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5月14日 残雪の槍ヶ岳山頂へ!山の学校、同行レポート。

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こんばんは、槍沢ロッヂです。槍ヶ岳山頂にある、祠(ほこら)の写真を撮って来ました。

皆さまは、雪の、槍ヶ岳山頂に上ったことは、ありますか?

私は、じつは、夏の槍ヶ岳にしか上ったことがなかったのですが

今回、行事【山の学校(やまのがっこう)】(5月11日~13日開催)に同行させていただくことになり初めて、雪の槍ヶ岳に上って来ました!

槍ヶ岳山荘のすぐ下の辺りの急登を、一歩、一歩と上っている時には、やはり雪の傾斜を登るのに慣れていないせいか

「本当に、しんどい」

「足がいつもより、ずっと重く感じる」

「息が苦しいかも」

など、ネガティブな事柄ばかり、頭に浮かんできましたが

帰って来られた今は「本当に、行けてよかった、やっぱり山は最高!」

機会をいただけて、ご一緒させていただいたお客様、ありがとうございます。

とっても、よかった、嬉しい気持ちです!

さて今回は、そんな【山の学校】に同行したレポート。

山の学校1日目は、槍沢ロッヂに泊まった皆さん。2日目の朝、槍へ向けて出発です。

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天気は晴れ、ババ平(だいら)キャンプ場までの道も、雪は残っていますが、すでに夏道が出ている所もあります。

↓キャンプ場の石垣。(トイレは写真に写っていませんが)トイレ利用は、現在こちらが最後です。山荘までトイレはありません。

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ババ平(だいら)を通過し、槍沢を進みます。旗竿が立っていますし、踏み跡がしっかりとありました。

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大曲(おおまがり)に到着。

ここで、

アイゼンを装着しました。

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さて、いよいよここから、斜面が少しずつ急になります。女性陣は紫外線対策のフェイスマスクもばっちりです。

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スキーで下りてくる人とすれ違った

グリーンバンドで小休止、

この時には曇っていましたが

空は次第に明るくなり、

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登りだすと、晴天に変わり

空には飛行機雲が!

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あともう少しで山荘です、この辺りの上りがきつかった!

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無事に山荘へ到着!ほっと、一息です!

そして到着後、

それぞれハーネスを装着して

山頂を目指します

ガイドから注意点について聞く

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岩場には雪あり、

ロープで確保しながら、両手と

アイゼンで慎重に上ります

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雪により足場や鎖が埋もれていたり

滑りやすかったりしました

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槍ヶ岳山頂!槍!

雲はありましたが、よく晴れてます~!!

ここまでの大変さが吹き飛ぶような素晴らしい眺めでした!!

皆で一緒に来られた!本当にありがとうございます!

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さて3日目。

本番はここからですね、というような

雨と風の、下山の朝。

登りはストックとアイゼンでも、下山時に

ピッケルは必携です。

山荘直下は特に風がきつく、慎重に下りました。

本当に、安全に下山して、家に着くまでが

登山ですね。事故は、特に下山時に多く

気を引き締めて行動しました。

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雨と風です。雨粒がカメラレンズについてたり

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グリーンバンド下は、シリセードで滑ったり

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ずっーと雨は止まなくて、びしょ濡れになりましたが、元気!

この後丸山の斜面で滑落停止訓練もして、下山しました。

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すっかり長くなってしましましたが(短くしようとしたのですが)

槍ヶ岳へ行って、帰ってこようと思うと、これくらいかかります。

今回の記事では【槍沢ロッヂ ~ 槍沢ロッヂ】の行程ですので、まだ短いほうかもしれませんね。

皆さんのお家から、ロッヂまで来て、槍ヶ岳へ行って帰ってくる。そして、家まで帰る。

長い行程ですので、お越しの際にはしっかりと計画を立ててお越しくださいね。

装備や、下調べや、体力づくり・・・

まだまだ、夏に間に合います。

夏の槍ヶ岳も初めての方は、まずは夏の槍ヶ岳に上ってから

残雪の時期にお越しくださいね。

初めて雪の槍ヶ岳に上り、やっと、雪の時期にお越しになるお客様の

大変さをほんの少しだけ、体験することができたと思います。

お迎えする私の方が、準備不足だったのかもしれません。

今回の登山を活かして、また明日から、取り組みます!

それでは、また次回!