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小屋開け

今シーズンも南岳小屋の入山の日を迎えました。
本当は昨日、槍ヶ岳山荘から移動してきたのですが、濃霧→霧雨の一日で写真を撮る気にもならず、今日の更新となりました。
これから10月中旬までは約4ヶ月間、どうぞよろしくお願いいたします。


本日・20日は朝7時頃から青空が広がり、日中も多少ガスが流れる程度の穏やかな天気となり、外回りの作業も順調です。
さて、これから小屋の内外の準備を進め、7月1日より営業開始となります。


とはいえ、南岳へ至るルートは例年通りまだまだ雪がいっぱいです。
昨日の槍ヶ岳山荘のブログでもご案内の通り、槍沢は大曲から上は全面雪上ルートとなります。


槍沢のグリーンバンド(標高2600m)から天狗原~氷河公園を見ると、そちらもほぼ全面雪上となります。(青丸は天狗池の位置)
また、槍沢~槍ヶ岳山荘は目印の旗竿を立てたり、トレース(踏跡)もそれなりについていますが、氷河公園コースにはそのようなものはまだないので、ルートに精通した人でないと通れません。
その他、槍平からの南岳新道も同様ですし、大キレットを越えて北穂高岳直下の急斜面もまだ雪壁状に雪が残っています。槍ヶ岳~南岳間も中岳付近には大きな雪渓が残っているのでルート取りには注意が必要です。
というわけで、7月1日より営業を開始しますが、まだまだ雪に慣れた経験者向きとなりますのでご注意ください。
海の日の連休の直前・7月10日頃にはもう少し雪解けも進みますし、登山者も増えてくるので各コースともに安全に通れるように措置を取りますので、以降はこちらのブログでの登山道情報でご確認ください。
装備についてまとめると・・・

  • ~7月10日頃まで/ピッケル・アイゼン(12本爪)必要
  • 7月11日~7月25日頃まで/アイゼン(6本爪程度)とストック必要
  • 7月25日以降/雪に対する装備は不要

ざっと、このようにお考えいただければと思います。