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岳沢小屋

岳沢小屋スタッフブログ

7月31日、安全登山ノススメ

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昨日の負傷者は自力歩行が不可能なうえに頸椎損傷の疑いがあるために、

背負っての搬送は危険ということでヘリによる搬送で対応することになった。

今朝5時半、一面を覆っていたガスが晴れて上高地のきれいな雲海の景色が広がった。

しかし、松本空港を6時に飛び立った消防防災ヘリが到着する頃には雲海が上昇して岳沢付近は霧にのみ込まれてしまい小屋への進入が不可能となった。その後、ヘリは涸沢の遭難者の救助に向かうも、涸沢も進入が不可ということで松本へ一旦帰投したヘリは天候のさらなる悪化で上高地への進入すら不可能となった。

予報ではこのあとも天候が好天する可能性が高いとはいえず、場合によってはこのまま岳沢でもう一泊という恐れも出てきた。痛い身体、早く下山して治療を受けたい気持ち…

「荷上げのために上高地で待機しているヘリで上高地まで下りて、そのあとは救急車で病院へ搬送する」という選択肢を遭難者グループに提案してみた。ただし、山岳保険に入っていない彼らの場合、そのヘリ代は実費となる。それでもやはり早く下山したいという気持ちが勝り、霧の状態が多少好転したタイミングを見計らって民間ヘリでの搬送という手段をとることになった。

しかし、しかし、午前7時半、わずかな天候の好転を狙って上高地からヘリが飛び立つとまたまた岳沢周辺は霧に包まれてしまい、ヘリは岳沢周辺でしばらく旋回をしていたが上高地へ戻ってしまった。その後は雨が本降りとなり、このまま今日は終わりかもという雰囲気になってきた。「早く降りたい、早く下してあげたい」そんな気持ちが当事者と小屋関係者の計7名を支配し、食事の後片付けや掃除の手もおぼつかない時間が2時間3時間と過ぎていく。

そんな中、11時前になると雨脚は依然として強いものの視界が晴れてきた。負傷者をストレッチャーに乗せる間もなくヘリが飛来、明け方から約6時間待ち続けたヘリがやっと岳沢のヘリポートにランディングした。

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長丁場の救助劇を締めくくるヘリが飛び立つと、

ほっとすると同時に目頭がちょっとばかしジワッとなった。

 

山での遭難事故、天候や発生箇所・タイミングがよければ事故発生から2時間くらいで病院に搬送されるようなケースもある、一方今回のように全てのタイミングがずれれば20時間以上、あるいは救助が完了するまで数日に及ぶケースさえあります。今回の遭難者は保険に入っていなかったので、痛い思いをしたうえに財政的にも痛い結果となってしまった。だからといって、保険に入っていればいいというわけではない。今回はたまたま民間ヘリが上高地で荷上げをしていたので、これでも迅速に対応できたほうだと思う。保険に入っていても痛い思いをするのは自分だし、長時間苦しむことになるのも自分である。

『自己責任』、よく言われる言葉ですが山は自分の足で歩いて自分の足で下りる。それができない事態になるということはとても大変なことなのです。誰でもない自分自身のために安全登山を心がけてください、と言いつつ今シーズンも何回ヘリを呼ぶことになるんだろうなあ・・・

 

さて、今回の救助で活躍したこのストレッチャー。

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実は昨日の荷上げで小屋に到着したばかりのものなのです、まさかこんなに早く実践で使う機会が来るとは思わなかった。これはクライマーの廣川健太郎氏を通じて、山岳漫画「孤高の人」作者の坂本真一氏から穂高周辺の3軒の山小屋に寄贈されたものです。ベース(底)には固い素材が使われていて雪上での搬送も可能、しかも折り曲げ可能なので背負えるサイズにも小さくできるなかなかの優れものです。今回の搬送に際しては首を痛めている傷病者にも固いベース素材が功奏して安定的に搬送することができました。ご提供いただいた関係者には御礼申し上げます。

7月30日、グンナイフウロ

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引き続き、霧と雨の一日。

被害が出るような大雨でないだけマシと思ったほうが良いでしょうか。稜線方面も天気が悪いものの風は穏やかで、週末ということでいつもより少ないものの登る人・下る人が絶えない一日でした。

遊びに来た友人が天狗沢の方へ少し出かけていき、「花きれいだったよ」というので小屋から5分ほどの場所にある最初のお花畑まで様子を見に行ってみた。1週間前よりも花の数が増えてだんだん「山のお花畑」らしくなってきました。これで晴れれば、花々も一気に咲き誇ることでしょう。

写真の花はグンナイフウロ、一般的にはピンク色のハクサンフウロのほうが有名ですが、岳沢小屋の周辺にはこのグンナイフウロも割りとたくさん咲いています。実際、あまりきれいな花ではありませんし、匂いがいいのか蜜がいいのか、いつも虫(アブや蛾)が停まっているイメージがあるのですが、こうやって霧雨に濡れるとなんだかきれいに見えます。

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一方、こちらはハクサンフウロ。

花弁に雨がついて重いのか、みんなこんな感じで花を閉じていました。こういう雨降りの日も山を歩く場合、こうした足元の花を愛でるくらいの余裕は持って歩きたいものですね。

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夕方になって少しの時間だけ霧が晴れ、雨が降る中でしたが荷上げのヘリが飛んできました。

食材が底をつきそうで、昨日もヘリが飛べなかったので野田にいくつかの食材をボッカしてもらい、明日もヘリが飛べなかったらまたボッカに行ってもらわなければならない状態だったのでわずかなチャンスに飛んで来てくれて助かりました。今回のヘリはスーパーピューマという大型の機材です。多くの山小屋で荷上げが滞っているので、早く天気が回復して欲しいものです。

また怪我人もいて、明日早朝から救助ヘリが飛んでくる予定なんだけど明日の天気も微妙だなあ。他にも槍や涸沢にも救助を待っている遭難者がいるらしい。ヘリの機動力で晴れてさえいれば簡単に済む救助活動も天気が悪いとこれがなかなか大変です。悪天時に山を歩かれる方は、いっそう安全に留意していただきたいものです。

 

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7月29日、シトシトと…

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昨日の大雨は夜になって一旦止んだものの、今朝からはふたたびシトシト雨降り。沢が増水するようなこともなく、風も弱いものの、一日ずっと雲の中で視界無し。

昨日泊まっていた親子は、お兄ちゃんは登る気満々だったけど、弟のほうは「嫌だ」とぐずり、寂しそうに下山していきました。

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こんな日に登っても辛いだけだもんなあ、また晴れた日に連れてきてあげてください。

