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岳沢小屋

岳沢小屋スタッフブログ

前穂高岳に行って来ました

今シーズン小屋開けから連日雪かきの日々を過ごしておりましたが、お陰さまで屋根雪も落ちて一段落。やっとやっと見通しも立って、連休中のお客様に不便のない岳沢小屋となっております。

私の小屋開けノルマも90%達成という事で朝食後、3時間と言う大型休憩時間をもらい、今シーズン初めての前穂高岳に行って来ました。

前穂高岳までの状況ですが、夏道(重太郎新道が使えるようになる6月下旬頃)が通れるようになるまでは、奥明神沢の雪渓を辿るのが岳沢から唯一のルートとなります。

岳沢小屋(2,170m)から前穂高岳(3,090m)まで一気に登る雪渓はデブリがあり、上部では40度を越える雪の斜面となっていて、ピッケルやアイゼンを無難に使いこなせない登山者には不向きではあります。

そんな雪渓の登りを、スキーにシールを付けて登りだしたのですが、途中デブリ(雪崩の後)が遮り、スキーはザックに取り付け担いで登る事にしました。

今日は、昨日までの天気とは違い高曇りの雲に覆われ太陽の陽射しは現れず、雪渓の雪は柔らか過ぎず硬すぎず程良いコンディションとなっていました。

トレースがしっかりと残っているこの状況でしたら、日の当たらない午前中の登行はオススメです。

但し、低気圧の通過する2日~3日の天気状況によってはルート状況も変化します。

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そんな訳で、前穂高岳山頂に着いた頃には、ドンヨリとした雲から雪も舞い出して来ました。

辛うじて槍ヶ岳も見られラッキーでした。

持ち上げたスキーを山頂にて装着。登って来た奥明神沢を一気に駆け滑りました。

山頂直下の斜面は約30度幅も広く快適な斜面となっています。雪渓の狭まったルンゼ状の入り口付近は約40度の壁となっていますので慎重に下ったのですが、その下のデブリの斜面が一番の悪雪状態で、それまでの滑りで足はガクガク状態も重なって何度か転びながら岳沢小屋に辿り着いた時には15分のオーバーでした。

一人での山スキーだったため写真はありませんが、このゴールデンウイーク後半から5月一杯までは、楽しむことが出来ます。山スキーやボードに興味のある皆さんぜひ一度計画してみてはどうでしょう。

もちろん雪の前穂高岳まで登る体力と技術は最低限いりますけどね。

今日の当番は大天井ヒュッテ小池でした

4月29日、天狗沢から

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連休二日目も快晴の朝で迎えました。

お昼前、ちょっと時間をもらって山スキーを履いて天狗沢へ。写真は天狗沢中間部から見る前穂高(左)と明神岳(右)。

これを見ると、どこの雪壁を登っても頂上まで登っていけそうな感じがしました。特に前穂山頂からまっすぐ下に延びる沢が前穂高沢。幅広なきれいな斜面でスキーで滑っても楽しそうです。(ただし、下部はゴルジュ帯です)

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天狗沢を登りながら撮った写真がこちら。沢の真ん中にでっかい雪塊がゴロゴロしています。

この供給源は畳岩という岩壁。

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急峻なスラブ上の斜面に5mくらいの厚さで雪が積もって(へばり付いて)います。見ての通りクラック(割れ目)だらけで、今日も登りながらパラパラと崩落していました。これが雨の直後や気温が急上昇した時には一気に剥がれ落ちて大雪崩となります。

連休後半は雨の日もあるようです。幸い、気温は低めで推移するとの予報ですが、天気によっては大崩落を起こす可能性もありますので天狗沢を利用される方は特に注意してください。

 

そのほか、前穂へ登る奥明神沢は状態も良く、雪崩の危険は少なめです。

4月28日、かもしかの立場

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見事な晴天で迎えたGW初日、午前中に少し時間をもらって「かもしかの立場」(標高2520m)まで行ってきた。岳沢を見下ろし、乗鞍・焼岳・西穂を望む好展望地です。

