2018/06/29
こんにちは、槍ヶ岳山荘です。
雨の日にブログの担当が回ってくるとネタが無くて困るという内容を書いたばかりにもかかわらず、また雨の日にブログ担当です、はい。
こんな時は・・・。
おーい、雷鳥さんよーい!
・・・という流れは前回しましたね。
うーん・・・。
ど、どないしましょ・・・。
それでは館内の出来事に目を向けてみましょう。
なんと!
客室の布団の準備が終わりました!
へー・・・あ、そうですか(棒読み)
という返事が返ってきそうです。
気を取り直して・・・。
館内で気になることと言えば、やはり工事中の別館と呼ばれる冬季避難小屋ですよね!
別館の工事ば、どげんなっとーとや?
(別館の工事はどうなってるの?)
どうなってんのか分からへんから気になって寝れへんねんけ!
(進捗状況が気になって寝られません。)
出来ちょるの教えてくれんかったら、はぶてるけぇね!
(別館が出来てるのを教えてくれなかったら拗ねますよ。)
一番乗り、ゲットだぜ!
(一番最初に泊まりたいです。)
などなど、様々な問い合わせは一件もございませんが、この話にお付き合いいただきます。
そんなこんなの別館の工事に当山荘のスタッフも大工さんのアシスタントとして参加しております。
切り屑を捨てたり、掃き掃除をしたり、大工さんの汗を拭いたり、肩をもんだり、暑い時は団扇であおいだり・・・。
と言うように、事あるごとにボケるとくどいのでこの辺は本編ではないのでサラッと行きましょ、サラッと。
で、そんなこんなの別館工事になんだかんだでアシスタントをしております。
最初のうちは何をしていいか分からないし、そもそも道具の名前すら知らない状態でした。
大工さんの作業を横目でチラチラ盗み見しながら掃除をしたり、ボンドの補充など簡単な作業をしたり・・・。
意味もなく窓を・・・開けたり閉めたり開けたり閉めたり。
そして少しずつ作業を教えてもらいました。
今では家を建ててる時によく聞こえてくるパシュン!パシュン!という音の正体の、ホチキスのような工具を大工さんから借りつつ壁板を貼り付けております。
この後、数十年残るであろう建物の建設作業なので緊張しっぱなしです。
変な汗をかきながらの作業ですが、こちらで販売している速乾性の素材のTシャツだと・・・。
の、流れも前回しましたし、前述した通りくどいので止めます。
大工さんから「もうダイハチじゃなくて立派なダイクになっとるでね」とクラシカルな大工ジョークでからかわれながら作業をしております。
そんなある日
「おい、指名したら来てくれるんかい?」
「明日はこっち(大工仕事のこと)で頼めるかい?」
なんて言葉をいただきました。
うわべでは「あ、はい!わかりました・・・。」などと答えていましたが、心の中では「ついに指名された・・・!」
ご指名ありがとうございま~す!
これが都会のネオンの下で輝く蝶たちの、初めて得る「指名」と言うことへの喜びでしょうか?
大工仕事は一日中付きっ切りで大工さん達と作業します。
そこに、大工仕事とは別に日替わりで回ってくる仕事の担当が重なってくると大変です。
この日替わりの仕事は内容が重いので誰かに代わってもらうことはできません。
なので、休憩時間を削ったり前日の睡眠時間を削ったりして空いた時間・・・いわゆる貯金ってヤツを作っておきます。
ここで重要な点が一点。
大工仕事の担当は強制ではありません。
通常であれば「今日は日替わりの仕事の○○担当」であれば、大工仕事からは外れます。
でもせっかく指名されたのに・・・。
そういう気持ちのところに「おい、今日は来てくれねぇのかい・・・。」などと大工さんから言われると心が揺れてしまいます。
「無理をしてでも行かなきゃ!」
「大工さん達の為にいっぱい貯金(空いた時間のこと)しなきゃ!」
「私がいなきゃダメなんだ!」
なんて感情が芽生えます。
これが蝶がダメ男に捕まる際の仕組みなのかもしれません。
そうして着々と進んでいる別館がこちら↓
とてもいい部屋になりました。
ですが、全体的に出来上がるのにはまだ時間がかかります。
他のスタッフに指名が奪われないように頑張らないと!
と思っている私は蝶ではなく、いい歳こいたおっさんです。