一方、どこの小屋でもこんな日に一番賑やかなのは乾燥室。

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明日からの天候回復を期待して、予約の方は全員キャンセル無しで

小屋に到着して満室に。(満室と言っても30人だけですが)

スカッと晴れるのは可能性が低いでしょうが、

せっかく乾いたカッパを着る必要のないくらいの天気になってくれるといいんですけど。

 

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7月28日、悪天候

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昨日までは天気が不安定とはいえ山での行動も十分に可能なお天気でしたが、今日は完璧に悪天候。寒気と気圧の谷が本州中部にドカッと腰を下して大雨となりました。夜半からの上高地の雨量は80mmほど、特に夜明けまでの降りが強かったようで今朝は沢もこんな感じに増水していました。増水と言っても水が濁るわけでもなく、渡ろうと思えば十分に渡れる程度。増水レベルで言えば2くらいです(5段階で)。

それでも昨夜の宿泊者は登るか下りるか踏ん切りがつかないようなので、8時になったら「橋(仮橋)をかけますので!」と言ったら、みんな下山していきました。

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こんな空模様なので、小屋のほうはすこぶる暇で...

上高地へ下りる用事もあったので、朝から夕方までずっと岳沢登山道の草刈りをしてました。さすがに8時間も鎌を振り続けたら腕がまさに「棒のように」なりました。

こちらは上高地側の登山口近くでたくさん咲いていたホトトギス(タマガワホトトギス)。

なんだか花弁のブツブツがドラゴンボールに出てきそうな感じです。

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明日も天気は悪そうだけど、週末にはゆっくりと回復に向かってくれるかな、と期待しています。

 

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7月27日、奥穂南稜の取り付き

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こちら、今日の南稜取り付きの様子。

右側が滝沢、左側が取り付き部分になります、分かる人にだけ分かる写真です。

今のところは雪渓がビッシリと詰まっているので、南稜には容易に取り付けます。

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同じ場所から下側を振り返ると・・・

かなりの急傾斜なのでアイゼンがあったほうが楽でしょう。今のところはピッケルの必要はありませんが、今後雪が減ってシュルンドが広がればピッケルの必要もあるかもしれません。そのへんは各自の判断にお任せいたします。

この奥穂南稜・・・

夏の前半に野田と二人でプロモーションも兼ねて登りに行こうと企んでいたのですが、今年は槍穂周辺の各山小屋で責任者クラスの受難(怪我など)が多発しており、「次は北穂か岳沢か!?」などと噂されています。そんな時に南稜へ遊びに行って怪我でもしようものならみんなに笑われるので、自粛することしました。したがって、取り付きの写真だけでごめんなさい。行きたくて行きたくて仕方がないんですけどね。

一般的に残雪期のルートと思われている南稜、しかし去年の8月下旬に行ってみたらそれほどのヤブコギに遭うこともなく、トリコニーの前後では花もきれいでとても楽しめました。岩登り技術としては「北穂東稜」並みといったところ、ただルートファインディングの技術はもっとレベルが高いでしょう、もし間違ったルートで登ったりしたら、身動きできなくなる可能性もあります。ぜひ多くの方に楽しんでもらいたいと思いつつ、初見者の単独挑戦は危険ですので、必ず経験者か山岳ガイドとともにその良さを味わってください。

先日、登ろうとしている人が小屋に泊っていて少し話をしたのですが、うらやましかったなあ~。

 

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ちなみに、今日なぜこの場所へ行ったかと言うと、次の水源確保の準備のためです。

いま使っている奥明神沢の水源は8月末には枯れてしまい、その後は奥穂山頂の南面に広がる扇沢の末端から水を取ります。その導水パイプを引く作業も残雪があるうちにすれば楽にパイプを引っ張れるので、こうして重い長い(1本/100m)パイプを引っ張っています。昨日書いた「手間がかかる」とはこういうことです。ここの水源は雨が降って増水するたびに流されるので、その都度セットのし直しに通う必要もありますので。でも、この水源近くにはきれいなお花畑もあるので、「作業へ!」といいつつカメラを持って上がるのも楽しい場所なのです。

ところで、この岳沢万年雪の雪渓は今のところキャンプ場の上段のすぐ真横から上に延びています。

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今ならキャンプ場脇から容易に近付けることができます。

ぜひこの雪渓末端で冷風にあたって涼んでください。と言いたいところですが、今日の岳沢の日中の気温は16℃とじっとしていると寒いくらい、上空の寒気のせいでしょうか、ここ数日は全然気温があがりません。そんな状態で「雪渓で涼む」ところじゃないですね。早く夏空復活しないでしょうか。

8月1日からはスイカの販売も始めます、暑くならないとスイカも売れなくて困ってしまう。

 

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7月26日、良くもなく悪くもなく…

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最近の天気傾向を一言で言えば、「良くもなく悪くもなく...」と言った感じです。

3連休後の台風通過以来そんな天気が続いています。昨日は午後から散発的なにわか雨、今日も未明から明け方にかけて割りと強めの雨が降っていましたが日中にかけては徐々に回復して午後には稜線方面も時々見えるくらいになりました。山に登るにはなんの支障もない天気ですがタイミングが悪いと山頂ではガスの中ってことになるかも。でも、歩いている時はそれなりに展望も開けたりしてまずまず楽しめるんじゃないですか?「明日の天気はどうかしら?」という宿泊者からの問いかけに返す言葉です。

この先もしばらくは高気圧が後退した状態が続いてこんな傾向が続くかもしれないですが、それにも周期があるのできっとまた夏が盛り返してくることでしょう。

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さて、今シーズンの入山以来初めてトイレのチップ箱を開けて金額を計算いたしました。

おかげでさまで皆さまのご協力が4万円を越える金額に達しました。別に守銭奴のようにお金が欲しいわけではありませんが、やはりチップを入れてくれる方の姿を見るとありがたいなと思います。そういう人はトイレの使い方も必ずきれいなはずですし。

20110726-2 ちなみにこの小屋の屎尿処理方はヘリコプターによる回収式。交換式のカートリッジがいっぱいになるとこうしてヘリで下して、里の処理業者が回収してくれて、また空になったカートリッジをヘリで上げて使います。シーズンにかかるその費用はおよそ100万円。昨年はシーズン中で約20万円のトイレチップを頂戴しました。宿泊者よりも休憩利用の登山者が多いこの小屋で20万円が十分かというとそうでもないのですが、でもいただける善意には感謝しております。

 