先日、利用者から問い合わせを受けまして…

「この冬から雪山を始めて、八ヶ岳に何回か行ったけど、前穂まで登る自信はない。でも岳沢小屋周辺だけでは物足りない。どこかいい場所は無いですか?」という趣旨の問い合わせでした。

なるほど、なるほど、前穂まで登れる人と岳沢までで充分楽しめる人との間には確かに中間層の人が多いはず。そういうレベルの人にも楽しめるディスティネーション(目的地)は必要だ。

というわけで思いついたのが「かもしかの立場」。ご存知な方はご存知のように、夏に前穂まで登る重太郎新道の最初の休憩スポットです。前穂までの通過点ではありますが、地形的には小ピークという感じで眺めもいい。ただ、夏道は岩場が連続する場所でこの時期は危険で通れません。でも裏側から回り込むと雪渓伝いに「かもしかの立場」(厳密にいうと、かもしかの立場よりも100m前穂側)へ行くことができます。

今回はまだ完全に冬山に慣れてない人でも登れるかどうかを確認するために行ってきた次第です。

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~西穂独標から天狗岩までの連なりが一望、眼下に岳沢小屋~

 

結果として、まあ思っていたほど簡単ではなかった。でも、「前穂は無理でも…」という人の冒険心を受け止めるには絶好の場所でした。小屋から登りで1時間~1時間半、「岳沢小屋以上、前穂未満」の方はぜひ登ってみてください。きっとちょっとした挑戦に値するディスティネーションだと思います。

小屋から前穂へ向かう奥明神沢を30~40分登った場所が分岐点、目印にピンクのリボンを付けてきています。詳しいルートを知りたい人は現地で直接わたくし(いつもブログを書いてる人)までお尋ねください。

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~天狗岩からジャンダルム・ロバの耳、そして奥穂山頂~

 

さて、さて、連休が始まり登山者が山へやってきました。この春はこちらの事情で宿泊営業は行っていませんが、テント泊と売店は営業中!明日以降は一段と入山者も増えそうです。

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4月27日、上高地開山祭

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昨日の雨もやみ、青空広がる河童橋から見た穂高連峰。今日はこの河童橋のたもとで第44回上高地開山祭が執り行われ、今年の上高地の観光シーズンが開幕しました。

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この上高地開山祭は毎年4月27日。これが意外と天気が悪いことが多く、雨やみぞれ、ひどい時には吹雪の中でということも多いのですが、今年は久しぶりに穏やかなお天気の中での開催となりました。昨年は震災に始まり、夏前の土石流災害や松本の地震、それに夏の不順な天候といいことのなかった年ですが、今年は多くは望まないから穏やかな年になって欲しいと願うばかりです。

それにしても今日はお天気のおかげもあるのかたいへんな人出でした。

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この中の大半は、今日のこの日を目当てにしてきた上高地の大ファンの人たち。

頭が下がる思いです。

と言いつつも、私も日本中の山を登り歩いて、行き着いた先が上高地であり、槍穂高。想いはきっと一緒なのでしょう。春・夏・秋と季節ごとに、いやいや毎月この上高地・槍穂高を訪れていただき、この山から癒しと安らぎ、そして挑戦する気持ちを与えてもらいにお出かけください。山はいつでも待っていてくれているはずです。

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4月26日、営業準備

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今日はショボショボと雨の降る一日。

除雪担当の小池氏を除き、残るスタッフは小屋内の営業準備にいそしむ。(残るスタッフと言っても、私と野田だけですが…) おかげで昨日まではゴミ箱のようだった小屋内もすっかりと片付き、営業体制はバッチリ整いました。明日は上高地の開山祭、そしてあさってからはいよいよ春の大型連休の始まりです!

さて宣伝、宣伝・・・

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開業以来好評のバンダナは新色を加えて、全10色となりました。今年はパステルカラー系が流行色だとか!?

大判で使い勝手のいいバンダナです。

食事(昼食)メニューの新商品は「かた焼きそば」。がっつりとライス付きで食べるとお腹もいっぱいになります。

GW中は19時まで食事時間を延長していますので、テントの方も、ちょっと物足りないなと感じたときに2~3人で一皿+生ビールなんか美味いんじゃないですかね。
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他にもこの夏はリクエストの多かったアイスクリームをいよいよ販売しようと準備中、お楽しみに!

