2018/07/24
こんにちは、下界はうだるような暑さだそうですね。
標高2170mの岳沢も例外ではなく、連日30℃に届かんばかりの気温に加え、焦げるような日差しが降り注いでおりますが、幸いにも空気が乾いているのでまだマトモでいられます。
おかげ様で飲料が飛ぶように売れ、干された布団もカラッカラに乾いてくれますが、箸休め程度の雨が欲しいと言うのが正直なところです。
贅沢にも、そんな晴天に飽きつつある僕は今日、扇沢にいまだに残る雪渓を見に行きました。
最奥のテン場から沢に下り、まず出てくるのが雪渓の舌端。
中はさながら氷室。ちなみにこのあたりに、以前誰かが冷やそうとデポして忘れたのか、泥だらけになった未封のビールが何本かありました。
ここは国立公園内。自分で持ち込んだモノには最後まで責任を持ちましょう。
もう使うことはないだろうと思っていたアイゼンを履き、さらに上部へ詰めると雪渓の崩落部が出てきました。
ちなみに上部から吹き降ろす風は雪渓で冷やされ、火照った体を心地よく冷ましてくれます。
雪質も硬くしまっており、思いのほか快適に歩くことが出来ます。
さらに迂回して進むと、雪渓ごと谷底へ崩落しており、それ以上進めませんでした。
内部は10m以上切れ落ちており、高度感たっぷりなタマがヒュンとする光景でした。
それでも怖いモノ見たさというか、沸き立つ好奇心には勝てず、淵にピッケルを刺し、人様に見せられないような姿勢でビビりながら写真を撮りました(笑)
これは、ついでに立ち寄った大滝の雪渓の始点です。
歳月によってのみ織りなされる大自然の妙といいましょうか。
美しくも恐ろしい、神秘的な造形美でした。
気まぐれに出た散歩でしたが、思わぬ避暑となりました。
以上、肥沼でした。