一方、玄関先の水場にも一応チップ箱を置いています。

こちらのほうは1万5千円のお気持ちを頂戴いたしました。

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これも別にお金が欲しいわけではないけれど、

「ただでいいの!?」って人も多いのでお気持ちをいただく意味でチップ箱を置いています。

水はもともとタダだけど、それを小屋まで引くための長さ400mのホース代、それを貯めおくタンクはタダではありません。保守管理にも手間がかかりますし。とはいえ、水は流しっぱなしですからやはりタダでもいいんですけどね。

これも同じくチップを入れてくれる人の姿を見かけると、ありがたいなと感謝しております。

手間はかかっておりますが、水はふんだんにあります。

どうぞ心置きなくたっぷりと飲んで使ってください。

 

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7月25日、岳沢基点にグルッと

朝仕事が終わった後に岳沢~前穂高岳~奥穂高岳~天狗のコル~岳沢と、坂本さんに「この1周コースのプロモーションをしろ」との命を受けてグルッと歩いてきました。

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前穂高岳まで1時間で行ける気もしたのですがちょっと無理でした。もっと体力を付けなくては・・・

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前穂高岳山頂から涸沢。右下に涸沢ヒュッテさんと涸沢小屋さん。まだまだ残雪たっぷりですね。

 

登山道は特に異常なし、雪の心配もまったくありません。ただ、奥穂高岳から西穂高岳方面のルートは北アルプスの中でも屈指の難ルートなので、安易に行かないようにしてください。必要最低限の鎖、ペンキマークしかなく、ガスで視界がない時などはルートを読む力も必要です。水場もありません!

 

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さすが百名山のひとつで北アルプスの最高峰の奥穂高岳の山頂。とてもにぎわってました。

 

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馬の背を通過したところですれ違った広島県の山口さん。このルートは3回目だそうですが、やっぱ緊張するそうで・・・。馬の背通過のモデルになってもらいました。ありがとうございます!北穂高岳を目指してるそうですが、そろそろ着いたかな?

 

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ジャンダルムがもう目の前です!運良くガスが切れました。右にかすかに笠ヶ岳。

 

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ジャンダルムのてっぺん。視界がないので野田登場。

 

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こちらは槍ヶ岳を目指す広島県の新田さんグループ。この難ルートを楽しそうに歩いていました。槍ヶ岳登頂は明後日でしょうか?先は長いですが、仲間と一緒ならあっという間かな?  「中高年、がんばっています!!」 と、全国の皆さんへメッセージを預かりましたので、載せておきます。

 

天狗のコルからは静かなルート・・・と言いたいところですが、上部はガレが激しく、ガラガラガラと、なんだか騒々しく歩いてしまいました。中間部からはお花畑。ハクサンイチゲ、コバイケイソウ、ウサギギクなどなど、見ごろです。

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~☆~ おまけ ~☆~

 

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クルマユリ×野田賢

 

スミマセン・・・・・・・。

7月24日、開業1周年

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昨年の7月23日の新生岳沢小屋の開業以来一年が経ちました。

おかげさまで「再建なんかに乗り出すんじゃなかった...」という思いに陥ることなく大勢の登山者にお越しいただいております。穂高へ登る人、穂高から下る人、岳沢まで遊びに来る人、いろいろな楽しみ方をいただき、再建の甲斐があったとホッとしています。

岳沢ヒュッテの雪崩による全壊、上條岳人さんの不慮の死、岳沢に山小屋が消えた空白の4年間、そして5年ぶりの山小屋の営業再開、昨年はそんな経緯をご存知で再開のニュースを聞きつけてお出かけの方が多かったのですが、今年になるとそんな関係者のセンチな想いとは関係なく、さもこの場所に山小屋があるのは当然の如くに多くの方がこの地で憩いのひとときを楽しんでおられます。いえ、もちろんそうやって当たり前のように安心して穂高へ岳沢へ来ていただけることが一番ありがたいことであるのです。

「穂高へ登る人が一息ついてこれからの急登に備える場所」として、「穂高から下山してきた人が急な岩場の下りを終えてホッとできる場所」として、「上高地から見上げた穂高の懐へ辿りつき、眼下の上高地を眺める場所」として、旧岳沢ヒュッテは無くなってしまったけど、数十年に渡る岳沢の営みを支えてきたこの堅固な石積みとともに、これからも雪崩や土石流の恐れと闘いながら頑張って参りたいと思います。

まだ再建の途についたばかりの岳沢小屋、目指すべき完成型となるまではまだまだ多くの時間を要しますが、なにとぞこれからも足を運んでいただければと思います。

そうそう、天狗沢のニッコウキスゲがちょうどいい具合になってきています。見頃は今月いっぱいくらいでしょうか。ニッコウキスゲが終わると、赤い線香花火のようなシモツケソウや大柄なマルバタケブキなどがこのあたりのお花畑を彩り始めます。

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7月23日、天狗沢情報

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今日は雲が多めながらも穏やかな天気、最高気温も18℃程度と涼しげな日和です。ここのところ問合せの多かった天狗沢の残雪状況、週末には間に合わなかったのですが朝一番に天狗のコルまで登山道の状況を見に行ってきました。

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結論から先に言うと、


もうアイゼンやピッケルなどは不要です。


コルへ登り詰める直前にまだ少しだけ


登山道を覆った雪が残ってるのですが、


雪を避けても歩ける程度ですので、


通行に支障はないでしょう。


その雪も来週末には消えると思います。

一方、お花の具合ですが、

天狗沢下部にはいろいろな種類の花が咲き始めていますが、まだお花畑というほど咲いてはいません。

ハクサンフウロにグンナイフウロ、クルマユリ、タカネニガナ、オトギリソウ、ハクサンボウフウ...

この区間で花がボリュームアップするのは8月初旬以降から9月初旬頃になりそうです。

さらに登って岳沢中間部ではなかなかいい具合に咲き誇っています。

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帰りは稜線方面がガスってしまって上手く撮れませんでしたが、ちょうど中間付近ではミヤマキンポウゲが大きな群落を作り、もう少し登った氷食残丘ではコバイケイソウがたくさん咲いていました。まだツボミの花も多かったので8月初旬頃までは見られそうです。晴れていれば天狗岩の岩峰をバックに花の写真撮影が楽しい場所です。このコバイケイソウの辺りまでは少し荒れた登山道とはいえ、一般の方でも難なく来られると思います。

このコバイケイソウのあたり(氷食残丘)を過ぎると様子は一変します。天狗岩や畳岩から崩落した岩屑が堆積する歩き辛い道となります。冒頭の写真の通り、こういう歩きに慣れていない方には「どこを歩くの!?」という感じで、「自分の足を置く場所は自分で決める」そんな道です。ガスった時のために目印だけはきちんと付けていますが、足元に不安な方は途中で引き返してください。

