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表銀座・槍沢登山情報

こんにちは!
昨日は風が強くてこりゃ寝られないかもと思っていましたが
人間4年間、その中で生活すると慣れるもんですね。
枕元で太鼓をたたかれているような音(風が窓に当たる音)と
震度1くらいの振動にも慣れて熟睡でした。(笑)

6月から大工さんが倉庫の工事をしてくれていて
雨続きでなかなか作業がサクサク進まない中
やっと最終形が見えてきました!
0の場所から気がついたらこんな立派な骨組みが
できていて、毎度本当に大工さんってすごいなあと
感動しております。
壁を張る前に柱に落書きしてもいいよ!
とのことだったのでさっそくこの間岡ちゃんと
落書きしてきました♪

かきかき・・・
できた!!!(笑)
大工さんへの感謝の言葉と今年のスタッフの名前と
なんといっても令和元年★
次この柱を見るときは50年後くらいかしら??

さて、昨日は大天井ヒュッテへ歩荷に行っていた
スタッフが戻ってきて、
槍沢からも上がってきたスタッフがいるので
写真はないですが登山道情報をお伝えします。

*槍沢

大曲から丸山くらいまでは夏道が出ています。
そこまで急ではないので雪渓の方が楽な方は雪渓を。
丸山からグリーンバンドまでもほぼ夏道がでてきたみたい
なので、夏道の方が楽だと思います。
ただ、グリーンバンドの最後のトラバースするところは
まだ雪があります。天気が落ち着けばこちらのスタッフが
歩きやすくするため雪切りに行きますが、
ここの雪は7月初旬くらいまではあると思ってください。
またルート情報をこまめに更新しますが、
軽アイゼン+ストックorピッケルをおススメします。

*東鎌尾根~大天井ヒュッテ

ヒュッテ大槍を越えてから雪渓は計5か所ほど。
大槍のはしごを下りてからある雪渓が急でピッケルが
あって良かったとベテランスタッフが言っていました。
西岳手前の登りは雪切りをしてくれているそうです。
大天井ヒュッテ手前の雪渓も少し危ないとのことですが、
ヒュッテのスタッフが雪切りを
行ってくれるとのことです。
結論、雪切り後は、軽アイゼン+ストック。慣れている方は
アイゼンなしでストックかピッケルがあれば大丈夫。と
ベテランスタッフが言っていましたが、、、

雪切りをしてくれたからと言って
誰もが安心して歩ける道になるわけではありません。
雪渓を歩いたことない方、
夏山の写真だけを見て表銀座のルートを検討している方、

海の日までの雪が完全に溶けていない表銀座は
おススメしません。
完全に溶けてからどうぞお楽しみください。
詳しい雪の情報は7月以降の
大天井ヒュッテ、ヒュッテ西岳さんヒュッテ大槍さん
のブログやHPの情報をお確かめになってください。

強めに書いてしまいましたが、、、、
夏道でも燕山荘から槍まではなが~くて、
意外と登ったり下ったりと、しんどい道のりです。
どうかご無理をなさらず、余裕を持ったプランで
最高の表銀座の景色をお楽しみいただけたらと思います!