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岳沢小屋

岳沢小屋スタッフブログ

9月30日、台風は・・・?

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予報は大きく外れ、午前9時の岳沢は快晴です。稜線の山小屋のように強い風も吹かないので布団も干せました。でも、今日は宿泊者が0なのでこのフカフカ布団で寝てくれる人は誰もいません。

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今日は朝から雨降りで、誰も来ないだろうなあと思っていたのですが、思いがけない穏やかな天気で穂高岳方面から下山してくる登山者もそれなりにいました。普段の日曜日の下山者数には及びませんが。

昨夜は少し雨が降り、木々の色付きもまた一歩深まった感じです。

そんな好天でしたが、午後2時頃からようやく雨が降り始めました。このあとの台風本体の雨と風でまた紅葉もまた一歩前進するでしょう、明日の朝が楽しみです。

 

今日は野田が天狗沢方面へボッカトレーニングに、兼田くんが岳沢パノラマ方面へ散歩に出かけてそれぞれ写真を撮ってきたので、そちら方面の様子もお届けいたします。

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天狗沢は草紅葉がきれいだったそうです(野田)

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明神岳方面、逆光ですみません(野田)

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クロマメの木の紅葉と奥穂高岳(兼田)

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カモシカの立場付近の紅葉(兼田)

9月29日、紅葉レポートその1~本番スタート!~

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ここ数日の冷え込みで上部では色付きが一気に進みました。小屋から見上げてもきれいなので、台風が来る前に「岳沢パノラマ」(2670m)まで様子を見に行ってきました。

今日は上層の薄雲が広がる時間が多いものの、ちょうど「カモシカの立場」から「岳沢パノラマ」まで歩いている時間は青空が広がって、色付いたダケカンバが日の光に映えてきれいな写真が撮れました。20120929-1

今、見頃なのは「かもしかの立場」の少し下くらいから「岳沢パノラマ」直下の森林限界付近まで。標高でいうと、2500~2650m付近で、「岳沢パノラマ」から見下ろすとこんな感じ(↓)

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画面最下段の黄色は岳沢パノラマ直下のダケカンバ林、今が見頃でまっ黄色。少し下がった「カモシカの立場」は色が変わり始めてキミドリ色、そして、画面中央付近の岳沢小屋周辺はまだ青々としています。岳沢小屋と「岳沢パノラマ」との標高差は500m、その500mの違いが大きく表現されている景観です。

 

さて、気になる台風17号ですが、このままいけば東海・関東沖を通過あるいは沿岸部に上陸といったところでしょうか。その場合、北アルプス方面への影響は小さいのであまり心配はなさそうです。影響というと、明日の予約が全てキャンセルになってしまったくらいでしょうか(笑)

「岳沢パノラマ」付近の今が見頃の部分はさすがに散ってしまうかもしれないけれど、それより下部(すなわち大部分)では影響がない、あるいは風雨で適度な刺激を与えられて週明けに一気に見頃を迎えるかもしれません。

いずれにせよ、最上部の2650mから岳沢小屋の2170m、そして紅葉最下部の⑥見晴らし台付近(1760m)まで標高差は900m、息の長い紅葉を楽しめるのが岳沢の紅葉です。10月15日頃までは楽しめますので、これから頻繁にお届けするレポート(ブログ)で見頃の場所を確認してお出かけください。

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9月28日、県警ヘリ“しんしゅう”

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岳沢小屋に長野県警のヘリ“しんしゅう”が初めて飛んできました。

何しに来たかというと・・・・・残念ながらやっぱり遭難救助。

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快晴無風の中スムーズな救助が行われましたが、事故が起きてしまうのは非常に残念です。夏山シーズンが終わり、紅葉にはまだ早いということもあり最近は登山者の数が減り、岳沢周辺での事故はあまり発生していません。これから紅葉シーズンを迎えると共に多くの登山者で賑わうのは大歓迎ですが、それに比例して事故が起きないことを願うばかりです。

 

 

 

週末の台風の影響も気になります。このまま悪い予報であるならムリして登らず、天気が悪いなら街で過ごしたっていいじゃないですか。暴風雨の中登っても何も見えないし、楽しくないですよ。

 

 

 

さてさて、台風通過後の紅葉の進み具合が楽しみです。

 

 

 

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9月27日、記念撮影

 

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愛知県からお越しの堀野さんパーティーと記念撮影♪

スケッチ目的で山仲間と岳沢まで登って来たようです。

昨日、今日と素晴らしい秋晴れに恵まれ、いいスケッチができたようです。写真の笑顔っぷりからその感じが伝わってきますよね?多少、緊張した笑顔な感じでもありますが・・・(笑)今日は比較的静かな一日でしたので、おしゃべりする時間もあって楽しかったな^^

この広~~い広~~い北アルプスでせっせと働く野田の今日の行動範囲は小屋を中心に半径たったの20mくらい・・・?そんな半径20mの中での楽しみの一つはお客さんとの会話、ですので遠慮なくどんどん話しかけてください!話しかけてくれなくてもこっちから話しかけてますけどね。でも忙しいときはゴメンナサイ!!!

 

 

今日は上高地界隈で働く知人らが朝から登ってきて奥穂高岳や槍ヶ岳を目指して登っていきました。みんなみんなイイ笑顔!!いや~羨ましい限りです。僕もそんな笑顔で遊びに行きたいな・・・。

さて、星空がきれいなのでウイスキーを片手に見に行ってきますか。

それではみなさん、今日もお疲れさまでした!

9月26日、最高の秋晴れ

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今日は高気圧に覆われて、穏やかな秋晴れになりました。

まさに雲一つない、最高の秋晴れです。

ただ、こういう日の朝は冷え込むもの。

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最低気温は1℃。初霜を観測し、屋根の上は霜で真っ白。稜線では厚い氷が張ったでしょうか。

そして、日中はポカポカ陽気。平日にも関わらず、お昼間は上高地からのハイキングの方々で小屋の前は賑やかでした。紅葉のほうも上部ではだいぶ色付いてきていますし、赤く染まったナナカマドもちらほらと見えるようになってきました。当初、雨の予報だった土曜日の予報も晴れに変わり。今週末も賑わいますでしょうか。昨日のヘリの荷上げでビールやジュースを強気に仕入れてしまったので、皆さまのお出かけをお待ちしております(笑)

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9月24日、今日も寒い一日

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弱い冬型の天気となり、未明から午前中にかけては時雨模様。

今朝は気温が4℃で割といい降りの雨だったので、思わず槍ヶ岳山荘へ電話をかけて確認。

「雪積もってる?」

「いえ、雨ですよ」

だそうです。

真っ白な稜線を期待したりもしたのですが、さすがに積雪となるには時期が少し早かったか・・・

 

その後、雨は止んだものの、寒気の影響で雲は低く垂れ込めたまま。日差しもなく、気温も10℃までしか上がらない薄ら寒い一日となりました。稜線方面はさぞかし寒いことでしょう。

そんなブログネタに困るような何もない平和な一日でした。

9月23日、あいにくのお天気で・・・

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未明から雨降りとなってしまいました。

数日前までは雨の予報なんかなかったのに、急に予報が変わってがっかりした人も多いことでしょう。

小屋も昨日は満室のお客さんでしたが、皆さん朝食への集まり具合は鈍くてガッカリ感がひしひしと伝わってきていました。また、奥穂方面から下りてきた登山者の話では、稜線ではみぞれ交じりの雨だったということです。