でも、整備され過ぎた登山道に飽きた人にはピッタリの道です。ぜひここからジャンダルム~奥穂高、天狗岩~西穂高など面白い岩稜歩きを楽しんでください。

 

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7月22日、霧雨の朝

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今朝起きるとなぜか雨。霧に包まれて視界はなく、しっとりとした霧雨が降る。

晴れる予報だったのに... 弱い気圧の谷のせいか湿った空気が高山にぶつかっているようです。

天気が良ければ今日は自分の研修 兼 草刈り 兼 残雪状況チェックに天狗岩へ行くつもりだったのに。

 

方針転換して重太郎新道下部(通称:ジグザグ)の草刈りへ行くことにした。このジグザグ区間は高茎の植物が道を覆うように成長するので、早めにガッチリと草刈りをしておく必要があります。その多くは雑草のような草なのですが、中にはきれいに咲く花、あるいはまだツボミの草もあります。

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すでに咲いている花はわかるのでいいけど、まだツボミとかそれ以前のものは気を使いつつもたまには勢い余って刈ってしまう。今日もクルマユリ(写真の花)のツボミを2株も刈ってしまい、ちょっとショック。

それはともかく、重太郎新道下部のジグザグ付近でもいろいろな花が咲き始めています。目立つ花で言えば、このクルマユリやニッコウキスゲ、これからはオニシモツケやマルバタケブキなど、大群落と言うほどではないけれど、いろんな種類の花が咲き、急な重太郎の登降の際に安らぎを与えてくれます。

さて、今週の平日は比較的ノンビリした時間が流れましたが、この週末からお盆にかけては夏山シーズンの最ピーク。小屋の方も満室の日が多くなってきて、忙しい毎日となりそうです。あとは安定したお天気が続くことを願いたいところです。

 

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7月21日、研修登山

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台風のおかげか、昨日もお客さんが少なかったのでササッと掃除を済ませたアルバイト2名に前穂高岳まで行ってきてもらいました。行ったこともない山じゃ、問合せへの対応も説得力に欠けますからね。

朝のうちの稜線方面には雲がかかって霧雨模様だったものの、次第に天気は回復。岳沢パノラマに着く頃には良い感じに晴れてきてくれました。

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こちらは前穂山頂からのまだまだ残雪たっぷりの涸沢カールと左から、奥穂~涸沢岳~北穂の峻峰群、槍は残念ながら雲がかかって見えなかったようです。その気になればすぐに行ける前穂、この景色が見たくなったらいつでも行けるんだけどなかなか行けないんだよな、これが・・・

 

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兼田君は人生初の3000m峰に到達
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土屋さんは山小屋バイト7年目のベテランさん

少し心配な天気でしたが楽しんできてくれたようでなにより、送りだした側としてはホッとしました。

重太郎新道下部ではシナノキンバイやコバイケイソウの花がきれいに咲いていたそうです。

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さて、わたしはというと…

先日、テラス面のコンクリート打ちの終わった倉庫兼テラスを最大限活用すべく昨日から作業を。

20110721-5 連休中も使用可能だったにも関わらずイマイチ使ってもらえていなかったこのテラス、原因は檻のような柵が圧迫感を与えていたと判断し、手前側の柵を撤去して解放感を出してみました。
ベンチは月末のヘリまで届かないので、とりあえず日中は食堂の椅子を置いてみた。
今日は利用度が高くなったテラスです。
一方、テラス下の倉庫は…
スペースを3分の1ほど区切って居住空間を作り出してみました。我ながら意外と快適です。
大型テントと並んで予約外で訪れたお客様の就寝スペースとするつもりです。なお、こちらは「客室」としては認識しておりません。あくまでも非常時の就寝スペースですので「予約」という取り扱いはいたしません。
それでもここと大型テントで14名の楽々就寝スペースは造り出せました。
どの程度の混雑になるかは当日まで予測はできませんが、「予約がなくても泊れます」ということだけはアピールしておこう。特に平日ならたぶん楽々泊まれると思います。(寝具は寝袋になります)
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7月20日、海の日連休を振り返って…

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今日からヘリの荷上げ準備で下山した野田に変わり、5日ぶりの更新となります岳沢小屋(担)です。

3連休から一転、台風接近でしずかな槍穂・上高地が予想されたので、昨日は休みをもらって下山していました。台風の影響は皆無と言っていいこの地域、昨日・今日の二日間での上高地の雨量は30mm程度、梅雨明け以来暑く乾いた大地と木々にはちょうど良いお湿りとなったようです。(今日の午後からはすでに晴れてきています)

写真は今朝の登りの途中に咲いていたハクサンフウロ。近くにはクルマユリも咲いており、夏の花もいよいよシーズン本格化、いつもより早い梅雨明けに山の自然が後から追い付くような格好になっています。そうそう、登山道の対岸の西穂高沢や間ノ沢の斜面がニッコウキスゲで真っ黄色になってます。ともに登山道がないので近くに行くことはできませんが、対岸から遠く眺めるだけでも「スゴイなあ…」というくらい咲いています。今月いっぱいくらいは見ることができるでしょう。登山道の④~②にかけて、ぜひ対岸の斜面に注目してみてください。

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さて先日の海の日3連休、山では一昨年のシルバーウィーク以来の賑わいとなりました。すでに終わった話ですが、自分の記憶と記録のために少し書き綴りたいと思います。くだらないことを長々と書き連ねていますので、興味のない方は読み飛ばしてください。最後まで読んでもお得な情報などは書いておりません。


時は10数年前にさかのぼり、海の日が制定されて3連休になった頃の山はたいそうな賑わいが5年ほど続きました。つい数日前まで訪れる人がほとんどいなかった山が一気に最ピークを迎える。アルバイトも揃っていない、スタッフもまだ忙しさに慣れていない、関係者にとってその連休は歓迎というよりは恐れられていたのが現実でした。しかし、その後は連休と梅雨末期の大雨とが重なったりして、低調な年がしばらく続いていたものでした。

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『山は景気よりも天気』(涸沢ヒュッテ:山口孝社長談)とはよく言ったもので、今年の海の日連休は震災の影響も直前の上高地周辺の土砂災害も松本市の地震も全く感じさせない賑わいとなりました。(岳沢に限らず、槍穂高や表銀座等の山域も) 一方、上高地などの観光地はそれほどの賑わいにならなかったようで、やはりこれは観光客とは違って登山者というのは自らが計画し、自らの足で歩いて登るいう形態からして目標に対するモチベーションが高いんでしょう。『天気がいいなら、どこへでも!』と、この確実な好天と3連休を逃さず勝ち取った感じでしょうか。まさに「景気より天気」そのものの連休でありました。

