうですし、期待を込めて山に出かけてみましょう。

7月24日 パワーの源は・・・?

さてさていつになったら夏空となるのか?

今日は高曇りの時折薄日が射す風の無い穏やかな天気となっていました。山の縦走路を歩くには暑過ぎず歩きやすい条件かと思いますが、穂高岳~槍ヶ岳はガスに隠れて遠望は出来ません。

そんな天気ですから、まだまだ本格的な夏と言う感じはしません。

今日は昨日宿泊された、元気一杯のおじいさんを紹介します。

九州、佐賀県から来られた石丸正人さん(74歳)です。

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ヒュッテ到着時から玄関先で元気な声が聞こえ、受付前に「まずはビール」。

今回の登山コースは、中房温泉(車中泊)⇒大天井ヒュッテ(泊)⇒槍ヶ岳山荘(泊)⇒槍沢下降⇒横尾⇒蝶ヶ岳(泊)安曇野市下山。

まず驚く事は、九州佐賀から信州まで一人で運転して来ているという事。

その後中房温泉~ヒュッテまで1日行程で(4時着)来て、それで尚元気いっぱい。夕食時にはビール3杯、食後にお酒一杯。「お酒は腹一杯呑むさー」との弁。

今日の行程は槍ヶ岳まで。その後普通は槍沢下山する皆さんが多い中、「車が穂高にあるから」更に蝶ヶ岳経由で下山と言うハードなスケジュール。

若い頃山に登っていたがその後ご無沙汰。以来ヘラブナ釣りに凝っていたのですが、仕事を止めた70歳から「ヘラブナだけでは・・・?」と再び登り出したそうで、このパワーの源はお酒??

昨夜はガスッていて夕焼けは見られず、今朝雲が多いながら山並が見えていたのでお客様に「展望台行きますか?」と声をかけると真っ先に「行くぞー!」との声。

早朝の寝起きで、牛首展望台までは130mの急登を一気に登り「バンザーイ」。

朝焼けウォッチングの今シーズンの今日までの最高齢者となりました。

毎年々々、元気な先輩たちにパワーと元気を分けて頂き、私もまだまだ若い気分でいられる事に感謝しております。

今シーズンも更に元気な大先輩達、お待ちしてまーす。

7月23日 思いがけない朝焼けウォッチング

ヒュッテの午前3時頃はガスに囲まれていて、こんな朝焼けが見られるとは思っていませんでした。

4時以降急激にガスが消えてきて、あっという間に穂高岳が顔を出し、上空には青空が広がってきました。

昨日の天気予報では、思いもよらぬ朝の天気となって、もう諦めてしっかりと眠っていたお客様達を起こしてまわり、牛首展望台に誘ってみると、

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久しぶりの青空が広がったその展望台からは、立山・剣岳(中央)まで遠望する事が出来ました。

針ノ木岳(右)と高瀬ダム湖(右下)も見る事が出来ます。

 

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そして槍ヶ岳に朝日が当たり、双六岳方面の稜線からは飛騨側から流れ落ちる見事な滝雲まで見る事が出来ました。

 

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ヒュッテの玄関からも、二の俣から上高地方面へ続く雲海がとても綺麗に見えていて、昨夜とは比べ物にならないほどの笑顔で其々の目的地へと向かうお客様の足取りの軽い事。

その後は、雲が多いながらも穏やかな天気となっています。通行する登山者もグッと増えてきて夏山本番といった感じです。

天気は更に安定して夏山模様になりそうですよ。

7月22日 今日も雨模様

週末には雨!?

先週の海の日の3連休に続いて今回の週末も3日連続の雨となってしまいました。

早朝は降っていなかった雨も、次第に強くなったり弱まったりの安定しない日曜日となっています。

気象庁の梅雨明けを受けて、今週も沢山の登山者が北アルプスに来ているようですが、ブログネタに困る程に天気は良くありません。

明日も微妙な予報に変わってきていて、夏空は24日以降にずれ込んできそうです。

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早朝、出発準備をするお客様です。この時点では雨は降っていなかったのですが、濃いガスに視界は50m。

どうぞ、気を付けて行ってらっしゃい。

 

今日は、そんな訳で

「登山道リフレッシュ事業」の募金のお願いをしたいと思います。

IMGP5985 北アルプスに訪れ、山小屋に宿泊された皆さんなら、どこかで見に付いた看板と募金箱と思います。

この看板と募金箱は各山小屋に設置されていますが、

登山道の整備については、其々の山小屋で、春入山時から偵察して崩壊個所や老化した橋や危険な個所を手直し、もしくは大がかりな登山道の補修工事等検討、実施している訳ですが、
その道直しの事業が継続的に実施できるよう、その費用の一部を登山者の皆様にもご協力頂き、ご寄付をお願いしているところです。

もし、小屋にてこの募金箱がありましたら、お気持ちだけで結構ですからどうぞご協力よろしくお願いいたします。

 

今日の最高気温が10℃と、とても肌寒い気温となっています。風は比較的弱いのですが、この雨と気温での稜線歩きはきちんとした装備でないと、とても危険です。

昨日、問い合わせの電話では「Tシャツで行けますか?」と言うのがありましたが、論外です。

夏山の特性として、天気の急変は当たり前ですから、雨具や防寒具の装備は必携です。

万全の装備があってこそ楽しい登山が出来るんですよ。

7月21日 危険なところはありますか?

電話での問い合わせや、お客様や通過する登山者からこの「危険なところはありますか?」と言う質問がよくあります。

大キレットや北穂高岳~涸沢岳~奥穂高岳~西穂高岳。更に吊尾根から前穂高等々は、危険個所の宝庫。毎年滑落等の遭難事故の多発する場所であり、誰もが認める危険な場所と言う事になるかと思います。

このように一般的には、岩場、鎖場や梯子等のある場所の事を思って聞いているのだと思います。

表銀座コースで言うと、大天井岳切通しからのトラバースルートと西岳からの下りの2段梯子と鎖場、それに東鎌尾根の窓付近と言う事になります。

たしかにそういう場所は「危険な場所」に間違いないのですが、鎖や梯子があるから登ったり降りたり出来るようになっています。

またそういう場所では、皆危険を感じ緊張して神経を使って登り降りしますよね。

ところが、その危険な場所を通過した後とか、登山を終えもう下るのみ単純な登山道等、何でもないような所では緊張がほぐれホッとして無神経になってしまうものです。更に帰りともなると疲労感も加わって足元に神経がいかない状態になってる時など、

その、心の緩みが本当は一番危険なんです。

死亡や行方不明等大きな遭難は新聞やテレビ等で報道されますが、転倒や捻挫等の怪我による小さな事故は報道はされません。

そういう何処でも起きそうな事故の方が圧倒的に多い訳で、そのほとんどは危険個所とは違う何でもないような登山道で起きているんです。

それも登りではなく殆んどは下りでの事故です。

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これは、喜作新道の大天井岳トラバースでの鎖場です。(この写真は今日ではありません)

このような場所では皆さん危険を感じますから、慎重に行動します。緊張して一歩一歩確実に歩きますから、殆んど事故は起きません。

ところが先ほど書きましたように、単純な登山道の下りでは、疲れも伴って緊張感は皆無の状態で歩いていると思います。

その心の緩みが石ころにつまづいたり、踏み外したり、転んだりと言う事は、事故にならなくてもきっと皆さん経験しているんじゃないでしょうか?