これからの季節、昨日のように晴れればポカポカ、降られればブルブル。

「雨が降るなんて言ってなかったのに・・・」と言っても仕方がありません、不意の雨や雪にでも対処できる装備でお出かけください。まあ、岳沢はそんなに寒くない場所なので、そういう登山者を見かけたわけではありませんが、きっと南岳小屋の日野くんあたりがそのへんは実況中継してくれることでしょう。あそこはどこから来ても、どこに行くにしても3000mの稜線を吹きっさらしの風雨の中で歩かなければならないので、低体温症患者のサンプル試験場みたいなところですから。

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こちらは今日の小屋背後の木々の様子です。今日の雨と明日の朝の冷え込みでまた秋が一歩深まりそうです。こんな風(↓)に山が色付くまであと10日~2週間といったところでしょうか。そして、小屋の営業も残すところ実質あと3週間程度です。(実際にはあと6週間営業していますが、後半の3週間は登山者もほとんど来ないので)

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なお、来週末は天気にご注意ください。

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とある情報によれば、太平洋を北上した台風が三陸沖で発達して強い冬型になるかもしれません。

これは2006年10月7日に猛吹雪となって白馬や穂高で遭難が続発したときとまったく同じ天気パターンです。ただ、日曜日には回復するので、写真狙いの方には垂涎ものかもしれませんよ(笑)

9月22日、気温5℃

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今朝、岳沢小屋の最低気温は5℃。槍ヶ岳山荘などでは薄い氷も張ったそうです。

写真は小屋の玄関まで30歩の場所に咲くヤマハハコ。パッと見はドライフラワーのような花ですが、まだまだ立派に健在です。でも、これらの花々が本当のドライフラワーのように枯れてしまうのももうすぐでしょう。

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朝は冷え込みましたが、日中は日差しもあって割とポカポカとした陽気です。土曜日ということもあり、登山者やハイカーの方々も多く、良い登山日和の週末となっています。

そして、背後の山々の色も深い緑色から少しずつ黄緑色に変わりつつあります。特に上部のほう~標高2600m前後~ではずいぶんと色も付き始めています。

また、ライブカメラもこの画角に変更しました。これからの移ろいをライブカメラでもお楽しみください、

 

さて、次の3連休のは10月6日(土)がすでに満室になっております。新規のご予約はお受けできませんのでご了承ください。

9月21日、写真展のご案内

未明から朝のうちに降っていた雨も日中には止んで、比較的穏やかな天気となりました。ただ、「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、気温が一気に下がってきました。明日の朝あたりは稜線で初氷を観測するんじゃないでしょうか、それくらいの寒さになってきています。

そして、葉っぱの色付きも進んでいます。やはり今年はここ数年と比べると色付きが早いようです。月末くらいには上部のほうから見頃を迎えそうな勢いです。

 

さて・・・

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例年、秋から初冬にかけて開催されている「日本山岳写真協会 松本支部」の写真展が今年も来週の9月26日(水)~9月30日(日)まで開かれます。

私や槍ヶ岳山荘代表の穂苅、ほかに燕山荘の赤沼さんなども出展しております。お近くの方、あるいは早めの紅葉狙いに北アへ出かけた帰りなどにぜひ松本市美術館へお立ち寄りください。

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9月20日、続・クマのお話し

 

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連休前にクマの話をちょっと書きましたが、現在、岳沢登山口にはこのような掲示がされています。なお、この掲示は目撃から1週間ほどの間掲示するという内規があるようで、そろそろ撤去されると思います。

 

さて、今日は上高地ネイチャーガイド協議会という団体の研修で、上高地に侵入してきた外来植物とサル・クマへの対策の話がありまして、私も一応その協議会の会員であり、都合がついたので参加してきました。その中でも登山者に一番気になるクマの話しをちょっとご紹介したいと思います。

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まず、誰が数えたのかは知りませんが、北アルプス全体では約740頭のクマが生息しているそうです。

ですから、上高地や槍穂高にもクマがいるのは当たり前なのです。ただ、上高地ではこれまでそうしたクマに関する情報は「観光に対するマイナスイメージになる」として、積極的に開示をしてきませんでした。しかし、今年からは方針転換、クマの目撃情報を積極的に集め、それを開示し対策を考えることに変換したとのことです、要は「北アルプス・上高地はクマの生息地域」、クマがいるのは当たり前だからという考え方です。個人的にはこれに賛成です。

そして、上の地図は昨年のクマの目撃情報マップ。昨年は上高地(大正池~横尾間)で42件の目撃情報がありました。これを見ると、さすがにバスターミナル~河童橋付近には出没しませんが、帝国ホテルや温泉ホテル付近そして、明神付近で多くの目撃情報があります。これは滞留する観光客の多さと比例しているように思います。

で、今年はというとすでに100件を超える目撃情報が寄せられております。これは積極的に情報を集めだしたことが一因、そして親離れしたばかりでまだ人間を恐れていない若いクマが田代湿原付近で多く目撃されているせいだということです。(目撃情報の多さ=クマの個体数が多いわけではない)

さらにもう一組、親子クマが明神付近で多く目撃されています、そして岳沢小屋の上部のカモシカの立場付近で目撃されているのも親子クマです。この2か所を線で結んだ時、それが個体として一致するのは想像に難くないと思います。

 

 

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なにが言いたいかというと、このポスターの通りです(↑)

あまり過敏になることもないということ、クマがいて当たり前は場所なんですから。

 

ただですね、上高地では目撃情報を集めています。ここで言う上高地とは観光客が散策する範囲内のことです。山岳部(岳沢も含めて)の情報まで集めているとキリがないので、とりあえず今は上高地周辺の遊歩道だけ。

もし、そこでクマも見かけた場合は以下のようなことを注意して観察いただき、「上高地インフォメーションセンター」へ連絡をいただきたいということでした。

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ちなみに私は槍沢ロッヂで働いていた頃は小屋を荒らすクマと撃退スプレーで対決したことありますし、南岳小屋にいるときは大キレットを越えるクマ、中岳(3080m)を超えるクマ、槍の肩を超えるクマなどを普通に見てます。槍穂高にはクマがいて当たり前なのです。

9月19日、山関係者の季節だな~

夏が終わり、連休が終わり、岳沢だけではなく山全体で人が少なくなり落ち着いた日々が続いています。

下界はまだまだ暑いですか?こっちはもう半袖を着る機会はあまりありません。ダウンが必要か?と言われると、まだ 「 絶対に 」 は必要はありませんが、稜線を目指す人、寒いのが苦手な人は薄手のを一枚持っておくといいかもしれませんね。今日の宿泊のお客さんのダウン着用率は60%、ちなみに女性は全員着ています。参考にしてください

 

さて、なにを書きましょう。今の段階でタイトル未定です・・・

~岳沢小屋スタッフの動き~

・坂本支配人

本日、休暇で下山、今夜は飲み会だそうで。久しぶりの下界で夏の疲れをふっ飛ばしてきてください! 「 肉まんが食べたい!! 」 という野田の願いは叶うかな?楽しみです。

 

・野田

米やらビールをザックにいれてトレーニングしたり、小屋の近くで岩登り。毎晩のウイスキーは欠かしません!!

 

・兼田君

読書の秋なのか、本を読みながら 「 ふふっ 」 と笑ってる。どんな内容なのか気になるから聞いてみるか。今は夜ご飯にピザを作ってくれています。もうすぐできそうで楽しみ♪

 

・榮さん

現在休暇で軽井沢にいるのかな?下界に下りれない野田&兼田のためにどんなお土産を用意してくれるんだろう?