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もう1つ感じたのはここ数年言われていることですが、テント泊の若い世代の(20~40代)登山者が顕著に増えています。混んだ山小屋、プライバシーが確立できない空間、決して安くはない宿泊料金、食事時間など制限されるタイムスケジュール…、だったらテントを担げる体力があるならテントの方が快適だということでしょう。加えて、最近の装備はテントも含めて軽くなっていることですし。
山小屋会の会議などでも、こうした増えるテント利用の登山者に対して、テントを張れる場所に物理的制限のある山小屋などでは根本的な対応が必要ではないかなどが話しあわれています。
この連休の岳沢小屋も本来のテント場が残雪により設営可能数が限られたために正規のキャンプ指定地の他に小屋周りに張ってもらったので賑わいぶりが一層感じられました。テント場から小屋までわずか100mでも、やはりそれは歩くには少し面倒な距離なので普段はそれほどは小屋に来ないテント利用者も、こんな風に自分のテントと小屋が近ければ、『生ビール!』しかも山でも暑いくらいの陽気に当然二杯、三杯とジョッキが進むわけで、その点でも大変忙しい連休となった次第です。(おかげで生ビールは途中で売り切れました)


一方、小屋のほうはと言うと…
連休初日こそは飛び込みの客もなく平和に収容数の30名で収まったものの、やはり二日目は重太郎新道の下りで力尽きた登山者が多く、予約外の方がたくさん来られました。もちろん、小屋の運営方針として収容数の約30名は遵守しますので、そういう方々は事前に用意した大型テントでの利用となります。
この日は結果的に10人用テントに9名、6人用テントに5名、他のテントは貸し出し用で出払っていたためにテントに収まりきらない数名の方は小屋の玄関スペースにベニヤ板とマットを敷いて寝袋でおやすみいただく事態となりました。
この宿泊者『定数制』(満室になったら、予約は断るシステム)は賛否両論特に否定の声が大きいのが実際です。特に予約の電話の際に理解いただけないことも多いです。しかし、以前の岳沢ヒュッテは200名ほど泊まれた中規模の山小屋でした。つまりそれだけの利用ニーズのある場所だと言うことです岳沢と言う場所は。しかし、再建を始めたばかりの岳沢小屋はわずか収容30名の小さな山小屋、そこで無制限に予約を受けていたら毎日がパンク状態になります。それが宿泊施設として正しい姿とは私は思わないのでこのシステムは否定の声があろうとも維持していかなければと考えています、実際に利用される方々のためにも。そういう意味でも上高地からわずか2時間半で登れる岳沢なら、テントを担げる人は積極的にテント山行を楽しんでいただければありがたいと思っています。水は無料、小屋も比較的近い、山のキャンプ地としてはけっこう便利な立地の部類だと思いますし。

さて台風も去り、場合によってはまた前線が停滞するような天気も心配されましたが、幸い明日からはまた夏空が続きそうです。ただ、気温のほうは先週ほどの酷暑とはならないことを願いたいものです。

7月19日、さくらんぼ

今日は最高気温で16℃しかなく、半袖でじっとしていると少し寒さを感じます。

そんな気温ですから通過する登山者は今日はビールを飲まず、温かいそば・うどんなどを召し上がっていました。

台風が接近してきていますが、今現在(17:00)は雨が軽く降ったり止んだり、風も少しあるくらいです。

 

雨が止んでるときに小屋を出てウロウロしていたら見つけてしまいました!

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小屋前の山桜は花が散り、葉桜となっていますが・・・・・

 

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よく見ると赤くておいしそうな小さな実があるじゃないですか!

ひとつ食べてみましたが、まだ早かったのでしょうか?甘酸っぱいというか、かなり酸っぱい、でも味はしっかりさくらんぼでした。

 

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テン場の近くではまだ咲いていますが、台風が過ぎればきっと散ってしまうでしょう。

下界よりちょっぴり遅い桜のお花見シーズンはいよいよおしまいになりそうです。

見ごろが終われば食べごろ、自然ってよくできてますね。

7月18日、テラス仮完成

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小屋のすぐ近くのニッコウキスゲも咲きました。あちこちで咲き始めてるから珍しさはあまりないですけど、自分が好きな花が

いつでも見れるってのはいいですね。

 

 

 

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新しい編集機能を覚えたので画像を傾けてみました。

テラス作りの様子です。安全なヘリ作業をするため、一時的に小屋周辺で通行制限をさせていただきました。

居合わせたお客様、ご迷惑おかけしてすみませんでした&ご協力ありがとうございました。かっこいいヘリ写真は撮れましたか?おかげさまでテラスは(仮)完成です。

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職人さんたちが丁寧に、とてもきれいに仕上げてくれました。ありがとうございます!

明日からは台風の影響でこのテラスからの景色は期待できませんが、天気が良くなったらここでランチ、だなんてオシャレなこともやってみたいなぁと考えてます。

7月17日、ピーク終了かなぁ

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連日暑い日が続くので、まずはちょっと涼しげな写真を。岳沢でも暑いと感じるんだから、下界はもっともっと暑いんでしょうね。左上の3つ並んだ岩峰が有名なトリコニー。

雪渓末端は涼しいので、一休みをしたり持ち込みビールを冷やしたりするのに最適です。

 

さて、今日は重太郎新道で滑落事故がありました。

ご存知の方も多いかもしれませんが、重太郎新道は急斜面が続きます。

今回は運良くハイマツに引っかかって助かりましたが、転んだら最後、止まらないこともあります。

急登や縦走してきたことによる疲れもあるかもしれませんが、最後まで気を引き締めて登山を楽しんでください。

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こちらは長野県警さんのヘリ、やまびこ。

パトロールや救助でお世話になっています。ですがみなさん、くれぐれも乗ることがないようにしてください!!

本日も素早い救助、ありがとうございました。

 

 

 

明日は連休最終日。帰りの渋滞や、連休最終日は家でのんびりと・・・・と、考えてる人も多そうなので、昨日・今日ほどの混雑じゃなさそうです。

落ち着いたらどっかのピークに登りたいな♪

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右下に岳沢小屋。今日もとてもいい天気でした。

それではおやすみなさい。

7月16日、快晴の連休初日

待ちに待った連休の初日は最高の天気!

朝の涼しい時間帯から続々と登山者が上がってきました。

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気温は25℃を越え、おかげさまでジュースやビールが飛ぶように売れました。

先日完成したテラスに座り、上高地・乗鞍を見ながらの一杯はおいしいだろうなぁ・・・・

 

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こちらは昼過ぎの写真。

テン場がいっぱいになったので、小屋前に張ってもらいました。売店がすぐ近くだから宴会好きの方たちには好都合だったのでしょうか?