そこが一番危険な場所じゃないでしょうか、山に来たら登り始めと同じように下りも交通機関に乗るまで緊張感を保って歩いて下さい。それが事故を起こさない一番のコツです。

 

今日は、昨日に引き続き雨降りですが、降ったり止んだりの天気です。

これから快復状況となって、明後日頃からはきっと暑い日射しが照りつける夏本番となってくれそうですよ。

7月20日 梅雨に逆戻り?でもその後は

今日は早朝から降り出した雨が、終日降り続いています。

太平洋高気圧とオホーツク海にある北の高気圧に気圧の谷の影響との事、前線までの発達とはなくとも梅雨が帰って来たのか?と思わせるような、結構なドシャ降りとなっています。

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この雨、明日まで尾を引きそうではありますが、その後22日以降は、いよいよ本格的に夏がやってきそうです。

 

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夏の高山植物達も其々に満開状態となってきています。

ヒュッテのお花畑でも「ミヤマキンポウゲ」の花が満開の状態となってきました。

待ちに待ったシーズンがやっと到来します。ヒュッテも万全の受け入れ態勢を作ってお待ちしておりますので、是非お越し下さい。

7月19日 朝焼けウォッチング

今日も夏山らしい好天の朝を迎えました。

3日連続で「牛首展望台」の朝焼けウォッチングに行く事が出来ました。

昨夜の夕焼けを見逃してしまったお客様、今朝は2名の参加を頂いてのウォッチングとなりました。

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実は、ぐるっと360度の展望が見られるこの「牛首展望台」からの御来光は、大天井岳の影となって見る事が出来ないんです。

その代わり

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この景色が目の前に広がっていて、槍ヶ岳と北鎌尾根を天上沢越しに見られる最高の位置にあるんです。

そして今朝の朝焼け、ご覧のように上空に広がった雲がピンク色に染まる見事なものでした。

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朝日が槍ヶ岳に射りだすと、モルゲンロートの始まりです。

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強い朝日を浴びて、槍ヶ岳~穂高岳までの見事な朝焼けを堪能する事が出来ました。

感動の二人は暫し見とれていました。

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この位置からのこの槍ヶ岳。この朝日が射すこの瞬間を見る事が出来る最高の展望台なんです。

 

この3日間の朝焼けをお届け致しましたが、どうです毎日随分と違う写真ですね。

そのどれもが見応えのある早朝の風景となってくれていますよね。

問題は天気ですが、今の時期の夏山の特徴として天気の悪い早朝は2~3割と踏んで良いかと思います。

その2~3割に当たってしまった場合は諦めて頂くとして、大天井ヒュッテにお越しの際は私がお誘いした時は、是非ウォッチングに参加してみてください。

ヒュッテから標高差130mの急登を登らなくてはならないのですが、登っただけの価値は絶対ありますから、

是非ヒュッテに来て「朝焼け夕焼けウォッチング」にご参加下さい。

お待ちしております。

7月18日 NO2 夕焼けショー

お客様の食事は午後5時に用意して、消灯時間は午後8時に設定してあるのですが、中房温泉~ヒュッテまで歩いて来て明日は槍ヶ岳まで行こうというお客様の殆んどの皆さんは夕食が済むと、今日の疲れと明日の行程を考えて、すぐに布団の中に潜り込んで休んでしまうのが大天井ヒュッテの宿泊されるお客様のパターンなんです。

今日のお客様も全くその通りで、7時の時点では爆睡の状態となっていたため、起こさなかったのですが。

今日の夕焼けは、滅多に見られない「特別ショー」でした。

もちろん、その夕焼け事態始まる前から解っている筈もなく、夕日が沈むその頃の状況を見て「今日はいいぞ」とか「今日はダメだろうな」と判断する訳ですが、いいと思っても全くダメだったり、ダメだと思っていても良かったりと、自然の作り出すショーですので見てみない事には解らないものなんですね。

午後7時、夕日が沈む直前空の上の雲を見て、急いで鋸刃岩まで駆け上がりました。

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駆け上がりながら槍ヶ岳が見え出した処で写した写真です。(19;04)

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双六岳~三俣蓮華岳の上空の雲がとても楽しい雰囲気の色々な形に見えていました。皆さんはどんな風に見えますか?

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夕日は鷲羽岳(左)の後ろに沈んで行ったのですが、その上空の雲と水晶岳(右側)の上空の雲はその雲の種類も高さも違い、2通りの夕焼けが混在する中に上の写真の積乱雲も加わって、カメラのレンズに収まり切れないスケールの夕焼けショーが開演したのです。

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目一杯ズームにしてもここまで

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槍ヶ岳~立山までがこんな夕焼けとなっていました。(19;12)

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野口五郎岳から北の上空は更に濃い赤味を帯び、怖いくらいの空となっていました。

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それに反して槍ヶ岳の上空は優しいピンクのそらが広がって、穏やかな夕焼けとなっていました。

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夕日が落ちて行く過程の中で、光の光線の演出もまたまた見応えのある光景を映していました。(19;15)

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終焉は19;30を廻っていましが、その前の数秒ごとに変わる空の色。見応えのある30分間の夕焼けショーでした。

 

こんな夕焼けはそうは無いのですが、山に来ていないとまず出合えない訳ですから、是非山に登って見て下さい。

そして、その貴重な時を逃す事無く、有意義に行動しましょう。

自分で見られるのも見られないのも、運もありますが決断と実行が分かれ目です。

今日は良い物を見せてもらいました。それではまた明日、おやすみなさい。

7月18日 夏がやってきました。

さて「梅雨明け10日」となるのでしょうか?