4月25日、入山から1週間

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今朝も良い天気で迎えました。

小屋前からは朝の霞沢・乗鞍・焼岳、そして上高地がきれいに望めます。

さて、今日で入山から1週間。なんだかもう何カ月も何年もここに居続けているような、そんな気がします。小屋閉めまであと26週間、今日までの26倍頑張れば下山です。(笑)

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入山からずっと除雪機を操作して雪かきを続ける小池氏(大天井ヒュッテ支配人)。小屋の上に5m積もっていた雪の除雪もようやくゴールが見えてきました。夏は宿泊棟などが建つ小屋の上段、GWには大テント場として利用していただくためにひたすら雪を飛ばし続け、40張りくらいは優にテントを張れる平地を作りだしてくれました。

いえいえ、本当はGW開けから始まる工事に向けての除雪作業なのですが、GW中のテント利用者にとってはありがたい造成工事に違いありません。あと3日後にはここにたくさんのテントが並び、カラフルな光景が広がるのを楽しみにしています。

4月24日、登山道状況(上高地~岳沢小屋)

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良い天気となりました。 こちら、「⑤中間地点」あたりから見上げる奥穂高岳です。

今日は上高地の登山口から岳沢小屋までルート上の目印付けに出かけてきました。

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下部の樹林帯の登山道には目印用のピンク色のテープを木の幹に巻いたり、枝にぶら下げたりしています。今年の雪はズブズブと潜る分、トレースが付き易いので樹林帯では道に迷うようなことはないかと思います。残雪はだいぶ消えてきました。最初の30分くらいは雪があったりなかったりです。アイゼンは付けないほうが歩きやすいかもしれません。

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問題は⑥見晴らし台から上。

今日は小屋から⑥までスキーで快適に降りられるくらいの雪がまだありました。しかし、この週末となるととても微妙な感じです。④西穂高展望所から上の沢筋にはたっぷりの雪があって歩くうえでまったく問題ないのですが、⑥~④の間は沢を歩いても夏道を歩いても「どっちもどっち」という感じです。沢底は雪が無くても多少歩きづらいとはいえ歩くことはできる、一方夏道はところどころで石の段差が雪の中に潜んでいたり、木の枝をまたいだりくぐったりとそれはそれでやや難儀。一応、目印は沢も夏道もどっちも付けてきましたが、どちらを歩くかは登山者次第というところでしょうか。個人的には沢底を歩くほうが気分は良いと思うのですが・・・

④から上、小屋までの間はぜひ沢底の残雪上を歩いてください、今だけの特典です。

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こちらはその④西穂高展望所付近から見た西穂高岳。

左側の沢が西穂高沢、右側の沢が間ノ沢です。

西穂高を目指す登山者が西穂高沢を詰める分にはなんの問題もなさそうです。山スキーという点ではやや雪崩のデブリが邪魔ですが、場所を斜面を選べば十分滑走は可能です。岳沢周辺で一番快適そうなのは間ノ沢、上級者なら間天のコルからの滑走が可能です。

奥明神沢は少しデブリがありますが、昨日の雨でずいぶんとギャップが消えて滑りやすそうです。前穂頂上からの滑走も十分に可能でしょう。奥穂頂上から滑り込む扇沢はゴルジュ帯あたりにデブリが堆積して滑るのは面倒くさそうです。

岳沢は小屋から上はデブリの山で滑るのは無理ですが、小屋から下はGW中でも⑤中間地点までは十分に滑れそうです。

4月23日、水道開通+周辺情報その2

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今日は雨が降ったり止んだりの一日。それでも、大きな雪崩が起きてで導水パイプが流されるほどの雨ではないので水源まで延々パイプを引く作業を行う。 ※今日もこのあと情報盛りだくさんです!

