BLOG南岳小屋の過去スタッフブログ

今日の明け方の数時間は非常に激しい風雨となり、沢の増水も著しい状態でしたが、その雨も午前８時以降は落ち着き、所用で下りていた私も今日はカッパを着ることなく南岳に戻ってこれました。

槍沢ババ平で、槍から下山中のリピートさんと再びランデブー
やっと天候が良くなってきてご機嫌なリピートさんはここで加藤文太郎の歌を披露してくれました。できれば一緒に口ずさみたかったのですが恥ずかしがり屋ですみません…
（リピートさん、後を向いているのではなく、山に向かって歌っているのです）
※写真はリピート山中事務局様のfacebookからお借りしました
　来年はぜひ、快晴無風の南岳小屋でのライブを楽しみにしています

さて、ここ数日続いていた強風も午後には落ち着き、久しぶりに穏やかな空気に包まれた気がします。

そして、標高３０００ｍに近い稜線に登りつくと…

植物はすでに草紅葉状態。
今年の夏は本当に短かったなあ、と実感しました。
明日は最低気温が５℃という予報が出ています。
さて、冒頭の画像、滝（水流）と槍はなかなかに珍しいアングルの写真です。

これは弊社の元代表・故 穂苅貞雄が２５年ほど前に発刊した「梓川」という写真集に載せていた写真とほぼ同じ画角での写真です。
私もこの地に来たのは今日が初めて。
前々から狙っていたアングルですが、今朝までの大雨で普段は水流の乏しいこの場所も今日なら良いだろうということで寄り道してみました。あいにく槍の背景に青空はなく、カメラも持たずにスマホでの撮影でしかありませんでしたが、いつかは貞雄さんが狙ったこの場所の写真を私もきちんと撮ってみたいと思っています。
なお、この場所、想像以上に険しい場所でした。おかげで手と足に怪我をしてしまいましたが「会長（貞雄さん）は、よくこんなところへ来たもんだ」と驚いてしまいました。

私の知る会長はすでに高齢で足元もおぼつかない会長でしたが、きっとこの場所ヘはまだまだ元気な40代・50代の頃に来たんだろうなあ、なんてことを想い、痛い足をさすりながら本日のブログを締めさせていただきたいと思います。