梅雨が明けると日本列島は太平洋高気圧の範囲にしっかりと収まって、安定した好天が10日間は続く事を言うんですけど今年はどうでしょうか?ちょっと微妙なきもしますが・・・

とりあえず今日は流石に梅雨明け宣言直後、真夏の日射しが降り注いだ一日となっています。

気温も今までで最高の19℃まで上昇、暖かいポカポカ陽気となっていました。

山でこんな陽気ですから皆さんのお住まいではきっと、うだる様な暑さとなっているんでしょうね、熱中症対策万全にてお願いします。

今日の北アルプスは

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こんな天気の一日となっていたんですよ。

ところが、例年の如く梅雨時であろうと思われている様子で、この天気に関わらず静かな表銀座となっています。

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今朝の展望台も一人のお客様のみ

小さい頃からお父さんに連れられ山に訪れるうちに、山に登る楽しさを知って今回は一人で「ウォッチング」目的で来てくれた21歳の好青年です。
父に「山に行くならここが良いぞ」(嬉しいですね)との進めで来たのですが、この好天の牛首展望台は大満足の様子でした。
次回は是非親子でのお越しをお待ちしております。

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南アルプスの山並みは

 

北岳~光岳まで望めた朝でした。

 

今日の天気に誘われて、大天井岳南側の登山道を散歩しに行って来ました。

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山は緑が濃くなって、雪渓は徐々に小さくなって来て、足元にはコマクサが咲き誇り、程良いバランスの夏山がありました。

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コマクサと穂高岳

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コマクサとイワツメクサと裏銀座

こんな天気の稜線漫歩、爽快ですね。

梅雨明け10日?暫くは不安定な気がしなくもないんですが、皆さん期待して夏山に突入した北アルプスに出かけてみましょう。

7月17日 待望の梅雨明け!?

午前11時に発表、関東甲信越地方も梅雨明けの発表がありました。

ここ北アルプスでは、午前中こそ青空も覗いていましたが3,000mの稜線には濃いガスがかかりっぱなしで夏と言う感じはまだしません。

それでも、例年より4、5日早い梅雨明けと言う事で、明日からは夏山気分になれるのは嬉しいところです。

ヒュッテの今日の最高気温は18℃。午後にはにわか雨が降ったりしていましたが、比較的穏やかな一日となっています。

麓の松本市では30℃を超える暑い一日となっている模様で、既に夏本番といった暑さのようですので、皆さん熱中症に気を付けて下さい。

 

今朝は、久しぶりに「牛首展望台朝焼けウォッチング」に行ってきました。

昨日までに来られたお客様には大変申し訳ないのですが、連休が明けた今朝は

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こんな凄い朝焼けとなったんです。

今朝は宿泊されたお客様の中で、この朝焼けを見られたのは、このウォッチングを目的に来て下さった、たった一人のお客様だけでした。

宿泊されたお客様には、念入りにお誘いしたのですが残念ながら起きては来られず。

「このブログ毎日見てるよ。でも疲れちゃって」との事。

でもこんな朝焼けってここに居ても滅多に見られないのに・・・せっかくわざわざ遠くから北アルプスに来て、歩いてこのヒュッテまで来ているんですから、ちょっとだけ行く気になってくれていれば一緒に見られたんですけどね。

まー仕方ないですから、家に帰られたらこのブログの写真で我慢して下さい。

きっと「行けばよかったなあ」って思うんでしょうね。

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展望台に登ってみると
穂高岳~槍ヶ岳まで、飛騨側から押し寄せる雲によって、見事なまでに隠されたいました。

暫くすると、なんと槍ヶ岳のみ途切れた雲の隙間から、その尖峰が姿を現してくれたのです。

 

丁度その時を同じくして、朝日が槍ヶ岳に当たり出してくれました。

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またとないタイミングで雲の途切れと朝日の日射しが合体した時でした。

 

さて、梅雨明けとなって夏山となった今、太平洋高気圧の勢力下に入って天気のいい日がこれから期待出来るって事なんですけど、夏山の特徴として「午前中の好天と午後の雷」という天気が予想されます。

梅雨時のように朝からズーッと雨、と言う事はないのですが、「午後になったら雷雨になる」パターンを想像して行動しなくてはダメですね。

つまり、早出、早着。が夏山での危険を回避する最大の行動パターンなんです。

目的地への到着は午後2時には着いておきましょう。最大限4時以降は歩いている事のないよう計画立てましょう。逆に朝は何時でも早いほどいいと思いますよ(一般登山道の場合ですが)。

夏山シーズンはアッと言う間に過ぎてしまいます。今後の皆さんのご予約お待ちしております。

7月16日 満開のコマクサ畑とクジャクチョウ

12日から続いていた雨は4日ぶりにあがってくれましたが、梅雨らしい雲はなかなか取れず、時折雲の切れ間から前穂高岳の北尾根が顔を覗かせる程度の天気となっています。

それでも昨日までの様子とは一変して、日射しも時折射し込み、外をフラフラ歩きたくなる天気となってくれました。

連休最終日ともなると、ヒュッテの前を通過する登山者も疎らにて、連休前と同じような静かな山に戻っています。

まだまだ梅雨真っ只中、本格的な夏にはもう少しかかりそうですね。

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ヒュッテから東斜面を見上げてみると、ガラガラの茶色の岩場に何やらピンク色が目に付き、ズームで覗いてみると開花し出した「コマクサ」で賑わっているではありませんか。

急いでコマクサ畑を見に登ってみました。

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この数日間の雨のうちに、殆んどの株には花が開花して、見事なコマクサ畑となっていました。

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コマクサとタカネスミレと蝶ヶ岳

 

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そして、コマクサ畑を飛び交う数匹の蝶達がいました。

はたして、コマクサの蜜を吸いに?

観察していると、コマクサの花に停まるのはほんの1~2秒程度。その間に蜜を吸っているようにも見えず。それでも沢山のコマクサの花を転々と渡り飛んでいるんですが・・・

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この蝶はクジャクチョウなんですが、例年アザミの花(8月下旬)が咲く頃良く見かけるんです。

こんな調子でそれぞれのコマクサには停まるのですが、あっという間に飛んで行ってしまいます。

今まで目にした事の無かった光景でしたので、ついつい楽しくなって見入ってしまいました。

 

このコマクサの花は、新しい花芽が次から次へと出てきて花を咲かせるので、お盆過ぎまで見る事が出来ます。

それでもこの早く咲いた花は他の花が咲く頃には萎んでしまうため、このように咲いている全ての花が美しい状態は咲き出して1週間程度なんです。

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今の時期ですと、このように全ての花が綺麗な状態のコマクサが見られるんですね。

 

今週の天気は非常に微妙な時期に入ってきています。今日明日の天気もハズレる程に、天気予報士も頭の痛い今年の梅雨明け状況ではないでしょうか?

 

予報は別として、空いているウィークデーに、こんな綺麗な「コマクサ」今しかないですから見に来てみませんか?