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結果、
厨房の蛇口から

水が出るように

なりました。

 

注:この2枚の写真の間には

3時間にも及ぶ作業が

潜んでおります。

この「蛇口から水が出る」という下界では当たり前のことが、小屋開け間もない山小屋ではとてもありがたいことであります。昨日まではキャンプ生活のような暮らしでしたが、これで一気に「厨房」にふさわしい衛生環境が戻ってきました。

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また、岳沢のライブカメラも設置が完了しました。明日からは標高2170mからの風景を10分間隔のライブでお楽しみください。

 

さてさて、昨日予告の岳沢より上部の状況です。(撮影は全て昨日の4月22日です)

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こちらは水源地からみた奥穂高山頂方面、コブ尾根と南稜の上部が写っています、GWに目指す方は参考にしてください。また、岳沢までのスノーハイキングの方も小屋から歩いて20分、一汗かけば小屋からの風景とは違う迫力ある眺めを得られますのでお勧めです。黒い導水パイプの沿って登れば到着できます。

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これは小屋から天狗沢方面へ5分ほどの場所から見たコブ沢とコブ尾根の全景です。ちなみに昨日書いた大雪崩は赤丸の場所で発生して、わずか1分で岳沢まで波打ち飛び跳ねて流下しました、目の前のデブリはその雪崩のものです。こんな流れに巻き込まれればビーコンもゾンデも意味を成しません、人間なんてバッラバラです。本当の雪崩対策とは埋まった人を探すことではなく、雪崩を避けること。雪崩は予備知識があればほとんどは避けられます。危ない所へ危ない時に入らない、これは守ってください。

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これは同じ場所から右を向いて、前穂高岳(左)と明神岳(右)、そして中央が奥明神沢。

GW中にはこの奥明神沢に登山者が列を成して登ります。赤丸で示した場所が前穂へ向かう分岐点、奥明神のコルへは右に大きくカーブし、前穂へは左へ派生する幅広いルンゼを登って行きます。全般に雪の急斜面ですが、「壁」のような場所はなく、ピッケルとアイゼンがきちんと使える登山者であれば前穂登頂は可能です。ぜひ多くの方に雪の3000mの頂上からその眺めを体感していただきたいと思います。(岳沢小屋から登り3時間、下り1.5時間)

ちなみに岳沢までのスノーハイキングの方もこの景色、簡単に(汗をかくことなく)+5分で入手可能です。お出かけの方はぜひ足を延ばしてみてください。

さて。気になるGWのお天気ですが・・・

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(ウェザーマップ、長野市の予報)

これをみると、やはり狙いはGW前半でしょうか。ただし、3日の崩れは一時的で4日以降はまた晴れるそうです。連休後半に人の減った山を楽しむのもいいかもしれないですね。いずれにせよ、今年のGWの天気はかなり高得点のようです。

4月22日、周辺情報

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今日は朝のうちを中心に思いのほか良い天気。

「雨が本降りになるまで除雪をする!」と6時半から作業を開始しましたが、本降りになってきたのは午後3時頃から。結局今日も頑張って作業に励んでもらいました。

 

この週末は3組8名の登山者が岳沢周辺を歩いていました、その様子を見たり話を聞いたりしたり、あるいは除雪をしながら観察した雪の状況などをお伝えいたします。

まず、今年の雪はグサグサです。

2月までは厳しい寒さの割に槍穂界隈は降雪量が少なく固く締まった雪が2mほど積もっていますが、その上に3月以降の湿った雪や雨が交互に降った層が1~2mほどあります。その雪がまったくもってスカスカの雪で、除雪は楽でいいのですが歩くのはズボズボに沈み込んでたいへんです。登山者のトレースがしっかりとついて、ルートが安定してくるまでのGW前半に入山する方はワカンかスノーシューを持ってきたほうがいいかと思います。

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一方、これは先日・19日の入山ヘリからの写真ですが、小屋(画面左)のすぐ脇を大きな雪崩が通過した跡があります。4/8の偵察時にはなかったこの雪崩、ほかにもそこらじゅうの斜面で発生しており、おそらくは4/14の低気圧通過時に大雪となって、表層雪崩が発生したものと思われます。このために残念ながら山スキーが不向きな斜面もあるかと思います。(槍沢や涸沢の具合がどうなっているかはわかりません)