今日はテント泊と小屋泊合わせて約100名の方にお泊り頂いてます。

明日もいい天気になりそうなのでまた賑やかな岳沢になりそうです。

7月15日、テラス仮完成

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6月から工事を進めていたテラス兼倉庫棟がとりあえずできあがりました。

まだ完成具合は7割程度ですが、この連休はお客様にもご利用いただけます。

なによりトイレへのアプローチが大幅に改善されたのが嬉しいことです。

20110715-1

また、内部的に嬉しいことはやっと倉庫ができたこと。

この岳沢小屋はとにかく早期の復活開業を目指して建設したので倉庫スペースが少なくて大変でした。今回建てたテラスの下は倉庫になってます。春の営業開始以来、玄関前に山積みされていた冬囲い用の材木やら、お客様用スペースに幅をきかせていた冷凍庫、更衣室を占拠していたビールやらジュースなどを今日はフル稼働で倉庫に移動して、明日からの夏営業モードに切り替えました。

ただ、申し訳ありませんが3連休の最終日(18日)の午前中の1時間ほどの間、テラスのコンクリート打設のために生コンを吊ったヘリが連続して飛来する予定です。その間は安全に配慮して登山者の小屋への往来をストップさせていただきます。(下山の方はキャンプ場から小屋を経由せずに直接上高地へ下りるルートへ誘導させていただきます)かなりのご迷惑をおかけするかと思いますが、ご了解ください。

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一日フル稼働とは言いつつ、ちょっと時間を作ってニッコウキスゲの様子を見に行ってきました。

なかなかいい具合になってきています。台風が直撃してツボミを飛ばさないでもらいたいところです。

 

さて、明日からは久しぶりに小屋に腰を落ち着けて岳沢で働く野田にブログの更新を任せたいと思います。

7月14日、岳沢キャンプ指定地

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先日お伝えした岳沢キャンプ地の話題ですが、不手際で消去してしまったので再掲いたします。

 

春に頻発した雪崩の影響で岳沢キャンプ地にはまだ多量の残雪が残っています。

登山道を挟んで左側部分は地面も出て10張りくらいは幕営可能ですが、右半分はまだまだ厚く残雪が残っています。この雪が全部消えるのは8月に入ってからになりそうです。(こんな具合です↓)20110714-1

当面問題になるのは今度の3連休です。

とりあえずは10張りほどは張れますので、良い場所は「早いモノ勝ち」ということで。

溢れてしまった人は小屋のヘリポートでの幕営も可能ですが、遭難事故などの対応で緊急稼働の可能性もありますので午後6時までは幕営はお待ちいただくこととなりますのでご了解ください。

ちなみに冒頭の桜は現在キャンプ地に咲いている満開の桜。

7月の海の日に満開の桜の木の周りでテントを張れる人も「早いモノ勝ち」です。

 

一方、3連休に向けて臨時の宿泊棟も設営しました。

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正規の宿泊棟は16日(土)・17日(日)ともにすでに予約でいっぱいとなっています。当日、予約外で来られた方はこのテントにお泊りいただくことになります。左のテントは10人用の大型テント、右側は6人用のテントです。ともに快適に過ごせる人数は10人用=6人、6人用=4人と言ったところです。予約外の人が10人までだったらけっこう快適に過ごせると思います。(但し、当然ながら相部屋です)

予約外の人が16人までだったらなんとかこのテントを利用いただきます。(これはけっこう狭い)

問題は16人を越えた時・・・

・・・・・・、どうなるかわからないことを思案してもしかたがないので、

そうなったらそうなった時に慌てようと思ってます。

「無い袖は振れない」けれど、なんとかすれば袖から何かがこぼれてくるかもしれないし。

 

※ 宿泊について、およびすでに満室の日についてはこちらからご確認ください⇒

7月13日、ニッコウキスゲ

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岳沢周辺のニッコウキスゲが3分咲きくらいになってきました。

連休明けから今月いっぱいくらいまでが見頃になりそうな感じです。

 

今年の残雪は一般的には少なめのようですが、岳沢のキャンプ地周辺や涸沢など、

雪崩の溜まり場みたいな場所に関しては残雪が多いようです。白馬の雪渓なんかも多いらしいし。

 

季節はすっかり夏です。例年のこの時期と比べると登山者は多めですが、まだ準備のできていない人が多いのか登山者はまだまだ少なめ、上高地の観光客なんかも少ないらしいです。この夏らしい天気がいくまで続くかは分かりませんから、天気が良いうちにぜひ山へ高原へ遊びに出かけてください。

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※ 宿泊について及び、満室の日についてはこちらからご確認ください ※

7月12日、朝の上高地

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午前5時過ぎの上高地から…

昨日は見下ろしていた朝霧の上高地、今朝は上高地から穂高・岳沢を見上げてみました。やっぱり朝の風景は岳沢から見下ろすほうがきれいかな、大正池あたりは霧が深くて視界がなかったし。でも、早朝からこの朝霧の中を散策する人たちを見ていると、それも良いなあと思いました。

さて、内緒にしていましたが、岳沢小屋では6月中旬からある作業が始まっていました。

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今年の梅雨期間中は雨の日が多く、しかも大雨で交通に障害が出ることが幾度かあったし、ヘリの荷上げがスムーズにいかずに、夏までに出来ないんじゃないかと半ば諦めていました。でも、なんとかこの段階までこぎつけました。当初の予定より少し遅れそうですが、今月中にはこの施設の供用が可能となりそうです。

この建物は倉庫兼休憩用テラス。

夏の間は作業を中断するので最終的な完成は9月になりますが、とりあえずは間もなくこの上で上高地を見下ろしながら、穂高の峰を見上げながら、乗鞍を見渡しながら、生ビールを飲んでいただけそうです。

工事期間中に小屋へお出かけの方にはご不便をおかけしたことをお詫び申し上げます。

もうすぐ「とりあえず完成」です。

秋以降も作業がありますので、引き続きご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、ご理解いただければ幸いです。

7月10日、梅雨明け

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この地域は昨日梅雨明けしたとのことでしたが、雲が多めの一日で「梅雨明け...?」って感じでした。

しかし、今日になって文句なしの夏空が広がってきました、間違いなく「梅雨明け!」です。

 

昨夜はわたしの友人一行が小屋に遊びに来てくれて、今日は岳沢パノラマまで出かけるというので

デジカメのメモリーカードを渡して、「夏らしい写真を撮ってきてくれ」と頼みました。

 