7月15日 明日は天気快復!?

連休最終日にして初めて山々が見られる好天になってくれそうです。

シーズン最初の3連休と言う事で、まだ梅雨時の時期とはいえ、北アルプスの各山小屋では、沢山の登山者で賑わっていました。

天気は今日も前線の影響を強く受けて、朝から強い雨が降っていました、出発をためらうお客様達でオアシスの中は混雑状態でしたが、その雨の中を槍ヶ岳に向かって出発して行きました。

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午後5時頃の裏銀座方面の状況です。

 

午後になると徐々に勢力を増してくれた太平洋高気圧の影響か、雨は止んでくれ、夕方にはほんの少し日射しも戻ってきました。

明日は太平洋高気圧に覆われそうで、久しぶりの晴れとなりそうです。

この天気明後日頃までは持ちそうな気配です。連休は混むし、天気も今一っぽくて山に登るのを止めてしまった皆さん。

明日明後日は良さそうですよ。

太平洋高気圧に覆われると梅雨明けか?と思いきや、まだまだしのぎ合いは続きそうで、前線は行ったり来たりしそうな感じです。

まだまだ梅雨は続くのかな?

7月14日 連休初日は雨

今日は忙しくなるでしょうから、早めのブログ送ります。

昨日までの予報を大幅に覆すこの雨が降ったり止んだり、果たしてお客様、大天井ヒュッテまで来てくれるのかなあ?

前線は停滞を続けていて影響は明日も続きそうな雰囲気です。

太平洋高気圧と大陸の高気圧の狭間でうろうろしていますが徐々に太平洋高気圧が押し上げて行ってくれそうな、そうなれば梅雨明け?いやーそんなに甘くないかな

例年ですと20日前後が梅雨明け。まだ1週間ありますね。もやもや感はぬぐえません。

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今朝の玄関からの様子です。

こんな日は「オアシス」が大活躍しています。

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通過する登山者の絶好の休憩場所となって、利用される皆さん一時雨を逃れて休んで行きます。

それでは今日の準備に取り掛かりますか。

7月13日 槍ヶ岳に登るなら

今朝からは雲りの天気となっていましたが、午後から梅雨時らしい雨となっています。

但し昨日のような風が無い分、大荒れの天気ではありません。

梅雨前線は今日明日は移動も少ないようで、どうもスッキリしない天気となりそうです。

3連休初日の明日の天気は、今日と同じような曇りの雨が降ったり止んだりの天気となりそうです。

 

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今朝の二の俣谷方面の天気です。残っていた雪は見えるところにはすっかり無くなってきて緑の絨毯になりつつあります。

 

今日は、10日の日に北鎌尾根に行った帰り道の東鎌尾根と、この表銀座コースをご紹介しようと思います。

大天井ヒュッテ~西岳への稜線歩きは、槍ヶ岳がどんどん近づく景観とお花畑を楽しめる絶好のルートとなっています。

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西岳から見た槍沢と槍ヶ岳です。この右側に槍ヶ岳に向かって伸びている尾根が、東鎌尾根です。

西岳から一旦約標高差200m水俣乗越まで下ります。その後槍ヶ岳山荘までは約600mの尾根歩きとなります。

この東鎌尾根の魅力は、正面に徐々に近くなる槍ヶ岳と、左手には槍沢を見下ろしその向こうに穂高岳の連山を眺め、そして右前には、槍ヶ岳から北に伸びるゴジラの背のような北鎌尾根を眺めながら、槍沢側と天上沢に切れ落ちるスリリングな尾根歩きを、一歩づつ登る登行にあります。

 

そして大天井ヒュッテ~西岳までの魅力は、なんといっても登山道の両脇に広がるお花畑。DSCN0707

シナノキンバイとハクサンイチゲのお花畑(赤岩岳~西岳の登山道にて)

今年は、雪融けが遅れたために高山植物の開花が、例年よりも5日~1週間遅れています。

例年ですとこの時期にはこの写真のごとく殆んどのお花畑は既に満開となっているのですが、現在はまだまだ3分程度の開花となっていて、連休以降20日頃からがピークとなりそうです。

又、早時期の花とその後に咲き出す花達が一斉に咲き出して一緒に見られる可能性もあります。

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クロマメノキの花

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チングルマと常念岳(背の高いのはハクサンイチゲ)

お花畑以外でも、稜線にはいろいろな花が見かけられます。

この頃には槍ヶ岳は雲の中に入ってしまい残念ながら写真には入りませんでした。

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クロユリ(赤岩岳付近にて)

前回雪切りの時(6月27日)には蕾だったクロユリが今回は咲いていました。7月中は見られますが背丈は10㎝程ですので咲く場所を知っていないと見つけるのに苦労します。

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ナナカマドの花と大天井岳と牛首展望台(左)

赤岩岳北峰にて

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槍ヶ岳への一本道です

ビックリ平~赤岩岳への登山道にて(6月27日撮影)

このコースは東に常念山脈、西に裏銀座、そして目指す槍ヶ岳と周りがすべて山脈に囲まれた稜線の一本道です。

槍ヶ岳に登るには、今一番ポピュラーな上高地から槍沢を登るコース、新穂高温泉から槍平経由飛騨沢コース、双六から西鎌尾根コース、そしてこの表銀座コース。どのコースも其々に良いコースですが、この変化に富んだ表銀座コースは、きっと皆さんを満足させてくれる縦走コースです。

そして、大天井ヒュッテは、中房温泉~槍ヶ岳の丁度中間地点にあります。

2泊3日、もしくは3泊4日での槍ヶ岳登山を計画されるなら、是非このコースを選んで大天井ヒュッテをお使い下さい。

きっと御満足頂けると信じております。(天候は別ですけどね)

7月12日 岩と花

今日は未明から風雨共に強く弱い台風並みの天気となって大荒れの様相を呈しています。

活発化した前線は日本各地で大雨を降らしているようで、九州ではまたまた犠牲者が多数出てしまったようです、これ以上の災害が起きなければと祈っております。

この雨も明日には快復傾向になってくれそうで、連休は再び青空も見られそうな感じです。

 

今日は、10日に行って来た北鎌尾根を登る際に撮って来た花の写真をご紹介します。

岩ばっかりの北鎌尾根にそんなに花があるんですか?と思いがちですが、以外や意外これが結構凄いんです。その男らしい岩稜と女性的な雰囲気の高山植物の花、そのミックスは白馬のお花畑や尾瀬の湿原とはちょっと異にした見応えのある景観となって、途中々の疲れを癒してくれます。

