2018/09/18
連休が終わり、青空が戻ってきました、なんとも因果な話しですが…
まあ、愚痴っても仕方がありませんが、今日・明日は天気も良さそうということで南岳小屋も好天予報の出たここ数日で一気に予約が増えて、今日は久しぶりに小屋内に活気が溢れています。やっぱり山は天気が第一ですね!
さて、獅子鼻から望む大キレットカールも色付きもだいぶよくなってきました。このカールは標高2500~2600m、槍穂の中で一番標高の高い場所に位置するカールで、それゆえ、一番早く色付く場所です。(標高が高いというだけでなく、大キレットを吹き抜ける強風が植物に厳しい環境を与えるために他よりも早く色付くという理由もあるかと思います)
今日は小屋の業務も忙しく、あまり時間が無いのですが、そうは言ってもこんな風景を指をくわえて見下ろすだけでは我慢はできないので、サクッとこの谷底へ行ってきました。
カール底から見上げる大キレット(A沢にコル~長谷川ピーク~最低コル)
ハイマツの中に点在するナナカマドが先日(14日)よりだいぶ色付きが良くなってきました。
こちらは北穂高岳。
帰りは南岳東南稜を登りましたが、そこから見下ろす本谷右俣は…
こちらはまだまだですね。
紅葉の時期は本谷右俣を登る人も多いようですが、ここがこんな色(↓)になるにはまだ1週間~10日はかかりそうですね。
ちなみにここで標高は2400mほど、涸沢とだいたい同じくらいです。
今日は涸沢小屋からトッチーが手伝いに来てくれていて、聞くと涸沢も本谷右俣と同じくらいで色付き始めた程度ということでした。
そういう意味からもやはり大キレットカール(本谷左俣)は標高差以上に厳しい気象条件が紅葉の色付きを早めていると考えて妥当かもしれません。
ということは、涸沢や槍沢の紅葉の見頃は来週後半くらいになるということですかね。