2018/07/09
天の川
大天目碗を
飾ってる
白湯
4日間、雨と風、それが止むと
霧の中の日々。5日目の今日青空が広がり、遅れていた
ヘリの物資輸送が終わりました。
雨上がりの景色は、夏姿に一変していました。
深い緑の山々、沸き立つ曇。
眼前の光景を切り裂いて飛んでくるヘリコプター。
私たちが霧の中に包まれている間に七夕は過ぎてしまいました。
梅雨が終わり、夏が来ることを知らせる小暑と重なっていたのですが。
そんな七夕に寄せて
白湯さんの一句。
大天目碗―天目茶碗って聞いたことがありますか。
中国浙江省にある天目山で生まれた茶碗のことです。
日本に渡来してからは戦国時代の武将に人気で
秀吉や利休もこよなく愛したそうです。
白湯さんは、その天目茶碗に会うために名古屋の
徳川美術館まで出掛けたのです。
宇宙を想像させる。
遥かな宇宙に描く壮大な大天目碗に架かる天の川、
梅雨空を見上げて掌の茶碗に果てしない宇宙を思うのです。