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まずは、クロユリ

北鎌沢のコルから天狗の腰掛までの途中のお花畑にありますが急な斜面とルートからちょっと見えにくい位置にあるので案外見逃してしまいがちです。

今回も開花している株はありませんでしたが、もう5日もすれば花になっていると思われます。

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コイワカガミと独標(天狗の腰掛にて)

コイワカガミは、天狗の腰掛までのハイ松帯の登り途中、何十もの群生場所があり、その都度楽しませてくれます。

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ミヤマダイコンソウと鷲羽岳

天狗の腰掛から独標に向かう稜線上にて見かけました。幾つかのピークを登り降りを繰り返す疲れる場所でのカメラを構えるが、休憩時間になるんですね。

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この北鎌尾根で見られる高山植物のうちで、一番鮮やかな赤紫色を見せてくれるのが

「ミヤマシオガマ」です。

天狗の腰掛~P15までのルート上で何株も花を咲かせてくれています。

写真は、独標取り付き手前の戯れた登りにて撮影しました。


チシマアマナと岩峰

 

こんな岩の割れ目に根を這わせ花を咲かせるんですね。

 

植物の生命力の強さを感じるこのチシマアマナ

チシマアマナ

 

北鎌尾根での代表する高山植物がこの

「ミヤマオダマキ」です

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ルート上もっとも多く目に付くこの鮮やかな青紫色のミヤマオダマキ。

独標トラバース途中咲いていたミヤマオダマキと双六岳と三俣蓮華岳。その手前の赤い尾根は硫黄尾根。

 

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ミヤマキンバイと裏銀座の山々

P13付近にて

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岩峰とイワベンケ

P14の登りにて

 

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このイワベンケイも北鎌尾根では多く見られる花の一つです。

P14にて 丁度槍ヶ岳のガスも取れて写真に収まりました。

 

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このハクサンイチゲのお花畑は

P14からP15への途中にあります。もう少しするとミヤマシオガマの赤紫やイワベンケイやミヤマキンバイ等の黄色も彩を添えてもっと充実したお花畑になります。

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岩にくっついて沢山の花を見せてくれるのが「イワウメ」の花です。

P15から上の大きな岩のゴロゴロした場所に最後まで見られるのがこのイワウメです。山頂直下でも咲いていますが、時期的にもう見られなくなる頃です。

 

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ハクサンイチゲと槍ヶ岳。P12~13の途中にて

(右上小さな花はシコタンソウ、左下黄色い花はタカネスミレです)

 

いかがですか、平原に咲き誇るお花畑も魅力ありますが、こんな岩ばかりの中で懸命に命を繋いで生きている植物のなんと逞しく可憐で綺麗な事でしょう。

 

これだけの写真を撮影しながらも、大天井ヒュッテ~北鎌尾根~槍ヶ岳~東鎌尾根~大天井ヒュッテの一日日程での偵察山行は、私もいい年齢となってきて結構キツイものがあるんですが、それなりに楽しんでおりますので、何とか出来るうちは続けてみようと思っております。

明日のこのページは東鎌尾根と西岳~大天井ヒュッテまでの報告をさせて頂きます。

7月11日 梅雨の中休みが3日間も

夕方5時以降3日ぶりの雨が降ってきています。

今日で梅雨の中休み3連休という結果に。

この晴れ間のうちにと、水源を見に二の俣谷を降りてみました。

前回7月2日に行って以来10日ぶりなので、随分と雪解けが進んでくれているのでは?と、期待をして行ったのですが

 

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やっとポンプ小屋の屋根が見え出したところで、水源となる沢では、分厚く残った雪渓が沢筋全体を隠す程に残っていて、
とてもとても水を揚げる準備どころではありませんでした。

この時期でこの残雪の多さは異例中の異例?

梓川源流の美味しい水が飲めるのはまだまだ先の話です。

雨も降り出して、明日も終日雨の予報となって水の心配は無いのですが、この状況は困りますね。

 

ともあれ

今日の天気は、梅雨時と言うのにまるで秋の天気を思わせるような雲が上空に広がって快晴の一日となっていました。

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どうですか?素晴らしい天気でしょ。今朝の裏銀座と立山・剣岳です。

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そして二の俣谷からのダケカンバの新緑とすじ雲の空。
結構活かしてましたよ。
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二の俣谷の雪解けも今年は例年より5日~1週間程度遅れていまして、まだまだ茶色の部分も多いのですが、「サンカヨウ」はもう散った所もあり、満開の処も、これから芽を出す処もと、暫く楽しめそうです。

さて、気になる14日からの3連休ですが、梅雨前線が一旦弱まってくれそで、今日までの快晴という訳にはいかなくとも、それ程悪い天気ではなさそうです。

この時期としてはまあまあの天気となってくれそうな・・・そんな予感と期待をしております。

予約も徐々に増えてきています、今シーズン最初の3連休ですので皆さんにとってもヒュッテにとっても良い3連休となりますよう祈っております。

登山計画は今からでも遅くないですから、貴重な休み有効に使いましょう。

北鎌尾根偵察 (保存版)

7月10日、北鎌尾根に行って来ました。

ポイント1、貧乏沢の下降

大天井ヒュッテ~天上沢・貧乏沢の出合い。約標高差900mの急な下りです。浮石が多く慎重に下りましょう。

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上部雪渓
標高差約100m(2350m~2250m)長さ約500m。斜度20~25度
雪渓入口付近は硬く斜度もあり。今月末まで残りそう

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下部雪渓
標高差約150m(2150m~2000m)長さ約800m。斜度15~25度

例年、左俣の「牛首の滝」が出ているのに今年はまだその姿が無い程に残雪多いため、8月に入っても結構残りそうです。

雪に慣れている人でしたらピッケルがあればOK。慣れない人はアイゼンいるのかな?

 

ポイント2、天上沢から北鎌沢の取り付き

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天上沢の登りは貧乏沢の出合いから右岸を登り、左の北鎌沢出合い付近で左岸に移れば渡渉しなくてすみます。

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北鎌沢の出合い。
入口の形状は毎年大水が出る度に変わりますが、今年は昨年とほぼ同じでした。

 

ポイント3、北鎌沢右俣

給水ポイントは、右俣2300m付近で水がありますが、秋の山行時には左俣での給水がベター。

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左俣と右俣の分岐

間違いやすいポイントです。

水量が多く大きく左に曲がっていますが本筋の流れは左俣です。

右俣は、水量が少なく分岐から直線的に延びている沢が右俣です。

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北鎌沢のコルまでの急登は、標高差約600m。

この雪渓は、約2200m付近ですが、もう数日で融けて崩れてなくなります。

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約標高2400mの分岐地点

北鎌沢のコルへ登るためには、右側の沢へ入る。

左側も登れますが、北鎌沢のコルよりも約100m上部の稜線へ出ます。

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北鎌沢コル手前の雪渓。

約50m程度の斜度40度の雪渓がありましたが、後10日前後で融けそうです。

 