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カモシカの立場
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ダケカンバの新緑(標高2500m付近)
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シナノキンバイと西穂高岳
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西穂をバックに~顔は分からないからいいですよね

楽しそうな夏山の風景です。

例年ならまだ雨の降る日が多い時期なのに、ぴったりと梅雨明けに当たってなによりでした。

皆さんもどうぞ楽しい夏山へお出かけください。

※ 宿泊について、及びすでに満室の日についてはこちらでご案内しています ⇒

7月9日、登山道状況

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とうとう関東甲信北陸も梅雨明けですか、沖縄から始まった平年よりかなり早い梅雨入り→梅雨明けの

流れが順当にこの甲信北陸地域にも訪れたようです。この先、どんな夏になるかはまだ不透明ですが、

とりあえずいつまでも来ない夏にやきもきする恐れが消えて、一安心です。

 

さて、こちらの写真は天狗のコルのやや奥穂高山頂よりから見下ろす、

天狗沢上部の雪渓の具合と見下ろす岳沢と上高地の様子です。

 

今日は上高地の西糸屋山荘のアルバイト君が休みで、岳沢~前穂~奥穂~ジャンダルム~天狗沢の

1周に出かけるというのでカメラを渡して登山道の様子を撮ってくれるよう、生ビール一杯で頼んだ。

 

これまでにお知らせの通り、岳沢~前穂~奥穂~天狗のコルまでは雪の心配は皆無です。

但し、天狗のコルからの下りはまだまだ雪がいっぱい、コルから見下す雪渓の様子はこんな感じ。

20110709-2

今月下旬まではピッケルとアイゼンは必ずお持ちください。

雪に慣れてない人が通ろうものなら、滑落⇒死亡は確実です。

8月初旬以降は雪も消えますので、一般の方はそれまで待つのが賢明でしょう。

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一方、こちらは吊尾根から見下ろす涸沢の様子。

(中央に見えるのが涸沢小屋と涸沢ヒュッテ、左上の雪渓が北穂沢です)

南面の岳沢と比べると北斜面の涸沢はまだまだ雪がいっぱい。

昨日、穂高岳山荘の人と電話で話しをしましたが、

涸沢からザイテングラードに取り付くまでの間、ザイテングラードの岩尾根を終えて最後に

穂高岳山荘へ登りつめる箇所に雪がたくさん残っているそうです。「雪に慣れてない人は

必ずアイゼンを持ってくるように」とのことでした。

また新穂高温泉側の白出谷を下りる人はしっかりとしたアイゼン・ピッケルがないと通行は

不可能です。今月下旬までは槍穂界隈の沢筋には残雪が残りますので、雪に対する

情報収集と装備はしっかりとしてお出かけください。

 

※ 宿泊について、及びすでに満室の日についてはこちらでご案内しています ⇒

7月8日、ランチメニュー

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昨日一日降り続いた雨も朝までには止み、今日の日中は曇り空。

良いとも言えない、悪いとも言えない、そんな天気の一日でした。

 

さてGW以来、2ヶ月ぶりにアルバイトに復帰した土屋女史、ここ数日はなにかと慌ただしい日が続いていたものの、今日はやっと落ち着いたので彼女にはディスプレイの更新作業をお願いしました。

こちらが今シーズンの昼食営業のグランドメニューとなります。

 

今年の目玉(というほどでもないが...)は、カレーにヒレカツのトッピングを加えました。

生ビールの「おかわり100円引き」(ジョッキそのまま)は今年も健在です。

カフェ関係ではナイトメニューとしてアレンジコーヒー(アルコール入り)も加わります。

いずれも混雑状況・在庫状況により提供のできない日もありますのでご了解ください。

 

さて、私はというと...

夏を直前に小屋の外回り整備に奔走する日となりましたが、そんな作業の合間に少しだけ様子を見に...

先日も野田がお伝えしていましたが、ニッコウキスゲがちらほら咲いてきています。

つぼみの数も増えて、今月下旬頃には見頃になるでしょうか。

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※ 宿泊について、及びすでに満室の日についてはこちらでご案内しています ⇒

7月7日、貸しテントについて

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最新情報で貸しテントについて掲載しています、興味のある方はご覧ください。

 

やはり今日は梅雨空が戻って雨降りの一日となりました。

それでも夏が近づくにつれ、通る登山者の数が徐々に増えてきています。

 

さて、登山道の情報です。

昨日、長野県消防防災航空隊の4名の隊員の方が訓練・現地視察ということで、

上高地から前穂経由で奥穂高岳まで往復されました、さすがの健脚、日頃の訓練の成果ですね。

話によると、奥穂高山頂までは歩くにあたって雪の心配はないそうです。

(涸沢方面はまだまだ残雪たっぷりですのでご注意ください)

 

消防防災航空隊といえば、〝 アルプス "という赤い機体のヘリコプター。昨年の夏も重太郎新道での救助の際にお世話になりました。救助を要請した場合に警察のヘリが来るか、消防のヘリが来るか・・・

その違いはわたしにもよくわかりません。基本的には警察のヘリなんでしょうけど、例えば警察のヘリが点検中で飛べないとか、他の作業に従事している時などは消防のヘリが飛んできます。あるいは、小屋で体調が悪くなった場合などは消防のヘリが飛んでくることもあります。そのあたりは両者とも同じ松本空港内に基地があるので、一般人にはわからないルールがあるのかもしれません。

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(こちらは昨年夏の重太郎新道での作業の様子、隊員降下の直前です)

これは個人的な見解ですが、消防の方は救助=人助けに常日頃から従事しているということで、皆さんとても優しい人たちです。ぜひ今シーズンも一緒に活動できればと思います。

もちろん、そういう機会が無いにこしたことはありません。皆さんは安全登山を心がけてください。

 

長野県消防防災航空隊の今年1月からの救助活動の記録を見るにはここをクリック!