 

 

各山小屋のスタッフも待ちに待った休暇に突入、夏の間に考えていた休暇プランを実行中みたいです。岳沢小屋にも上高地で働いてる人や山小屋の人が遊びに来てくれて、「山関係者の季節だな~」と感じてます。あ、これタイトルにしよう!!

 

 

そうだそうだ!

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岳沢ヒュッテの頃の支配人、安井さんが小屋ができてから初めて遊びに来てくれました。小屋周辺の石垣、登山道の見事な石階段などなど・・・今の自分たちにはかなり難しく大変な作業を黙々とやってくれた方の一人です。しばらくお話ししたあと、ヘリポートでくつろいでいましたが、久しぶりの岳沢、再建した小屋を見て何を思ったんでしょう?また遊びにきてください!

 

 

さて、ピザが焼けたみたいなので今日はこのあたりでよろしいでしょうか?

あしたは天気もよくなりそうなのでお散歩にでも行こうかな♪米を担いで・・・・・。

9月18日、秋

こんにちは。お陰さまで敬老の日による三連休を無事終えることが出来ました。幸いお天気にも恵まれ、多くの方々にご利用していただきいました事を、心から感謝申し上げます。

さて、下界はまだまだ残暑のさなかですが、四季に敏感な山ではいよいよ秋の本幕開けか、というようなニオイがプンプンしています。お客様もだいぶ減ってきましたので、静かにのんびり過ごしたい方にはおすすめの時季です。また我々のサービス精神の方も必然的に「量より質モード」に切り替わりますから、これから来るお客様は何かとお得です。

所で“秋”と言いますと皆さんは何を連想しますでしょうか。よく世間では「○○の秋」なんて言いますよね。これは一体誰が言い出したのでしょうか。もしかすると四季を重んじる日本人の文化なのかも知れません。しかしこれは現代においては一部腹黒さを感じます。その代表格にあたるのが「読書の秋」と「スポーツの秋」です。

「読書の秋ですねー」だとか「スポーツの秋ですから」とか誰かがTVで言うことによって、書店やスポーツ用品店の利益が上がる事は目に見えています。つまりこれは俗に言う「ヴァレンタイン商法」の他なりません。

実際に僕は年中読書をしていますし、秋だからといって特別読書の量が増える訳ではありません。スポーツに関しても同じです。そうでなければ、高校野球は“夏のセンバツ!秋の甲子園!”であるべきですし、箱根駅伝も秋に走らせるべきだと思います。そしてなにより「秋季オリンピック」がないのはなぜか。これは実に簡単な話で、「スポーツの秋」だなんて幻想を抱いているのは日本人だけだからでしょう。

そしてこういうことも考えられます。

「よっしゃ!スポーツ&行楽の秋だし。」と言って、いつもの週末はリビングのソファーに固定されている重い腰を上げ、いきなり穂高登山へ出掛けたがために、「滑落→腰が砕ける」というパターンです。

この場合自身にとっては主にマイナスしか生みませんから、もはや「スポーツの秋」というのは悪魔のささやきに近いです。それでも、というのならまずは「読書の秋」というのを優先して、「山で失敗しない10の鉄則」なる入門書や、数々の死者や重体が次々繰り出される山岳アクション「岳」などを熟読してから来るべきです。

しかし世の中には、「味覚の秋」や「紅葉の秋」といった的確なものもあります。秋の食材は確かに美味しいですし、紅葉は非常に素晴らしいものです。

ですが「山だ!味覚の秋だ!」というノリで小屋へ来られましても、基本的には春も夏も秋も似たようなお食事を提供させていただいておりますのでご了承くださいませ。

そして去年は落選してしまいましたが、岳沢の紅葉はアカデミー賞級なので、こうご期待くださいませ。

カネタでした。

9月17日、あふれかえってました(笑)

いやいや、すごい3連休でした。

まさに朝から晩まで人があふれかえっていました。

小屋の前は常にこんな状態で、暑い陽気のおかげでビールやジュースがどんどん売れる。

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小屋閉めまで十分に持つだろうと思っていた飲料がほとんどなくなってしまいました。

そして特にすごかったのがテント泊の人たち。

連休初日のお昼前には「もうテント場がいっぱいで張れないんですけど・・・」と。

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見に行ってみると、確かに設営スペースはほとんど埋まっていました。仕方がないので指定地外ですが小屋の周辺を解禁したけれどそれでも足りず、17時~明朝7時までという条件付でヘリポートも解禁。

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※ヘリポートは物資の荷上げ以外にも遭難事故発生時に隊員をヘリ輸送する中継基地になる可能性もあるので、17時までは設営を遠慮いただいてました※

 

それでも届け数と目視できるテントの数が足りないなあと思ってたら・・・

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これは翌日になって登山者に言われて気が付いたのですが、河原にもたくさんのテントが張られていました。よく、張ったなとこちらが感心してしまいます。大雨が降ると暴れ沢となる岳沢ですが、「まあ、雨が降らないんならいいか・・・」と。こちらも今回限りは把握しきれる状況ではありませんでしたので。

そして昨夜は連休中日の名物、「もう疲れて上高地まで下りられません、泊まれますか?」という予約外の方もたくさん来られました。

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小屋の運営システムとして、予約制・定員制という形を取らせていただいています。ご予約をいただいた方は一人一組の布団をお約束していますが、満室時に予約外で来られた場合は「談話室に寝袋」というこういうスタイルになります。この日は10畳の談話室に17名のお客様。でも布団と違って、寝袋なら狭いなりにも自分のスペースがあるので、意外とこの人数でも無理はない感じですね。

 

そんなこんなの秋の3連休、どこもたくさんの人でにぎわいましたが、天気が良かったのでオールオッケー!て感じでしょうか。

次の連休は10月6日からの体育の日の連休ですね、紅葉の最盛期と重なってお天気さえよければこの連休も賑わいそうです。ちなみに小屋の予約のほうは10月6日(土)は7割ほど埋まっています、7日(日)はまだ2割ほどです。ご予定の方はなるべく早くお電話をお願いいたします。

今日は昼過ぎまで賑わっていた小屋前ですが、午後2時を過ぎるとパタッと人がいなくなりました。今夜のお泊りは2組だけ、穏やかな夜です。

9月16日、今日も快晴!