ポイント4、北鎌沢コル~独標まで

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北鎌沢コルから天狗の腰掛(標高差約300m)
踏み跡のはっきりしたハイ松帯の急登を登る。
2500m付近初めて独標の雄姿が見える。

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独標(2899m)

天狗の腰掛から幾つか登り降りしながら独標基部に至る。

 

ポイント5、独標トラバース

 

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独標取り付き

フィックスロープがあるが、年々トラバースの足場となる足元の岩が戯れて心もとなくなってきました。

より慎重に渡りましょう。

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独標トラバース最後のちょっとしたクラック。

残置ハーケンはしっかりしているが、シュリンゲンは摩耗が激しいですので、利用しない方が安全です。

 

6、独標~槍ヶ岳

独標のトラバース以外は幾つかのピークの鞍部に行ったら稜線通しのルートに取り付きましょう。

安全性、スピードアップ、爽快さ、どれも巻き道ルートより優れています。

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槍ヶ岳がガスに包まれていて見えなかったので、独標は回避、P11へ直接登る。
独標~P11はルートファイディングの難しいところです、慎重に。

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P12通過時点までは、青空が広がって周りの山々は見えているのに槍ヶ岳だけはガスに巻かれていて
、見えず。

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P13からP12方面を振り返る。

独標から上部は大きくは5個のピークを登り降りしながら進みますが、細かくはもっと多くの登り降りがあります。

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P14の直登ルート

ちょっと戯れていてためらいがちになるかと思われますが、浮石さえ気を付ければ手がかりも足場もしっかりした快適な登りです。

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P15からの槍ヶ岳

この地点で初めて槍ヶ岳が見られました。

残すところ300mです。

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北鎌平への登り

巻き道のルートを辿ると左のP15からの槍ヶ岳も、この北鎌平への稜線の登りもありません。

大きな岩を浮石をよけながらの登りとなりますが、楽しいルートです。




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北鎌平からの槍ヶ岳の穂先は、上空に尽き上げた岩ばかりの三画悴のピラミッドです。
ここまでくれば、頂上まで後200m。

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そして頂上直下の最後のチムニーを攀じれば、3180mの頂上はすぐです。







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たった一人の山頂をゆっくりと楽しみました。

ルート的には、昨年までと変わりない北鎌尾根となっています。

アプローチに貧乏沢を使うにしても、水俣乗越を使うにしても雪渓の残雪が例年よりも多いです。

又、湯俣経由での入山ルートですと、残雪の多さから言って天上沢の水量が例年よりも多いと思われます。

 

何れにしろ、北鎌尾根は体力が半端でなく、いります。

更にルートファイディングの楽しさと岩登りの楽しさを満喫出来る素晴らしいルートです。

 

準備万端、トレーニングして挑戦してみて下さい。何よりも準備が一番大切ですよ。

 

尚、今までの北鎌尾根の記録はこちらから「北鎌尾根情報」

7月10日 「アイゼンは要りますか?」

このところの電話の質問にこの問いがとても多いので

 

今日、北鎌尾根に行った帰り道に東鎌尾根を下って大天井ヒュッテに戻ってきました。

その時の様子を踏まえて、お答えいたします。

表銀座コース(中房温泉~槍ヶ岳)の登山道には、数か所所々で雪は残っていますがそれぞれ雪切りがしてあり通常は要らないと思われますが、中には無いと通過出来ないと言う人も居るでしょう。

「不安でしたらお持ち下さい。使うか使わないかは別として、持っていれば安心ですよね。」

もちろん、冬山はもちろん、3月やゴールデンウィークも山に出かけ、雪上歩行が万全の人は論外ですが。

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これが今日の槍沢の状況です。

表銀座コースは要らなくても、槍沢を下山コースとする場合、今はこの雪渓状況です。

但し、夏道登山道の場所は随分と雪解けが進んでいて、ジグザグの登山道も結構出ています。雪渓を通過するところには雪切りがされています。日中雪が緩めばアイゼンは返って要らないくらいにも思えます。

それでもやっぱり「不安でしたらお持ち下さい。使うか使わないかは別として、持っていれば安心ですよね。」と言う事ですね。

 

登山の装備には、全く使わなくて持ちかえる物って幾つもありますよね。

前行った時に使わなかったから・・・これは要らないや。 って思って装備しなかったら予期せぬ事態に遭遇した時、取り返しのつかない事になってしまう事ってあるんですよ。

ちょっとだけ荷物が増えた事で、貴重な命が守れるとしたら、その方がいいですよね。

自分の不安は自分で解決しましょう。それが登山の基本、自己責任です。

7月 9日 梅雨の中休み

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4日間続いた梅雨らしい天気は梅雨明けを思わせるような、早朝からの好天に恵まれて梅雨の中休みの良い天気となってくれました。お陰さまで、各稜線の小屋の荷揚げもやっと終わったようでなによりです。

この天気、明日は何とかもってくれそうで、明後日以降は梅雨前線が接近して来そうですから、再び梅雨空になりそうです。

只、週末の3連休には少し持ち直してくれそうな感じで期待をしているところですが、皆さんの気合で更に良くしましょう。

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それでも、早朝以外は3,000m級の稜線にはガスが巻くようにかかっていて山並みは見られない状態でした。

こんな時とばかり、連休までもう干せる日はないかもしれないので、屋根の上には布団が敷き詰められました。

 

明日の天気はちょっと気がかりではあるのですが、流石にその後は悪くなりそうなので、「北鎌尾根」の偵察に行く事にしました。

お問い合わせの多い北鎌尾根と貧乏沢の様子は、明後日11日のブログにてご紹介する予定ですので、今暫くお待ちください。

7月 8日 コマクサ開花

梅雨前線が南下してくれたお陰で、午前中は朝から雨は止んで時折青空が見える風の無い穏やかな天気となってくれていました。

この数日の雨で、やっと雪が融けてくれたトイレまでの外通路に屋根をかける事が出来ました。久しぶりに外作業が出来、小屋の準備が全て整いました。

後はお客様の出足によってソフトも充実出来ればOKです。

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午前中は、前線の南下で雨は止んでくれたのですが、

寒気を伴った気圧の谷の影響でスッキリと晴れる訳でもなく、ガスの多い一日となっていて、
お昼頃、数日ぶりの青空が牛首展望台の上に顔を出したと思ったら、

その後は再びガスに包まれ肌寒い天気となっています。

 

