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道路・登山道情報(拡散歓迎)

こんにちは、南岳小屋(更新担当)です。
6日(月)に保健所の衛生講習会のために下山してから雨量規制や土砂崩れで足止めを食っていましたが、ようやく南岳小屋に戻って来られました。
写真はすっかり有名になった釜トンネル下の崩落現場です。仮復旧はしましたが、当面の間、通行できるのは関係者のみ+朝夕の30分間のみです。


一般の皆さんが上高地に入れるのは最短で15日から、今後の雨や復旧状況によってはさらに遅れる可能性もあります。

一方、上高地から先の明神・徳澤・横尾間の登山道はなかなかに荒れています。
出水・土砂流入・洗堀など、歩いて槍ヶ岳や大キレットを越えるつもりで歩けば、歩けないことはありませんがかなりシビアな状態です。周辺の山小屋は7月15日の営業開始に向けて準備を進めていますが、「今の状態はお客様にwelcomeと言って、お迎えできる状態ではないよね…」そんな話を途中の山小屋の方と話をしてきました。


この先、まだまだ梅雨の大雨は続きそうです。
15日の営業開始、あるいは18・19日の週末あたりに登山を計画の方も多いかもしれませんが、予報を見る限りは21日(火)頃までは雨マークがズラリ、きちんと梅雨が明け、飽和状態となっている山の水が落ち着くまではまだまだ出水や土砂崩落の危険が継続します。今しばらくは槍穂高への登山は見合わせたほうが賢明だと思います。
23日からの連休に登山を計画の方はさらに多いかと思いますが、一部の予報データでは23~25日頃には梅雨が明けるとの予測(信頼度低)も出ていますので、今後の推移を見守って参りましょう

横尾から先、槍沢方面も路肩の欠損、出水などが続きますが、現状では通行可能です。とはいえ、今後の大雨によっては影響が拡大するかもしれません。

「槍ヶ岳、大キレットの登山を楽しむ」とはとても言えないのが現在の状況です。異常気象という言葉を容易に使うのは好きではありませんが、これだけ雨が続くのは過去に例のないことは間違いありません。状態が落ち着くまでは登山を控えることをおすすめします。

なお、岳沢小屋が地震の影響により営業開始を遅らせていますが、槍ヶ岳方面(槍沢・槍ヶ岳・南岳)には地震の影響はほぼありませんので、その点はご安心ください。
※飛騨沢(新穂高~槍平間)は地震の影響があります