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連休二日目もいい天気です。

予報では「大気が不安定…」なんてことも言っていたけど、乾いて安定した青空が広がっています。

で、この子は何をしているかというと、天狗岩が「大きな口を開けたサカナみたい!」とポーズを取っているそうな、確かにそんな感じに見えるなあ(笑)

写真提供は私の大学の時の後輩の三浦くんご一家でした。こちらは忙しくて山や空模様の写真を撮っているヒマもないので、楽しそうな家族ハイキングの写真をお借りしました。

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それにしても、昨日・今日とすごい数の登山者です。

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参考資料:槍ヶ岳山荘ライブカメラ(笑)

9月15日、秋の3連休スタート

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心配していた天気も杞憂に終わり、好天の朝で迎えた秋の3連休のスタートです。

朝8時頃から夜行で上高地入りした朝イチ登山者たちがひっきりなしに登ってきます。今日・明日は小屋もテント場も満杯、特にテント場は超パンク!。にぎやかな連休になりそうです。

 

本日は以上。

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9月14日、かもしかの立場+クマの件

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今日は朝の休憩時間に「かもしかの立場」)(2520m)まで行ってきました。

遭難事故の救助でこの下部にある長いハシゴ場までは何度も行っていましたが、ここまで登るのは2か月以上ぶり。夏山シーズンが始まってからは初めてです。やっぱりここまで登ると眺めが格段に良くなりますね。

 

さて、なにをしに行ったかというと・・・

全く同じ場所で頻発する遭難事故(2か月で5件、内死亡事故1件)、特に危険という場所ではないのになぜか連続して起きる。ことあるごとに関係者などにそのことを相談しているのですが、特に明確な理由はないものの、登山者の視線や視点、視覚のせいではないかという答えが多かった。

なるほどね・・・、ということでその検証と対策のために出かけてきた次第です。

行ってみると、確かに「みんなここから落ちるのかなあ~?」というところはありましたが、やはりさほど問題になるところではありませんでした。あとは視線の問題かと、注意を向けるテープを貼ったり、注意喚起を促す目印をつける程度の対策しかとれませんでした。

明日からの連休を前に、この対策が少しでも奏功するといいのですが。

とりあえず、これを読んでいる方は「重太郎新道の下りはけっこう危ない、油断は禁物」とだけ気に留めておいてもらえれば幸いです。この3連休、小屋の仕事が忙しくて事故が起きても出動どころの話ではない、という状況だと思います。くれぐれも気を付けてください。

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もうひとつの目的は木々の色付き具合の確認です。かもしかの立場付近は小屋から見上げても黄色くなってきた葉っぱが目立ち始めています。間近に見るとこんな感じ(↑)

もちろん紅葉の見頃まではまだまだですが、確実に秋に向かいつつはありそうです。

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あ、あとですねクマの目撃情報が増えています。この「かもしかの立場」付近のお花畑がエサ場になっているようで、数多くの目撃情報が寄せられています。また、今朝は岳沢登山道下部の⑧付近でも目撃されたそうで、環境省の保護官により上高地の岳沢登山口に注意喚起の掲示をするとの連絡がありました。(同様のものは上高地の田代湿原などにもあります)

まあ、でも北アルプスなんかはクマがいて当然なので、大騒ぎするほどのことではないと個人的には思ってます。槍穂高の上高地側は登山者が多いエリアなので、クマのほうも人間の存在というのは十分に認識しているはずです。

一匹のクマの活動範囲(なわばり)というのは数十キロにも及びます。その広い範囲の中を移動する際にちょっと人間の活動エリアを横切っているだけの話しです。鈴を鳴らすとかして、人間の存在をしらせればクマのほうから逃げていきますからご安心を。

もし、遠く(安全な距離以上)でクマを見かけたら大きな声とかを出してみてください。クマのほうから大慌てで逃げていく様子が見られるはずです(笑)

ただし、早朝や夕暮れなどの人通りが少ない時間帯に単独で歩くのはちょっと危険です、そういうときはやはり注意をしてください。

9月13日、秋晴れ

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今日も朝から気持ちの良い青空が広がっています。文字通り秋晴れと言った感じです。

ここ数日の最低気温は6℃くらい、稜線方面ではかなり寒くなってきているのではないでしょうか。それでも日差しがある日中は暑く感じるくらいの陽気で、まだまだアイスクリームが良く売れています。

さて、小屋の背後の木々にも所々黄色く色付き始めたダケカンバの枝が増えてきました。朝と昼の温度差が大きいほうが紅葉の色付きは良くなると言われています。今年は晴れの日が多いので、その点に関してはきれいな紅葉が期待できそうです。

昨年は9月中旬過ぎまで続いた猛暑から一転して、9月22日に冷たい雨(雨氷)が降って、まだ冬への備えがまったくできていなかった葉っぱたちは氷漬けになってしまい、紅葉はダメダメでした。今年はこのまま順調な推移を期待したいところです。来週は雨降りの日が多くなりそうで、山の景色もその雨を契機に一気に変わっていくかもしれません。これからの景色の移ろいを楽しみにしています。

9月12日、奥穂南稜とコブ尾根の取り付き状況

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今日はとても良い天気となっています。

3連休を前に岳沢を起点とするバリエーションコースの双頭・奥穂南稜やコブ尾根の取り付きに関する問い合わせが多いので、ちょこっと様子を見てきました。

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まず、南稜ですが雨が少ない影響で9月も半ばだとというのに岳沢の万年雪は8月中旬並みの長さで残っており、キャンプ場から80mほど登った場所から雪渓が始まります。末端部分だけは雪が薄そうですが、それより上はどこを歩いても心配のないくらい雪の厚みはありそうです。(今日時点の感想です)

そして雪渓を300mほど登ると南稜の取り付き地点に到着。しかし、冒頭の写真の通り、雪渓の上端はスノーブリッジ&5mほどの高さのギャップになっています。これはなかなか難儀だぞ・・・

が、しかしっ!

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その上端の30mほど下で楽々と取り付けるところがあります、アイゼンさえ履いてればロープやスリングなどは無くても問題ありません。目印に落ちていた竹竿を立てておきました。

 

一方、コブ尾根(コブ沢)はというと・・・、こっちは良くありません。

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3日前に行った方に話を聞いたら、雪渓がズタズタで高巻きをして懸垂で降りて・・・、そんな感じだと言ってました。かなり朝早く出かけたと思うのですが、小屋に戻ってきたのは午後4時頃。やはりこの取り付きで難儀をしたようです。

コブ沢は写真の通り、小屋から15分も登ると雪渓が現れます。一見、安定しているように見えますが、上部は完全にスノーブリッジ状態(↓)

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この下をくぐっていけば早いんじゃない!と思わせるほどの見事なスノーブリッジです。

もちろん、この下をくぐろうなんて登山者はいないと思うので、早い段階から左手の斜面に逃げる必要があります。ただ、その斜面も氷河で磨かれた岩盤の上に砕石が堆積しているような状態で非常に歩きにくいです。

さらにそのさきにはこんな二つの雪塊が超不安定に残っています。(↓)

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ここも左手に大きく高巻きするしかなく、そのあとに右俣に入るには懸垂下降で沢底まで下りるしかなく、今しばらくはコブ尾根の核心部はこの雪渓と言えるでしょう。体力のない方は日没サドンデスとなる可能性もあります。計画と行動は慎重に!