ヒュッテの東斜面に群生する「コマクサ」の様子を見に行って来ました。

数日前は蕾が少しあった位だったのですが、早くに芽を出していた株に濃いピンクの花が咲き出していました。

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この大天井岳の斜面には、ガラガラの石の斜面に何百株とも何千株とも、数えきれないコマクサの株が芽を出します。

その株の半分程に花芽が付いていて、やっと開花し出したところです。

例年に比べると5日~1週間程度遅い開花となっています。

今度の3連休の頃は、早咲きのコマクサ達が最高の見ごろになっていると思われます。花は咲き始めの時期が一番美しいものですね。

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タカネスミレ

ツガザクラ
ツガザクラ

そのコマクサの咲く大天井ヒュッテ東側斜面の岩礫地には、岩の間をぬって「タカネスミレ」や「ツガザクラ」も開花して彩を添えています。

夏が近づき、高山植物の花の時期は始まったばかりです。

それでも高山植物の季節はアッと言う間に過ぎてしまいます。花を見たくて山に登る皆さん、今シーズン見逃せば1年間待たなくてはなりませんから、旬の時期を狙って山に出かけてみましょう。

7月 7日 不安定な天気となっています

西日本や岐阜県で大雨による土砂崩れの災害が発生しています。

今夜から明日にかけては甲信越地方も大雨の様相を呈してきて、ヒュッテの空模様も雨が止んだかと思うと、急なドシャ降りがあったりと不安定な天気か続いています。大雨で上高地線や中房温泉線に影響がなければ良いのですが。

つい先日まではカラ梅雨か?と思わせていた今年の梅雨ですが、これから暫くは梅雨空が続きそうで、梅雨明け時期が気になる所です。それでも来週の前半には梅雨の中休みとなりそうです、この時は狙い目かと思います。

この雨でやっと水タンクは満タンとはなりましたが、明日も前線の影響を受けそうで夜空の星は暫くお預けですね。

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今朝雨の中、中房温泉へと帰って行く昨夜のお客様達です。

 

今度の海の日の3連休の天気が気になるところですが週間予報ではあまり良くない予報となっています。

只、1週間後の天気はころころ変わりますから解りませんね。

7月 6日 夏山登山計画進んでますか?

今朝は、雨も止んで穂高岳も一望でき、上高地上空付近には雲海が広がっていました。

午前中は先日繋ぎ切れなかった水場からのパイプを取り付けに二の俣谷を下りましたが、びしょ濡れの状態となってしまいました。

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このように早朝は曇りだったのですが、8時以降雨に変わりその後梅雨らしい雨降りとなっています。

この時期にこの雨は当然と言えば当然なのですが、午後からはそれに風も強まってとても登山をするような天気ではありません。

そんな中、中房温泉から登って来た登山者がいます。ヒュッテ到着は午後1時。

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決して褒められた登山ではありませんが、

実は私の山岳会の大先輩達でありまして、ヒマラヤやヨーロッパアルプスやマッキンリー等々、今でも冬山や岩登りも現役でバリバリ登っている60代の面々でして、この程度の雨や風ではビクともしないタフガイの6名の皆さんであります。

普段は山小屋には泊まらずもっぱらテントでの山行が主力の皆さんですから、こんな天気でも到着してからも元気いっぱい、話に花を咲かせています。この程度?の天候は自然の一部という感覚なんですね。

そんな皆さんですから、体力はもちろん、其々のザックの中身は、この風雨の中でもそれなりの対策と装備をきちんと持って行動しているんです。

更にお土産と称して、そのザックからはビールやらお酒やらスイカやらきゅうりやら、各メンバーのザックのそれぞれの重量は総じて20kgはありました。

 

皆さんにこんな天気でも歩けるように、とか。20kg持って登るようにとか言うつもりは有りません。

これから始まる夏山に登山を計画されている皆さんに

トレーニングはちゃんとしたか?(近隣の山歩きが一番です。そこから自信もつきます)

自分の体力はどうなのか?(地図のコースタイムの時間と自分の歩く時間のズレを知る)

計画に無理はないのか?(体力にあった計画を)

装備は万全か?(靴、ザック、衣類、地図、雨具、防寒具、ヘッドランプ、非常食、行動食、水・・・等々)

特に雨具(良いもの)とヘッドランプと非常食(非常時ではないときには食べないもの)は必ずザックに入れておきましょう。

これは最低限のチェックポイントです。

 

登山を楽しくするのも辛くするのも自分次第です。もし、不安な事があったら今からでも遅くないですから準備始めましょう。

7月 5日 絶妙のタイミング

昨日とは打って変わって今日は朝から梅雨空となっていました。

午前中は曇りではありますが、まあまあの穏やかな天気となっていました。

今日は、2週間に一度のヘリの荷揚げの日。取り巻く雲は尾根上にあって、ヒュッテの周りは辛うじてガスはかかっていなかったため、準備万端朝から待機していたのですが、

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下げ荷を(空き缶やガスボンベ、ドラム缶等)整えて何時飛んできても良い状態でしたが、午前中は来られず。

午後になって、天候がいよいよ怪しくなって来た2時頃、飛んで来てくれました。

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無事荷物が到着。

荷物を運び入れて、モッコや吹き流しを方付けたと同時に雨が降り出しました。

正に絶妙のタイミングでした。

その後雨は降り続き、ヒュッテの周りもガスガスの状態となっています。

 

ヒュッテの荷揚げは無事済みましたが、稜線の各小屋の荷揚げは悪天候のために残念ながら延期となってしまいました。

機動力とパワーを兼ね備えたヘリですが、悪天候には勝てません。

明日からも天候は思わしくなさそうで、暫くは荷物が届かないヤキモキした日が続きそうです。

ヒュッテの荷揚げは本当にラッキーでした。他の小屋には申し訳けありませんが、東邦航空さん本日はありがとうございました。

7月 4日 朝焼け・夕焼けウォッチングへのお誘い

今朝の牛首展望台での朝焼けウォッチングの様子です。

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大天井ヒュッテでは、今シーズンも牛首展望台への「朝焼け夕焼けウォッチング」を企画致します。

日の出の時間と日の入りの時間に牛首展望台へ登って朝焼けや夕焼けを見ようという事なんですが、案内役の私(小池)がお供して(朝食時間や夕食時間にかち合うため、あまりに忙しい時には失礼しますが)皆さんに山の紹介や質問等お答えしたり、写真撮影をしたりと言う企画です。

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今朝もちょっと淡い燃え方ではありましたが、こんなモルゲンロートが見られました。

牛首展望台までは、大天井ヒュッテから標高差130m、急登の登りですがゆっくりと登って15分で着きます。速足なら5分で行かれます。

そこには360度の大展望が待っています。

絶対お勧めのポイントですので、是非一度、とは言わず何度でも来てみて下さい。素敵ですよ。

 