また、今年は3月中旬~4月初旬までは寒い日が多く、通常は3月中に雪崩が起きて、落ちきってしまう雪がまだ斜面に残っています。(↑の表層雪崩とは別要因の底雪崩がまだ起きていないということ) 昨日もコブ尾根の頭付近(標高3000m)で発生して岳沢小屋のすぐ横まで達する大規模な雪崩が発生しています。たまたま昼食後に散歩していた時に出くわしましたが、そりゃ物凄い雪崩(量・速さともに)でした。4名の登山者がコブ沢を登っていたので心配しましたが、稜線まで登り切っていたので無事でした。行動が1時間遅ければ巻き込まれていたかもしれません。「良かった~、ヤバかった~!」という声が1km以上離れた私のところまで聞こえてきて、一安心しました。 他にも昨日は中小の雪崩がそこらじゅうで起こっていました。

今日や次の雨(26日頃)で雪崩もいっぱい落ちてくれるといいのですが、GW前半は気温が上がりそうな予報になっています。早朝から午前中の気温が低い時間帯に行動して、午後は早めに安全地帯へたどり着けるような計画を立てるのが賢明かと思います。(暑い日は早く小屋に着いて、ビールでも飲んでください)

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さて、こちらも先日の入山ヘリからの岳沢全景、これに上高地からのルートを書き込むと…

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こんな具合になります。今日の時点ではまだ⑥見晴らし台から上は沢筋の雪の中を歩いて登ることができそうでしたが、あと1週間後というと雪の量がかなり微妙です。今後は26~27日に目印付けと旗竿立てに行く予定にしています。その時の雪の具合により、⑥から沢筋を歩くか、④くらいまでは夏道上にルートを取って、その後沢筋へ誘導するか目印をつけるつもりです。

明日も天気は悪そうなので、小屋から上部の様子については明日お届けしたいと思います。

4月21日、積雪深455cm

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予報通りの晴天が広がったので、予定通りに水源掘りへ。

岳沢小屋の第1水源(8月下旬まで利用可能)は小屋から距離・500m、標高差で110m登った奥明神沢の脇に位置します。そして、その水源は深さ4m超の雪の底。それを掘り出すことから春の営業が始まるのです。

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今回は野田と私の2名で作業し、半日での水源掘り当てを目指しました。なんといっても3シーズン目ですから、それくらいで掘らないと先人に顔向けができません。

このスノーダンプで排雪する先は奥穂や西穂の見事な景観が広がります。

疲れた手を休めるのも気持ちがいい現場です。

8時から作業を初めて、11時半に目標通りに地面を掘り当てました、その深さは455㎝。

明日以降は天気が悪くなりそうで、大雨やその後の降雪でホースが雪崩で流されたり、新雪に埋まったりする恐れもあるのでパイプを引くのは天気が回復してからにすることとなりました。

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小屋開け作業はたいへん順調でGW前半(4/28)からテント場の提供・水の提供・トイレの利用・ジュースビールの販売などは開始できそうです。例年、4月下旬頃は荒天(吹雪)模様のことが多かったのですが、今年の予報を見ると周期変化ながら4/28からまずまずの天気となりそうなので山も賑わいそうです。

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(ウェザーマップより、長野市の10日間予報)

さて、明日は天気も悪くて小屋内での片付けが中心になりそうなので、今日撮った周辺の山の写真などで雪の状況などをお伝えしようと思います。

4月20日、雪かき・雪かき・雪かき…

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今朝はまずまずの天気だったものの、日中は次第に雪が降り始めた。しかし崩れは小さくて積もるほどの雪ではなく、夕方には天候は回復してきた。

今日はスタッフ三者三様、それぞれが各自の持ち場をひたすら除雪する。玄関の担当は野田、昨日は雪の穴から潜り込むように小屋の中へ進入していたが、彼の一日かけた働きにより小屋内へもずいぶんと楽に出入りできるようになった。

ちなみに彼の背後に立てた旗竿が元々の雪の斜面、それを3m掘り下げてもなお残る1mの積雪。つまり玄関前には4mの雪が残っていたわけです。もちろん連休までにはゼロまで掘り下げて、楽に出入りできるように野田は頑張るはずです。