9月11日、営業期間のお知らせ

やっと秋雨前線が下りてきて、今日は雨が降ったりやんだりのお天気でしたが、雨量的にはたいした雨にはなっていません。ただ、この雨で山肌の木々の色付きは少し進んだようです。写真に撮って表現するほどではありませんが、昨日よりは確実に秋が深まってきています。「ひと雨ごとに秋は深まる」の言葉通りの雨となりました。

 

さて、今年の営業期間のお知らせです。

各種山岳雑誌やHPなどでは10月下旬までの営業としておりましたが、今年は槍ヶ岳山荘や槍沢ロッヂと同じく11月3日のお泊りまで営業することといたします。

ただし、10月15日からはプレハブ棟の解体を始めますので宿泊定員は20名までとなります。必ずご予約のうえ、お出かけください。特に予約無しで夕方4時以降に到着された場合は食事の提供もできない場合もあります、必ずご連絡をお願いいたします。

そして、そして、気の早い話ですが、来春は上高地の開山祭に合わせて4月27日営業開始の予定です。なお、春季も6月いっぱいくらいは宿泊定員が20名までとなります。

9月10日、秋山プロモーション

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今日もまずまずのお天気ながら、比較的静かに時間が過ぎる岳沢小屋です。

 

さて、ここ数日の最低気温は7℃前後、そろそろ天狗沢のお花畑も終わりを迎え、次に紅葉が気になる季節になってきました。小屋周りの木々も少し気の早い枝先から少しずつ葉っぱの色が変わり始めています。(注:今日の掲載画像は全て、過去に撮影のイメージ画像です)

そこで、紅葉の槍穂高への誘いとしてスライドショーを作ってみました。岳沢のほか、槍沢や横尾本谷の紅葉写真です。これらにイメージを膨らませ、来たるべき秋山の計画をご検討ください。

ちなみにここ数年の紅葉の見ごろは9月末~10月中旬頃です。

場所(標高)によって見頃の時期は異なりますが、

岳沢上部(かもしかの立場付近)や槍沢の氷河公園などでは9月末~10月初旬。

岳沢小屋周辺や槍沢中間部(大曲り~天狗原)で10月初旬~10月上旬。

岳沢下部(小屋から下)や槍沢下部(ババ平~槍沢ロッヂ周辺)で10月上旬~10月中旬となっています。

(スライドショーはこちらの動画サイトからご覧ください)

 

ただ、楽しい秋山も気象条件によっては冬山へと一変します、そのあたりへの注意も怠りなく。

統計的にも8~10年に一度は10月初旬でも一時的な寒気の流入により、北ア稜線では猛吹雪となることがあります。そして、過去においては大量遭難につながった事例も少なくありません。

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2006年10月8日の南岳小屋

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2006年10月8日の南岳新道

こういった気象条件は数日前から予想気圧配置で容易に推測できることができますし、「ヤマテン」などの山岳気象情報サイトでは注意喚起をしてくれます。よく、10月になると「アイゼンはいりますか?」という問い合わせが増えますが、お守り程度にアイゼンは持っていたほうがいいかもしれませんが、アイゼンを持っていても暴風雪は防げません。こういう時は予報を見て、山に近づかないことが一番です。

とはいえ、吹雪のあとには素晴らしい景色が待っているのもこれまた事実。

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技量ある人であれば、ぜひこんな景色を狙って出かけてみてください。

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9月9日、今日も好天

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数日前の雨マークばかりだった週間予報はなんだったのでしょうか?

今日も青空が広がりました。通常は土曜日に朝イチ登山者で賑わう午前8時の岳沢小屋。今日は意外にも日曜日の朝なのに人がたくさんいます。(↑) 最新の予報を見て、「日帰りで前穂あたりまで登ろうか…」という若い(体力のある)登山者でしょうか。昼間も週末らしく下山の登山者で賑わいました。

さてさて、休暇中の野田クンへ業務連絡。

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結局、期待の雨は全然降らないので、ついに小屋の貯水タンクの水が足りなくなって第3水源からの取水を始めました。雪渓の様子はこんな感じ。もっと雪渓がズタズタになっているかと思ったら、やはり雨が少ないせいか例年以上の残雪量です。そして、取水部分の雪渓はというと・・・

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こんな高さ10m近い雪塊がオーバーハング状にのしかかり、この下に入っての作業は相当躊躇しました。

「もし、数分間の作業中にこれが崩れたら気持ちよく即死だな。」

「小屋に電話をしておいて10分後にもう一回電話がなかったら捜索してくれ」と電話をしておこうか、

「とはいっても、今はここにしか水が流れていないし、水がなければ小屋も営業できないし、これが崩れても労災認定されるよね?」 、 「俺、死んだら野田の休暇を返上してもらわなきゃいけないな・・・」などと一人でぶつぶつつぶやきながら突入。

 

 

今はこうして小屋からブログを更新しています。

まだ、いつもの第2水源から水が取れるのはずいぶんと先になりそう、しばらくは不安定な水事情が続きそうです。かといって、利用者に節水をお願いするような状況でもありませんのでご安心を。

9月8日、長野県防災ヘリ 『アルプス』再び・・・

今日も天気予報は大きく外れ、午前中は布団が干せるほどの晴天が広がり、午後になって雲が増えてきたものの夕方に雨がパラット降った程度でした。

そんな比較的穏やかな天気にもかかわらず、天気予報が悪かったせいで週末というのに登山者は少なめ。まあ、8月に好天が続いたので、山に登りたい人は登り尽くしたという面もあるかもしれません。今月は予約状況を見ても来週の3連休以外は比較的落ち着いた状況のようです。(※3連休の15日と16日だけはすでに満室となっています)

そんな穏やかな時間が過ぎる昼下がり、秋の下山後に行く旅行先のガイドブックを読みながら、3時のお茶の時間には昨日のヘリで届いたメロンを食べようか、それともお客さんが持ってきてくれたお菓子でもいただこうか…と平和な思案をしていた午後2時50分、またしても静寂は打ち破られてしまいました。

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そういえば、長野県警から発表された資料によれば今年の7・8月の長野県内での遭難事故は117件あったそうです。そして数えてみると岳沢周辺(西穂山頂~奥穂山頂~吊尾根~前穂山頂~重太郎新道)だけで11件の遭難事故がありました。なんと県内での遭難事故の約1割は岳沢周辺で起きているということのようです。(たしか、去年の統計でもそれに近い数字でした)

そして、今日の事案は山岳遭難というよりは一般的な事故に近い状況でしたが、先日3日の「かもしかの立場」下での遭難に引き続き、今週2度目の防災ヘリ「アルプス」の岳沢出動となりました。

話しは変わりますが、昨日は長野県消防防災航空隊の元隊員と現役隊員の方がトレーニングを兼ねて上高地~岳沢~天狗沢~ジャンダルム~吊尾根~岳沢~上高地の周回コースへと出かけてくれていました。(マグロの刺身ありがとうございました!)

県警の方々にもいつもお世話になっていますが、防災の方々にもいつもお世話になってます。なんせ、県内の山岳遭難の1割も起きてしまう山域です、これからもよろしくお願いします。

 

さて、いつも遭難現場に行くと、同行者なり通りがかりの登山者なりが適切な応急処置を行ってくれています。今日も岳沢に幕営予定だった3名の看護師クループが適切な処置と患者への応対をしてくれていました。こういうのって本当に助かります、ありがたいと思います。

我々が現場に着いた時にできるような応急処置といってもたかが知れています。それよりは手早く救助のヘリを要請するなり、ヘリが飛べない天候であれば担いで搬送する手順を踏みたいと考えています。そういう時に応急処置が済んでいると現場での作業がそれだけスピーディーになります。今日もヘリを待つ間、意識混濁している患者へあまりにも慣れた言動で対応していたので「ご職業は・・・?」と聞いたら「看護師です」と返ってきました。

 

他にも遭難というほどではないような怪我をした登山者でも、「怪我をしたのでちょっと見てください」という登山者の大半はきちんと応急処置がなされています。そういった場合はあえて小屋で2重の応急処置をするよりも「早く上高地まで下りて診療所で縫合なりの処置をしてもらってください」と言って下山をすすめています。意外とそういう救急セット(三角巾やテーピング、ガーゼ類など)を持っている登山者というのは多いようです。

登山中の怪我なんていうものは本当に他人事ではなく、いつ自分や同行者が受傷するかわかりません。救急セットとその使い方くらいは身に着けて山に登ってくださいね。

9月7日、動画:ヘリの荷上げ&荷下げ

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天気予報は大きくハズレ、たいへん気持ちの良いお天気の一日となりました。このお天気に誘われて、上高地から散策で登ってこられる方もここ数日と比べると多めです。