 

更に夕焼けのショーはもっと見応えのあるウォッチングとなります。

今日の夕焼けご紹介します。

夕日が沈む頃までは、厚い入道雲まで現れていたのに、夕日が沈んだ後にその雲が消えだすと素晴らしい夕焼けショーのはじまりでした。

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空一面にオレンジ色のカーテンが出来あがり徐々に色を増していきます。

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上空の雲が絶え間なく動き回り、数秒ごとに変化して大夕焼けショーを展開しています。

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なんとフィナーレはこんな真っ赤な空に変化して徐々に静まっていきました。

 

さて、こんな朝焼けや夕焼けのショーを、この大天井ヒュッテで見てみたいと思われる皆さんを大歓迎致します。

どうぞ一度ヒュッテに宿泊するプランを計画してみて下さい。損はさせません。

7月 3日 昨日の夕焼けと今朝の朝焼け

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これは昨日の夕方西の空に沈んだ夕日の後20分程たった裏銀座の様子です、

鷲羽岳~水晶岳の上空に現れた夕焼けです。

この時期の夕日はヒュッテからも見られる位置に沈んでくれますから、
ヒュッテに居ながらにしてこんな夕焼けを堪能する事が出来る時期なんです。

海の日以降は、牛首展望台に登らないと見られない夕焼けですが、それからは槍ヶ岳と夕焼けがマッチングした光景が見られます。
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そして、今朝の朝焼けをご紹介しましょう。

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上空には空一面に上層雲が伸びていて、一面の朝焼けを期待して牛首展望台に登ったのですが、お日様の登る場所にも雲が垂れ込めていて、雲が赤く染まる朝焼けは残念ながら見られなかったのですが、

暫く待っていると強い日射しが槍ヶ岳に射し込み滅多に見る事が出来ない照明を当てたような輝くモルゲンロートにお目にかかる事が出来ました。

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このモルゲンロートの見られるシュチュエーションは、朝日の出た場所の上下に雲の層があって、その雲の細い隙間から一瞬だけ太陽の日射しが射し込んだ時に、このような強い日射しの朝焼けが見られるんですね

ですから、この瞬間はほんの数秒間の出来事なんです。

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数秒後には日射しは再び雲の影に覆われてこの光景はもう見られません。

シーズンに1回か2回の朝焼けショーを見れたのは、早朝から牛首展望台に登った2名だけでした。

こんな夕焼けや朝焼けを、是非大天井ヒュッテに宿泊して頂いて。沢山の皆さんとこの感動を分かち合いたいと思っております。

今シーズンも頑張りますよ。

 

こんな朝焼けが見られた今日ですが、

梅雨時らしく、昼ごろからは雨となっています。

北九州地方では記録的な豪雨となっている様子ですが、北アルプスでは明日には天気も快復してきそうで長雨にはなりそうもありません。

何時でも山に登れる皆さん、明日~明後日は比較的安定した天気となりそうですから、こんな時に山に出かけたらいい事ありますよきっと。

7月 2日 カラ梅雨は続きそう?

今日は、昨日とは打って変わって眩しい程の青空の一日となっています。さて今週の天気は梅雨前線の影響も受けそうですが、まとまった雨とはなりにくそうな感じです。

そんな訳で、例年ポンプアップしている水源の状況の偵察と、昨年9月の猛烈な冷え込みのためにズタズタに破損してしまったパイプの取り換え作業に行って来ました。

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水源のある沢にはまだこんなに残雪が残っていて、

ポンプやエンジンが置いてある小屋もこの雪の下となっていてまだまだ沢の水をポンプアップ出来る状態ではありません。

☜この雪の下にエンジン等が埋まっています。



そして、昨年秋の冷え込みで破損してしまったパイプと
今日取り替えたパイプです。パイプは全部つなげた訳ではなく、下方の2本だけ、再度日を見て取り付けますが、
とにかく雪融けが進まないと水は揚がりません。

それまで雨水に頼らなくてはなりませんが
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昨日の雨では水タンク満タンには程遠く、再度の雨を期待しているのですが、今週の天気は愚図つきながらも雨がまとまって降りそうもなく、当分節水に気を使う日々が続きそうです。

水源に向かう二の俣谷では雪解けが進み雪渓の切れた沢沿いには、早くも植物達の楽園となっていました。

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咲き出したばかりのサンカヨウ

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エンレイソウも花を付けていました

こちらの心配事はよそに、植物達の季節は夏へとまっしぐら。うかうかしてられません。

 

ウジウジしていても仕方ないので、こんな天気には休憩時間の散歩が何より

と言う事で、切通し方面へブラついて来ました。

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キバナシャクナゲと針ノ木岳と燕岳

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イワウメは今が最高の見頃を迎え満開状態でした

逞しい高山植物達は初夏のこの時期を謳歌していました。

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時期としては早めのミヤマダイコンソウ

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ハイ松の下にまとまって咲くミネズオウ

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コイワカガミと槍ヶ岳。

昨日のブログでは、今週は本来の梅雨になりそうな・・・と書いてしまったのですが

明日からは不安定な天気ながらそれ程の大きな崩れはなさそうな予報になっています。

梅雨前線の動き如何でどちらにも転ぶ天気となりそうですね、行動するには非常に迷う今週となりそうです。

7月 1日 待望の雨

雨乞いが効いたのか?神頼みが功を奏したのか?

そんな事はないですが、日本海の低気圧とそれに伴う梅雨前線のお陰で今日は待ちに待った雨が降ってくれています。

水タンク満杯とはなかなかなりませんが、来週は梅雨前線も北上して例年並みに雨が降ってくれそうで、やれやれといった感じです。

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玄関前の広場も良いお湿りといったところです。

こんな天気ですので、営業開始と言うのに宿泊者は居ません。ヒュッテ前を通過する登山者も全く見かけません。

そんな訳で今日は、小屋内でPOP作りや小物作りやら小作業をしていました。

ヒュッテ内のワックス塗りも終了し、小屋の受け入れ態勢は万全となりましたが、

汚れた身体でお客様をお迎えする訳にはいきませんから、これから小屋開け以来初めてのお風呂に入らせてもらいます。

 

今日は終日雨でしたが、明日は梅雨前線は南下して高気圧に覆われ再び天気となりそうですね。

これからもカラ梅雨かと思っていた昨日までの予想とは随分変わって来ているようで、

その後4日以降は梅雨週間となりそうな前線の動き、こうなったら明日明後日は狙い目の登山日和となりそうです。

登山者も少ないこの機会逃さないよう、出かけてみましょう。

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