さて、明日はいい天気になりそうなので問題の水源堀りに出かける予定です。

4月19日、小屋開け

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いよいよ2012年の岳沢生活が始まりました。

予定では明日・20日の入山予定でしたが、明日の天気が微妙ということで槍ヶ岳山荘・槍沢ロッヂ・岳沢小屋の3軒は今日小屋開けとなりました。

写真は上高地のヘリポートから岳沢へ向かう機内からの撮影です。(スタッフも小屋開けの時だけ、ヘリに乗れます) 画角的にとても貴重な写真だと思います。上高地からのルートの説明などは後日この写真を使ってご案内するつもりです。

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人員輸送に続き、食料などの物資と除雪機の輸送も終わり、無事に今シーズンが始まりました。小屋周辺は3~5mの積雪、これから数日はひたすら雪掘りの毎日となりそうです。

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これから小屋閉めまでの6か月半、どうぞよろしくお願いいたします。

残雪状況(岳沢小屋~稜線方面)

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こちらは4月8日に岳沢下部(標高2000m付近)から撮った畳岩尾根・コブ尾根・南稜などの写真です。

標高2500~3000mにかけては3月に入ってからの降雪が多く、雪は多めと思われます。今日(4/14土曜日)も上高地へ行ってきましたが、上高地から上は雪降りでした。とにかく山の上は春になって雪が減るどころか増えてばかりいるようです。どちらにせよ、山の高いところへ行く登山者にとっては雪が4mあるか5mあるかという問題で、それほど影響はないと思われますけれど。

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こちらはGWの登山者が一番多い、前穂へ登る奥明神沢の様子(小屋前にて撮影)

こちらの沢筋は雪が10mを超えるような場所であり、どのみち山頂まで100%雪渓上を歩くので雪の量自体はあまり問題でないでしょう。ただし、3月初旬の雨の影響で稜線方面の縦走路などはガチガチに凍っているとの話も聞きますので山頂付近の急斜面でのアイゼンワークにはくれぐれもご注意ください。この時点では見たところ歩きにくいデブリ(雪崩跡)などは無いようです。

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こちらは、その奥明神沢方面へ少し登った場所から見た南稜下部の様子。これを見る限りでも取り付き部分の雪はかなり多そうです。

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最後に西穂独標~西穂~間ノ岳~天狗岩の様子。

山スキーをする人にはどこの沢筋を滑っても気持ち良さそうです。この日も西穂山頂から西穂沢を滑ってくるスキーヤーとボーダーがいました。ただし、3月以降はこの独標から先で滑落事故が頻発しているそうです。縦走路の状況はけっこう厳しいと聞いています。GWにどうなっているかはわかりませんが、いずれにせよ縦走を計画しているかたは十分に注意してください。

 

さて、いよいよ週明けの16日からは涸沢の山小屋を皮切りに北ア南部の各山小屋の入山となります。槍穂高の楽しい春山シーズンがまもなく始まります。

残雪状況(上高地~岳沢小屋)

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こちらは先日4月8日に撮った、岳沢の見晴らし台(標高1750m)から見た上高地と六百山(左)と乗鞍岳(右)。上高地や登山口からこの見晴らし台までの間の雪は平年並み~やや多めという感じで、上高地で積雪1m程度、見晴らし台で1.5m程度です。

この区間においてはGWもほぼ100%雪が残るものと思われます。樹林帯の中を歩くうえで残雪が多いと登山道が分かり難いので、GW前までに視認性の良い蛍光ピンクのテープを木の幹に巻くなどして道に迷わないよう作業いたします。

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一方、同じ場所から上を向くとこんな感じになります。

前日まで雪降りの日が続いていて、新雪が20cmほど積もっていたので全面真っ白になっていますが、河原の積雪量自体は平年並み~やや少なめです。GWもこのように河原を歩いて行けるだけの残雪が残るかは疑問です。雪が少ない場合はこの見晴らし台からもうしばらく樹林の中の登山道にルートを取り、積雪の増えるあたりから河原に下りて歩けるように目印の旗竿を立てて誘導いたします。

