BLOG南岳小屋の過去スタッフブログ

梅雨明けして３日目、早くも天気は愚図つき気味…
雨はほとんど降っていませんが、曇りや霧のスッキリしないお天気となってしまいました。明日からはまた夏空が戻ると聞いてますが。

さて、朝の掃除のあと、小屋前で「今日は天気ダメだなあ…」と視界を閉ざす霧を眺めているとピヨピヨと雷鳥のヒナの鳴き声が。
よく見ると、３ｍほど先の足元にいました。今年、小屋前で雷鳥を見るのは初めてで、長雨でもうダメかと思ってただけに嬉しかったですね。

ただ、ヒナは１羽だけ。通常、ライチョウは５～６個の卵を産みますが、やはり長雨の影響は厳しかったようです。（このヒナの大きさで生後５日くらい）
７月の初めころは南岳周辺で１３羽の個体（成鳥）を確認していたので、今年はたくさん繁殖するかなと期待してたんですけどね。

また、小屋の近くで初めてミヤマシオガマも見つけました。
○○シオガマといって、もっとも一般的に見るのはヨツバシオガマ。
この艶やかな花にチリチリの葉っぱのミヤマシオガマは南岳小屋周辺には咲いていなくて、南岳新道や大キレットの標高2,700ｍあたりでは良く見るのですが、南岳で発見したのは初めてです。
小屋からわずか５０ｍほどの場所ではあるのですが、崖の途中にあり、ロープを使って確保しながらでは下りられないような場所ですけどね。この妖艶なミヤマシオガマは大好きな花のひとつなので、ついつい嬉しくなって懸垂下降して撮りにいきました(笑)

夕方には霧も晴れ、夕焼けにはなりませんでしたが、山はきれいに見渡せて、明日の好天を約束されているようでした。