7月6日、天の川

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今朝の風景は見事なまでに澄んだ空気が気持ちいい朝でした。

あまりにもきれいなので、ホームページのトップ画像を変更したくらい。

「岳沢日和」と勝手に呼びたくなるほどきれいな朝です。

そして、0時~24時までまったく雨が降らなかったのはなんと6月15日以来の22日ぶり。

この22日間は朝晴れていても夕方から雨とか、

日中はいい天気なんだけど前日からの雨が明け方まで残ったりとか、とにかく雨の多い梅雨後半です。

 

さて、明日は七夕。

残念ながらこの晴天も今日限りということで、明日は星空は見られそうにありません。

七夕というと、テレビやラジオでも必ず「天の川が...」という話題になる。

でも、その時思うわけです、「あんた(喋ってる人)、本当の天の川見たことあるの?」と。

昨夜はこの澄んだ空気のおかげでそれはきれいな星空で、もちろん天の川もはっきりとわかります。

こんな星空を眺めに山に出かけてみるのもいいもんだと思います。

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(写真は画角の都合でカメラを傾けて撮っているので水平は正しくありません)

7月5日、宿泊者用トイレ

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今日のヘリ荷上げでトイレが飛んできました、これは宿泊者用のトイレとなります。

合わせて、遅れていた宿泊棟の渡り廊下部分の床・屋根・荷物棚などの作業も開始です。

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なお、トイレはこの廊下の一番奥への設置になります。

ご存知の方はご存知のように、小屋のトイレは敷地の最下段に、そして宿泊棟は最上段。ご利用の方には遠いトイレに不便をおかけしていると承知しております。この場所にきちんとしたトイレを設置したいという計画はあるのですが、小屋の施設・設備を何もかも一挙に揃えあげるというのは大変なことでして、今シーズンも宿泊者用のトイレはこの仮設トイレで勘弁していただきたいと思います。

そう、仮設トイレです。工事現場にあるようなトイレですので、中は狭いし決して快適とは言えません。できるなら遠くにあって不便ではありますが、本来のきれいなほうのトイレをお使いいただきたいと思います。

このトイレは使うのは・・・

例えば、雨が降っていて下のトイレまで行くのが面倒な時、夜間の暗い中で遠いトイレに行くのは階段も怖いという場合に使っていただければと考えています。

 

そんな作業の合間、ふと横をみると石垣の隙間にイワツメクサがさいていました。

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こんな小屋の隙間の隙間にご苦労なことです。

でも、これを見ると「あぁ、もう山にも夏が来たんですね」と思い知らされました。

人間の都合よりもずっと正直な自然の移ろいです。

7月4日、山は涼しい

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今朝の河童橋から見た穂高岳、岳沢方面の様子です。

日本海の低気圧へ流れ込む湿った空気の影響でべったりと雲が張り付いていて、風も強そうです。

 

この土日は休みをいただいて松本で過ごしたのですが、暑かった・・・

暑いといっても昨日の松本の最高気温は33℃、都会の人にはもう慣れっこの気温かもしれませんが、

寒冷地仕様のわたしには酷暑に感じられました。この暑さに耐える都会の人たちは偉いと思います。

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昼過ぎに戻ってきた時点での岳沢小屋の気温は14℃、実に快適です。
俗にまみれる街での生活も魅力的ですが、やはりこの涼しさは人に優しいと思う。


今、雪渓の末端は小屋から徒歩1分ほどのキャンプ場へ向かうあたり。そこでは雪渓から吹き出す風がなお涼しく感じられます。
試しに温度計を置いてみたら、気温は8.8℃。今日は上高地側からの吹き上げの風が強かったので正確には測定できなかったので、実際はもっと冷たい冷風かもしれません。
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この雪渓は夏でも小屋から5~10分程度の場所にあるので、どうぞ涼みにお出かけください。

ただし、雪渓の末端は非常に不安定で危険です。

雪の上に乗ったり、不用意に近付きすぎないように気をつけてください。

 

今日は草刈りをしながら登ってると、途中でショウキランが咲いていました。

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妖怪のようないでたちで、初めて見た時はビックリしましたが、

今では出会えると嬉しい希少な植物です。

近くにはギンリョウソウも咲いていました。

ともにまだ、開いたばかりという感じでしたので、まだしばらくは見ることができるでしょう。

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また、岳沢登山道で今一番見られる花はゴゼンタチバナ。
特に⑤中間地点あたりの花は咲き始めたばかりでまだみずみずしくてきれいです。


7月3日、もう少しで見頃?

さすが日曜日ですね。多くの・・・・とまでは言えませんが、登山者の姿がちらほら見れる一日でした。

前穂に登る人、縦走してくる人、岳沢が目的地の人、それぞれの山を楽しんでいたようです。

ニッコウキスゲやミヤマダイコンソウも咲き始めているんですが、気がついた人はいたかな?

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見ごろはもう少し先になりそうです。つぼみがあちこちにあるので、咲き乱れるのが楽しみです。

登山道脇でも咲いているので、花に興味がある人もない人も踏まないように気をつけてください!

 

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さて、石垣組みは・・・・完成直前!?

登ってきた方からや、問い合わせなどの電話の際に頂いてる応援の声に感謝です。

あまりじっくり見られたくないので画像は気持ち小さめにしときますね。

7月2日、暑い!

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久しぶりに晴れ、残雪と新緑がきれいな山をみることができました。

そして気温がグングン上がり、9時頃には小屋前で24度!

午後からは雲が出たり雨が降ったりで涼しくなりましたが、外作業をしてると汗が出てきます。

 

今日の石垣組みの様子です。

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進み具合ですか?

・・・・全体の半分くらいはできてるのかな??

明日は朝から作業する予定ですが、現在外は雨。

止むのか、降り続くのか、雨の中作業をするのか、読書に逃げるのか、12時間後が楽しみです。

 

さてと、日中暑くても夜になると涼しくなってくるので、今夜はポトフであったまりましょうか。

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7月1日、見覚えありませんか?

 

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悪天候のため遅れていた荷上げがやっと終わりました。

今年は荷上げのときになかなか天気に恵まれず思うように進みませんが、わずかな晴れ間を見逃さずに飛んできてくれる東邦航空さんに感謝です。

さてさて、山小屋の荷上げで活躍している東邦航空さんのこの機体を見てピンときた人はさすがです!

いつものラマではなく、B3と呼ばれているこの機体はそう、GWから公開されている映画、「岳」に「昴エアレスキュー」として出てくるヘリです。

映画の中では機体にシール?を貼り、山岳レスキューヘリとして嵐の中を飛んできます。

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劇場での公開は多くの場所で本日が最終日みたいなので、見てない方はぜひDVDなどで見てください♪

この機体は冬、白馬の栂池高原スキー場でやっているヘリでのバックカントリーツアーでも活躍しています。

 

 

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さて、久しぶりに小屋に戻ってきた野田は石垣組み。ちなみに石垣を組むのは初めてです。

坂本さんに 「おれは一切手出し・口出ししないから」 と言われたので一人で考えながらコツコツとやっています。

・・・・コツを掴んだ気はするんですが、気のせいでしょうか?アドバイスお待ちしています。

あ、僕が組んでるこの石垣が崩れたからって小屋が崩れることはありませんのでご心配なく!

完成予定はあさって。どうなるんでしょうね。

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