この晴天の中、今日は周辺山小屋へのヘリ荷上げのヘリがひっきりなしに飛んでいます。もともと昨日から荷上げの予定だったのですが、昨日の午前中は雨で飛べず、くわえて明日は早くも下り坂の予報ということで今日は上高地ヘリポートの皆さんもかなり本気モードで荷造りに頑張っていることでしょう、暑い中お疲れさまです。

さて、岳沢小屋は昨日の午後に2便分の荷物が上がっているので割とノンビリモードです。昨日はその荷上げ&荷下げの様子を動画で撮ったのでご紹介しようと思います。

1便目は通常の荷上げで、小屋から少し離れたヘリポートに荷を下ろして、その横に準備していた下げ荷(ビール・ジュースに空缶や使い終わった燃料のドラム缶やガスボンベなど)を下ろします。これはさほど問題のない映像で、誘導する野田クンカッコイイ!とかその程度のことでしょう。

問題を提起したいのは2便目です。こちらは荷上げのあとにトイレカートリッジ(中身は登山者の皆さまのトイレへの置き土産)を下ろします。このカートリッジを下げるときはヘリが小屋の真上に来るので我々スタッフはたいへん緊張します。というのも、ヘリが来るというと登山者は大喜びして写真を撮ろうとしますが、小屋の真上にヘリが来るような場合はヘリによる風で物が飛んだりしてたいへん危険です。なのでそういうときは全員建物内に入るようお願いしますが、中にはそのお願いを守ってくれない人も多いわけで、チョロチョロと小屋から出たり窓を開けて写真を撮ろうとします。そういう場合は高圧的な言葉や態度で怒鳴ることもありますが、こっちは相当なプレッシャーとストレスの中で作業に挑んでいるわけでご容赦いただきたいと思います。なにしろ、風による飛散物で怪我をするような事故などが実際にあるわけで、パイロットも危険範囲内に人がいることを極端に嫌います。

ヘリによる風がどのようなものかは特に2便目の映像で周りの木々の揺れ具合を見ていただければわかるかと思います。また、映像では登山者(小屋の宿泊者)が全然写っていますせんが、この直前まではけっこうザワザワとテラスや小屋の周りにいたのですが、全員小屋内に退避してくれています、ありがとうございました。

どこの山小屋でもヘリが来るときは登山者の動向をとても気にかけています。そういう現場に出くわしたときはスタッフの指示に従ってくださいね。

1便目、通常のヘリポートでの荷上げ&荷下げ

 

2便目、トイレカートリッジを下ろします

9月6日、卒業・・・

こんにちは、アルバイトの中村です。

こうやってブログを書かせて頂いて3回目、ブログ乗っ取り計画は順調です。

ということではなく、今日がわたしのバイト最終日なので卒業論文です。

 

先日のブログで兼田さんと野田さんが「なぜ山に登るのか」というテーマで書いていましたが、

わたしの答えは「山が好き」だからです。登るのも山でのんびりするのも全部好き。

その気持ちだけで岳沢小屋のアルバイトに応募しました。

山小屋での仕事も生活もわからないままに・・。

入山日は晴れ、楽しみと不安で緊張しながら岳沢小屋に到着!

岳沢

 

小屋での毎日は、地元にいた頃とは全然違いました。

朝早くから食事の支度、掃除、料理、掃除。

掃除も自分の家はこんなに丁寧にしてないよ、という徹底ぶり。

注意されることばかりで自分のだめさにへこんで寝れないかもと思ったけど、ぐっすり眠ってしっかり食べるという健康的な生活で、合間には周辺をお散歩したりぼんやりしたり星空を見たり。

毎日違う表情の山の景色に魅せられっぱなしでした。

夕焼け

 

 

そうそう、小屋に来て一番楽しかった仕事はお布団干し、難関は「料理」でした。

屋根にお布団を干すのは楽しかったけれど、人生においてこんなにもキャベツの千切りスキルを求められることになるとは思いませんでした。

ダメだしと指導を受けながら最後にはなんとか合格して、まかない当番ラスト3日連続もクリアして今日の夕食が涙の卒業式。

スタッフ5人で乾杯です。

照れ屋な坂本さんは撮影役なので代わりに野田さんが二人分乾杯してくれています。

バイト仲間の栄さんが作ってくれたごはんを食べながら、

坂本さんがわざわざYOUTUBEで探して、ユーミンの卒業写真から贈る言葉までをかけてくれるという追い出しっぷり、

暖かい送り出しを受けて明日わたしは新たな道に旅立ちます!

卒業式

 

仕事のこと、料理のこと、山のこと、何もわからないわたしに沢山のことを教えてくれた坂本さん、野田さん、兼田さん。

バイト仲間として励ましあいながら同じ部屋で生活した栄さん。

わざわざ兵庫から登りに来てくれたり、応援の声を送ってくれた友達。

そして、小屋や山道でお話して下さった方々。

働きに来ているのに、皆さんに教えて頂いたことばかりで、感謝の気持ちでいっぱいです。

一ヶ月と少しのアルバイトでしたが毎日忙しくて楽しくて、もう明日が下山だと思うと寂しいですが、これからも岳沢小屋の皆さんが元気で過ごされること、登山者の方々の無事を願っています。

ありがとうございました!!

 

 

 

 

 

ちなみに前回募集した彼氏は皆さんシャイなのか応募はありませんでした、引き続き彼氏募集中です。

9月5日、男子班遠足 ~もう一人の男子の場合~

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先日のブログで兼田君が言っていた、「なぜ山に登るのか」

今まで何人の人から聞かれたかな。

でも僕の答えはいつも決まっている。

「その山に登りたいから登るんだ」

答えになっていないかもしれませんが、僕にとってはそれが答え。

今回は明神を縦走したいな、って思ったから縦走しただけ。

 

 

奥穂高岳南稜もいいなと思いつつ、なんかすっごく行きたくなったのが明神岳の5峰から主峰、そして前穂高岳。

前穂高岳から明神岳5峰に行くか、逆にするか・・・・やっぱ前穂高岳を最後に踏むピークにしたい!!ってことで岳沢登山道を風穴まで下り、登山開始!

 

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下部の樹林帯はこんなんです。いや、困難ではないです。

 

 

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上高地を見下ろせる5峰台地と呼ばれている付近。

小屋からみる上高地と違ってよく見えます。

そんな見晴らしのいい場所で・・・

 

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女子班遠足のときのとある写真のパクリです。いかがですか?野田バージョン。

 

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4峰から正面に3峰の岩壁。どう越えるんでしょうか?

 

 

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はい、岩壁越えて3峰からのパノラマ。実は登り始めたあたりでは稜線はガスの中でしたが、このあたりから晴れてきました!

 

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前穂高岳と明神岳主峰。前穂まではまだまだ遠いな、と感じる距離。仕事の時間を気にしつつ安全第一で。

 

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岩場が続いているからって足元ばっか見ているとこんなシャッターチャンスに気が付かないかも?イヌワシ・・・でしょうか。気持ち良さそうにホバリングしてました。

 

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ようやく着いた前穂高岳頂上から縦走してきた山々をバックに一枚。このルートにしてよかったな~って思える瞬間でした。

 

 

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今回のルートで槍ヶ岳が見える唯一の場所が前穂高岳。山頂ではガスで見えなかったけど、少し下ったところから見ることができました。秋に遊びに行けるかな?行きたいとこがいっぱいあってなかなかチャンスがないなあ。

夏の疲れが溜まってどう発散させるか考えていた頃にナイスタイミングな遠足でした。欲を言えばあと一回、遠足に行きたいなー。

 

 

 

 

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そんなことよりも!!