 

上高地から岳沢小屋までは全般に傾斜は緩く、軽アイゼン(6本爪程度)とストックで十分に歩行可能です。(もちろん8本・10本爪のアイゼンのほうが安定して雪面を歩けます) GW中の宿泊営業は行いませんが、上高地を起点に初級レベルの登山者でも岳沢小屋までの日帰り残雪ハイキングを楽しめるかと思います。お天気の良さそうな日にぜひお出かけください。ジュースやビール・コーヒーなどの飲み物のほか、ラーメン・うどん・そば・かた焼きそば・カレーライスなどの昼食営業を行っています。

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岳沢小屋から見渡す上高地・乗鞍岳。

晴天時は降り注ぐ紫外線と雪面からの照り返しが半端ではありません、日焼け止めとサングラスは絶対に忘れないでください。また荒天時は雪崩などの危険が高まりますので登山は控えてください。

4月8日、2012年の岳沢小屋へ

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10日ぶりにすっきりと快晴の空が広がった日曜日、雪煙舞い上がる奥穂高岳を見上げつつ、岳沢小屋の様子を見に行ってきました。それにしても、この奥穂の大岩壁を見上げながら沢底を登る積雪期の岳沢は毎度のことながら気持ちイイ!

さて、気になっていた小屋の状況ですが・・・

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最下段のトイレ棟が少し出ているだけでした、管理棟(本館)やテラスは完全に埋まっています。それでも雪の量は去年とほぼ同じくらい、小屋周辺で3~5m程度です。巨大な底雪崩(全層雪崩)が出た様子もなく、雪による小屋への影響はないようでホッと一安心しました。

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今日は槍沢組も小屋の偵察に出かけているので、時間調整のために少し雪堀りを。

今後の作業が順調にいくように、小屋の入口と窓を掘り出してきました。今後あたたかい日が続いてくれれば、この周囲から雪が徐々に解けていくはずです。

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今日、同行してくれたのは南岳小屋の責任者の日野クン。

冬の間はスキー場で3シーズン働いている彼も山スキーは今日が初挑戦。登りも下りもかなり難儀をしていましたが、上高地まで無事に滑ってこれました。

余談ですが、間もなく発売される「山と渓谷」の5月号の特集は〝残雪の槍穂を遊びつくせ”という企画だそうです、槍穂好きな人には必読ですね。一部、山スキーのページで私も記事を書いていますのでぜひご覧ください。

 

さて、上高地から岳沢まで、また岳沢から稜線方面の雪の様子や写真などは明日以降徐々に掲載していきたいと考えています。GWにお出かけを計画の方は参考にしていただければと思います。

2012年 春期営業について

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まもなく2012年の登山シーズンが始まります、今年もよろしくお願いいたします。

岳沢小屋は4月20日にスタッフが入山して営業準備を始める予定です。

5月1日より営業を開始いたしますが、

小屋の増築工事が控えているなど諸般の事情により5月中の宿泊営業は行いません

5月いっぱいは売店とテントの受付業務のみ行います。

  (6月初旬より宿泊営業を再開できる予定です)

※5月1日からの営業内容※

・テント設営の受付(一人1泊500円)

・水、トイレの提供

・飲料の販売(ビール・ジュース・コーヒー、その他アルコール類など)

・食堂の営業(10:00~19:00/そば・うどん・ラーメン・カレーライスなどの軽食)

なお、作業の進行具合によっては4月28日から提供できる部分もあるかと思います。

詳細は今後の最新情報でお伝えいたします。

 

さて、今年の残雪の状況はどうなっているでしょうか。

例年であれば3月末~4月初旬に最初の偵察で行くのですが、今年の春はとにかく天候が安定しないために山へ近づけません。2月末頃までは山の雪は極端に少ない状況だったのですが、3月に入ってからは頻繁に通過する低気圧の影響で山の雪はどんどん増えているものと思われます。特に3月下旬以降は雪降りの日が多いようです。来週の前半には天気をみて偵察に入る予定ですので、その際はブログなどで状況をお伝えしたいと思います。

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