僕はショックでした。

明神岳の主峰&2峰から岳沢小屋が見えないことは知っていましたが、3峰~5峰のどこかのピークからは見えると信じてました。

 

ところが!!!!

 

どのピークからも見えませんでした。

 

小屋前でお客さんから「明神岳はどれですか?」と聞かれて答えるとき、どれかのピークが見えてれば「主峰は見えないけどアレが○○峰です!」と、ビシッ!と説明できるんですが。。。。。小屋から見えないとなると「あのへんが○○峰です・・・」そんな説明しかできません。

なんだかサビ抜きの寿司みたいにもやもやもや、スッキリしません・・・。

 

 

見えないもんは見えないんだから仕方ないんですけどね。

9月4日、救助班出動

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昨日の夕方から日没にかけて重太郎新道での写真です。

なにが起きたのかわかりますか?だいたいわかりますよね。

 

日没前、悪天候、動かせない遭難者、現場にいる救助隊員は一人・・・、小屋まで行こうとすれば数時間????

「ムリのない冷静な現場判断をお願いします」との連絡を受けていたので、ビバークすることにしました。

ツエルトなどでビバーク態勢に入り、あしたの天気を気にしていたらヘリの音。

県警・消防の方が日没前のギリギリの状況の中、なんとかやってきてくれました。

遭難現場ってのがちょっとアレですが、あのヘリの音と姿を確認したときの野田の感激っぷりは今シーズントップクラス、いやいや、文句なしのトップ!うーん、二番目は春に水源を掘り当てたときかなー。

 

少し遅めの夏休み中だったGさんや、先月パパになったばかりで休暇中だったOさん・・・・、救助活動に関わった警察・消防のみなさんありがとうございました!

 

 

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滑落現場。慎重に行動していたようだが雨で濡れた岩でスリップ、約15mほど滑落したものの、「運良く」止まったようです。

9月3日、男子班遠足

ここのところ女性アルバイトによるブログ更新が相次いでおります。つまり、勘の優れたブログチェッカーの方であれば、「もしやそろそろ。」と期待していたのではないでしょうか?そうです、本日はわたくしカネタが長ぁい休憩を頂いたので遠足へ行って参りました!

さて遠足班には必然的に「ブログ担当」という任務が課されるルールとなっておりますので、今回はあらかじめコンセプト、というかテーマを決めた上で遠足へ行ってまいりました。

さぁ、そのコンセプトというのは「人はなぜ山へ登るのか。」という、実に奥深いものとさせて頂ました。あなたは「なぜ山に登るのか。」と真剣に考えた事はありますでしょうか。

それは単なる運動であったり、山男の永遠のロマンであったり、学校のクラブ活動であれば、ある種のマゾヒズムだったり、人それぞれではあると思います。

ですが

『恐らく大前提としては「お山が好き!」というのは共通しているのではないか。』

という予測を立て、いざ!

 

では改めて

 

"人はなぜ山へ登るのか"

 

と、いう事で今回、栄えある遠足先とさせて頂いたのは、上高地でございます。ご存知の通り、岳沢小屋は前穂高岳や天狗岩はもちろん、上高地へのアクセスにも非常に便利な場所なのです。

目的はもちろん約二ヶ月振りの湯船です!シャワーというのは時々できる環境ですが、湯船に入って、しかも脚を伸ばすという行為はありえません。

そんな訳でそそくさと降りてゆき、辿り着いたのは「上高地アルペンホテル」でーす。

ここは午前は10:30まで入浴可能ですので、岳沢で朝食をとってからのんびりと下山しても、余裕でザッブーンとできるお風呂です。「わしは沸かし湯でもかまわん!」という方にはぜひオススメです。

さて今回は脱衣所のおじさん約一名を除けばほぼ貸切の状態でしかから、思わずパシャり。

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山なのに、やや南国チックなのが新鮮でした!念入りに身体を洗ってから、二ヶ月振りの湯船へGo!

ジャポーン

思わず「はあーー」と言い放ちます。なんて心地よいのだろうか。

実は僕は温泉大国「津軽」に三年間ほど在住しておりましたので、湯に関しては多大なる恩恵を受けてきた身なのであり、したがって湯に対する感謝というのも甚だしく偉大なのであります。ですから「人(主に日本人)はなぜ湯に 浸かるのか。」という事を改めて考えながら温まっておりました。

まず湯船へ入った途端、まるで母に包まれるかのような絶対的な安堵に満たされます。

あぁ僕はできるのならばずっとこの中に身を沈めていたい。

そんな念にとらわれます。

ことごとく身体に染み入ってくる温もりという感覚、それは次第に身体の芯へとじんわり届きます。

その様はまさにマントルのよう。

中心よりフツフツと何かがこみ上がり、やがて口から出でしモノは「気持ちいいー」という一言であります。

遥か二ヶ月という歳月を越え感動と共に吐き出されるメッセージ。

それは湯の水面を微かに揺らし美しい弧の連動を描きます。

その様子を観て僕はまた思わず「はあーー」と息がもれる訳であります。

要するに極楽なのである。

もしかするとこれは僕が大袈裟なのかも知れません。もし下界で日常を過ごしていたら、湯に浸かるという行為はごく当たり前のライフサイクルなのであるから、なんのためらいも無くプッ→プクプクプクなんて屁をかまして、たいした感動も無く「お風呂タイム」が終わってしまうのかも知れません。

 

アルペンホテルを後にすると、僕は河童橋へやって参りました。さすが日本屈指の名勝だけあって、ニコニコした人々ばかりが行きかっております。僕はポケットからバードコールを取り出しました。ご存知の方も多いと思いますが、バードコールというのは楽器みたいなもので、木の部分と金属の部分を擦らせると、鳥の鳴き声そっくりに「注意!注意!注意!(元ネタ平沢進)」というふうに音が出る代物であります。これは野鳥に対してコミュニケーションを呼びかけるアイテムで、うまく鳴らすとちゃんと鳴き声が帰ってくるのでなかなか楽しいものです。

さて河童橋周辺というのはとっても高そうなカメラを首からぶら下げている方が多いです。そういう人が通りかかる際にさりげなく「注意!注意!注意!」と鳴らすと約八割の方ははキョロキョロと周りを見回し始めます。「何か鳴いとるんちゃうか?」とシャッターチャンスを伺っている訳です。こんな上高地ならではの遊びを僕は発見しつつ、定番のアングルから一枚!

 

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いやー、上はガスの中です。下に来て良かった、と胸をなでおろしながらお風呂の余韻に浸っておりました。

そのとき、突然!

 

雨が降ってきました。

そして、なぜか

 

そういえば

"なぜ僕は山小屋ではたらくのか"

という疑問がポッと浮かんで

同時に去年土屋さんからボソッと出てきた言葉が降りかかってきた。

「私は山が好きというより、山小屋の仕事が好き。」

確かこんなニュアンスだったような気がする。

僕の中で微妙に絡まっていた糸がスッと、静かにほどけたような気がした。

9月2日、休憩時間

お花畑2

こんにちは。アルバイトの中村です。今日は3時間休憩を頂いたので、前回の女子班前穂遠足に引き続き今日も遠足に行ってきました。バイト仲間の栄さんはお仕事なので一人での遠足です。

今日の目的はお花畑!! & いつも見えている天狗の頭に近づいてみたい!!毎日小屋から見える景色の一つ、天狗の頭。かっこいいなぁと日々眺めていましたが登る勇気はないので、せめてもう少し近づいてみることにしました。

 

昨日のブログでも紹介されている天狗沢へ向かって歩いて行きます。

まずは歩いて10分くらいの第1お花畑。わたしがバイトに来た8月初旬にはまだつぼみだったノアザミが咲いています。ころころとしたフォルムがキュート。トリカブトやヤマハハコも可憐です。

お花畑1

ここからだと、岳沢小屋からとは違う角度で上高地を見下ろすことができて、人もあまり通らないのでのんびりと景色を楽しめるお気に入りの休憩スポットです。

 

続いて第2お花畑へ。

第2へ向かうルートでは霧と小雨と石の階段というラピュタのような素敵な景色!!写真では伝わらないと思うのでぜひ見に行ってもらいたいな。お花畑もハクサンフウロ、ミヤマシシウド、アキノキリンオウが咲いていて3つのお花畑のなかでは一番見ごたえがありました。

階段

いよいよ第3お花畑へ。

ここから先は初めての道、楽しみ。が、到着までは少し咲いていたもののお花畑にはあまりお花は咲いていませんでした。お花を楽しむというよりは、ゆるやかな道をのんびりと天狗の頭に向かって進んで行くのが楽しくて、前穂に向かうのとはまた違うハイキングを満喫してきました。熟練の方はここから天狗を目指されるんでしょうが、お花畑ハイキングだけでも大満足でした。

天狗1

前穂を目指して岳沢に来られるお客様は天候によってはあきらめて下山される方が多いのですが、時間があるのならぜひ下山の前にお花畑に行ってもらいたいな、と思います。花!天狗の頭が目前に!景色を独り占め!というなかなかできない贅沢なハイキングを楽しめます。

9月1日、岳沢からジャンダルム

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昨日の女子班遠足に続いて、男子班も遠足でジャンダルムあたりまで行きたいところだったのですが、今日も天気は不安定で午後からは雨が降ってきそうな予感(実際、午後1時半から雨が降り出した)。なにより、まだまだ登山者が多いのでさすがに長時間休憩は取れません。

そこで、先日(27日)に岳沢小屋からジャンダルム経由で穂高へ向かった私のビール飲み友達で愛知県在住の登山ガイドさんがその様子をブログで紹介されていたので転載させていただきたいと思います。

岳沢小屋からジャンダルム経由穂高岳山荘の一日

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朝5時・・・、岳沢小屋を出発すると相当のんびり歩いてもこの天狗沢上部のガレ場の下には7時頃にはたどり着きます。

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天狗沢の素晴らしいお花畑・・・
本当にここだけ見に来てもいい所でしょうね。
でも今回の目的はジャンダルム。太陽の光が沢に入り込む前にお花畑は通過しなくてはなりません。
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相当のんびり登って2時間ほどでガレ場に出ます。ガレ場までは歩きにくいところはありませんが、ここからは歩きにくいところばかりです。写真は天狗のコル直下のガレ場。ラスト30分は石を落とさないようにひたすら慎重に登っていきます。
ただここでの人為的落石が自分のパーティーに致命的な一撃になるほど加速が付く傾斜はありません。誤解を恐れずに言えば下の人に石を当てないのはマナーってレベルの危険。
ここでの落石のリスクより「大きなメリット」がこのルートにはあります。
8時・・・
天狗のコルに到着です。
先ほど書いた大きなメリットがこの時間。西穂山荘から歩いてこられる方が8時にコルに到着するのは相当な脚力が必要です。
しかし岳沢を5時に出てきて、落石を起こさないために慎重にのんびり歩いた我々は8時にさして疲労感も無く天狗のコルに立つことが出来ます。
このメリットはこの難易度の高い稜線においては絶大です。
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コブの頭への登り。後には西穂がそびえています。この登りにはこんなナイフリッジのところもありますが、しかし基本的に難所は登りになりますので、岩場の講習を受けていただいた方々(当社では年1回を義務化しています 立岩 伊勢山上 本谷)をつれて登っている分にはあまり危機感は感じません。時間はたっぷりありますので「コブの頭まで疲れずに登ろう!」を合言葉にゆっくり時間をかけて登ります。
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10時40分・・・
コブの頭到着(よくもこれだけ時間をかけたもんですw)
写真はコブの頭から見たジャンダルム。こちらからはあんまり格好は良くありませんね(笑)
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11時10分・・・
ジャンダルム到着。どちらから来る人ともかぶらないので我々だけで山頂を独占できました。
さて、これからが本番です。のんびり来たおかげで誰もバテバテにはなっていないので足下に集中させましょう!!
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11時50分・・・
ジャンダルムからロバの耳とのコルへの下降。この間は危ないところばかり。メンバーの技術によってはロープを出すところですが、今回は意思の疎通も出来ていて不安を感じることなく通過してくれました。
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13時50分・・・
ロバの耳と馬の背の鞍部への下降。
この間にロバの耳からの下降がありますがそこが一番の難所。他の場所とは危険度が段違いだと僕は評価している場所です。
そこは1人づつ確保して下ろしました。ここで西穂から縦走してきた人に追いつかれてしまったのと(計算では馬の背辺りだと思っていたのですが・・・)この日は奥穂からの日帰りの人がことのほか多くて、立場上交通整理役になってしまい手間取りました。まぁ~安全には代えられませんから仕方ありませんね。
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14時30分・・・
馬の背を越えて奥穂高岳の山頂到着。昨年より1時間以上時間がかかりましたが、でも「ゆっくりだけど確実」なパーティーでした。その後はのんびりと山荘に下りました。
西穂山荘から穂高岳山荘のルートは国内では文句なしの最高難易度の一般ルートの一つでしょう。ルートファインディング能力、岩場の能力、体力、知識とどれが足らなくても完走は難しいです(完走できないとは遭難と言う意味です)
ぶっちゃけ岳沢に入山した日も、穂高岳山荘に向かったこの日もレスキューのヘリが飛んでいました。
「魔物が住んでいる」のですよ、この稜線には・・・。
「魔物が住んでいる」とは黒部渓谷の主、阿曽原小屋の佐々木さんが下の廊下というコースを話す時に使われる表現ですが、下の廊下と西穂山荘から穂高岳山荘のルートの一番の共通点は、危険箇所の時間(距離)が長いと言うこと。
僕は下の廊下の危険を「高速道路の中央分離帯を10時間歩き続ける集中力が必要」と表現することがあります。中央分離帯を歩くことは誰でも出来ますが、10時間一歩も落ちないでと言うのはどうでしょう?高速道路で一歩分離帯から足を踏み外すことは限りなく死を意味します。時間が長くなるほど集中力の低下を招き簡単なことでもミスを犯す可能性は高まることを意識して欲しくて使っている表現です。
もし時間の長さが魔物ならば、危険箇所通過の時間を半分にすれば魔物は半分以下になる。
ジャンダルムには登ってみたい。
でも魔物には会いたくない。
「ゆっくりだけど確実」になら登れそうな気がする。
そんな方は視野に入れておいて良いコースの取り方だと思います。IMG_1370

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